「有観客ライブ未披露曲」が意外に多い、ベストアルバム第2弾”Aqours CHRONICLE(2018~2020)”発売 

いよいよ今週末はCYaRon!の2ndライブ。配信やライブビューイングなら何度かあったものの、現地参戦は一昨年のAqours5th以来。あまりに久しぶり過ぎて身の振りに困りそうな感じが強くあります。当日は雨予報ということで、5月に開催されるはずだった野外ライブのレインコートをもっていこうかと考えている次第です。

8月に始まったユニットライブも来月のAZELEA2ndで終了。そして年末には今年最初で最後となるAqoursのワンマンライブ、「Aqours EXTRA LoveLive! DREAMY CONCERT 2021」が開催される予定です。EXTRAと銘打っているというのは、やはり昨年から立て続けに中止になったライブの存在があってのものなのでしょう。

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その最速抽選のシリアルコードを封入したベストアルバム「Aqours CHRONICLE(2018~2020)」が、今月7日に発売されました。昨年の同じ名前のアルバムは2015年から2017年に発売された楽曲を収録したものでしたが、今回はその続きで2018年から2020年に発売された楽曲を収めています。ざっくり言えば劇場版関連曲と4thシングル、デュオトリオvol.2がメイン。「涙が雪になる前に」や「Misty Frosty Love」も、発売から1年足らずでベストアルバムに収められるような曲になりました。

今回とて新曲を収録。その名も「涙×(なみだじゃない)」。ラブライブ屈指の難読曲名になりました。

まだじっくりと聴き込めていないものの、雰囲気としては劇場版の終盤のそれを背負っているようです。パート分けは学年別、3年生は「別れ」、1年生と2年生は「思い出」や「未来」を歌いつつ、全体としては「旅立ち」を基調としていると言えそうです。

ロクに聴いていないうちからこんなことを言うのも変ですが、「涙×」にはどことなく「Brightest Melody」を彷彿とさせるところがあるように感じるものです。「Brightest Melody」の「いつまでもここにいたい みんなの想いは きっとひとつだよ (ずっと歌おうみんなで!) だけど先に道がある いろんなミライ 次のトキメキへと」の部分は、「涙×」の「そして明日を また描こうか こんどは何がしたい? 出会いから 生まれるよ たくさんの新しい道が広がっていくよ」や「きっと明日も 夢を描いて ときめきを探してる 出会えたね 嬉しいよ 次はどこ? 新しい道を僕らは探そう 探そう」の部分と、「だいじにねしたいんだ みんあ汗かいて がんばった日々を」の部分とは、「だけど想いは消えないね 目を閉じて夏のひかりと 過ぎた 過ぎた日々を抱きしめる」の部分が、それぞれ対になっているのかなと、ぼんやりと感じているところです。

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同封の冊子には収録曲の歌詞の他、「Next SPARKLING!!」の衣装を着たキャストの写真や、2018年から2020年にかけてのイベントなどについてまとめたページもありました。3rdライブから5thライブやアジアツアー、函館ユニットカーニバルや紅白出場等があった一方、2020年に入ると「中止」の文字が目立ちます。今般発売されたベストアルバムの収録曲も、有観客ライブで披露されたのは半数程度。4thアルバムの曲に関して言えば、記憶違いでなければ、発売から2年以上経った今なお、有観客のワンマンライブでは披露できていないはずです。

この記事を書いている10月11日には、東京都の新規感染発表数が去年の6月25日以来50人を下回ったようで、現状ではコロナウイルスの流行もかなり沈静化してきているようです。一方で2年以上続いたコロナ禍がいかに長かったか、今回のベストアルバムをもって感じたというのも正直なところです。チケットが当たるか否かに関わらず、年末のライブが無事に開催されて欲しいと願うばかりであり、と同時に手洗いうがいやマスク等の対策もしっかり続けなければと感じています。

 

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【乗ってみた】MAZDA3、荷物運びを兼ねてちょい乗り

転居からしばらくたち、必要最小限のもの以外の設備を拡充しつつある段階に来ています。小型のBDプレイヤーを導入し、BDやDVDの視聴環境を整えました。実家から持ち込んだテレビも買い替える構想は無くはないものの、性能や大きさが十分ということで、しばらくはこのまま使い続けようかと考えています。

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実家に残してきた寝そべりやフィギュア等々、少しは自宅に持ってこようと思い、車を借りてドライブがてら運搬していました。その際に借りたのがMAZDA3です。

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先代までは日本ではアクセラだったこの車、この代からは海外と同じ数字の車名になりました。外車ではよくある数字の車名ですが、日本車では珍しいです。アクセラだったころに引き続き、セダンとハッチバックの2車種の構成。載せられるエンジンは1.5Lと2.0Lのガソリンエンジンに1.8Lのディーゼルエンジン、そして新開発の2.0LスカイアクティブX。トランスミッションは6速ATと6速MTの2種です。

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今回はタイムズカーシェアにてハッチバックの1.5L+6速ATの車を借りました。かなり雑に言えば「大きくなったMAZDA2」というところ。スチールホイールにホイールキャップを組み合わせているのを見るに、おそらくはベースグレードなのでしょう。

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内装の仕立てはかなり上質に見えました。革の内装をベースグレードにも取り入れたのは、マツダのこだわりなのでしょうか。シフトブーツやアームレストもついていて、カーシェアで借りられる車の中では、もしかすると一番豪華なのではないかと感じました。

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タイムズカーシェアでは、通常ではタイムズカーシェア専用設計とみられるナビがついていますが、MAZDA3にはマツダの純正ナビが備わっています*1。タッチパネルではなく、シフトレバーの近くにあるダイヤル(スイッチ?)で操作するタイプのナビで、スマートフォンとの連携にも対応しています。操作しにくいという声もあると聴きますが、慣れれば気にならないもののようにも見えますね。

すごいと感じたのはヘッドアップディスプレイ。運転席の正面、フロントガラス上に、速度などの必要な情報を表示してくれるのでした。速度がわかりやすく可視化されると、慎重に運転しなければという気持ちにならなくもない気がしますね。

荷物運搬と買い物を兼ねたドライブ、まずは戸塚から調布に向けてほぼ空荷の状態で走らせます。走り始めた直後の印象としては、路面の凹凸がかなりダイレクトに伝わってくるように感じました。ベーシックなグレード故に小さめのホイールと厚めのタイヤを組み合わせていたものの、街中ではどちらかというと「硬い」と感じる乗り味だったように思います。個人的には許容範囲だったのと、これより乗り心地が悪い車もいっぱいあるだろうとは思いますが、人によってはかなり気になるだろうと思う点です。

印象が一気に変わったのが高速道路に入ってから。普段借りているコンパクトカーとは安定感が違いました。車体が大きい分タイヤのトレッドホイールベースも広く取られているからでしょうか。クルーズコントロールも装備しているため、長距離ドライブでも楽に走れそうです。面白いと思ったのはクルーズコントロールの設定車速の単位。他ブランドでは1㎞/hないし5㎞/h単位である場合が多いものの、MAZDA3では1㎞/hか10km/h単位。前を走る車の車速に合わせた速度制御を行うため、5km/hである必要もないと判断したのかなと推測します。

この車で際立っていたのは視界の悪さ。前方はさておき、駐車や追い越し、交差点等の右左折時の巻き込み確認等における側方や後方の視界が相当狭く感じました。側後方に車両などがいることを知らせるブラインドスポットモニターや駐車時等に後方の映像を映し出すバックガイドモニターなどが装備されていたため、それらの装備をフル活用すれば良いものではありますが、こちらもやはり人によってはかなり気になるところでしょう。

マツダトヨタにかなり顕著だと言えるのでしょうが、デザイン重視で視界が悪くなっている車が、近年増えているように見えます。センサーやカメラ等の装備の普及で、直接目視の必要性が低くなっているということもあるのかもしれませんが、少し不安に感じることも事実です。ほかの人の運転で後部座席に乗り込んだ時など、後部座席で視覚面での圧迫感を感じることも多々あります。

約6時間のドライブで知り尽くすことなど難しく、今度はもう少し長い距離をじっくり試したいと思っていることも事実です。高速道路をより長い距離走ってみたり、例えば西伊豆スカイラインのような山の中のワインディングに持ち込んでみたり、今回試せなかったシチュエーションを中心に、2日間くらいかけて走らせてみたいと考えています。ただ今回MAZDA3を「ちょい乗り」して感じたことは、これからの時代のベーシックな車に求められるはずの装備の水準が思った以上に上がっていることと、それをこの車が大体満たしているということでしょうか。

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↑一昨年の6月にアクセラスポーツでドライブした回の記事。この時含めて2回借りて乗ったのと、教習者でさんざん乗ったので、アクセラは思い出の車です。

 

*1:ほかにもトヨタ・ヤリスがメーカー純正ナビを載せています

年末ライブの会場「ぴあアリーナMM」に行ってみました

いよいよ10月です。今年いっぱい色々ダメなんだろうなとは思っていたら、少なくともCYaRon!のライブまでは無事にやれそうな雰囲気ですね。緊急事態宣言の解除とそれに伴う客席数制限の緩和を受けてか、チケットの追加申し込みも始まりました。生バンドでのライブというのは魅力的なものではありますし、迷ったら行くべきライブなんだろうと思います。かく言う私も2日目は参戦確定済みです。

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横浜市内に転居したのは前回の記事の通りです。横浜市とはいえその感じがまるでないところではありますが、住所にはきっちり「横浜市」と書かねばならないようです。ちなみに「戸塚市」と書きかけたことがすでに何度かあります。

縁あって移り住んだのだし、近くの名所でも回ろうかと考えているところです。特にインバウンド外国人が不在のうちに、鎌倉の寺社をゆっくり回れたらいいなと思っていたのですが、すでに日本人でごった返しているようですね。そちらはそのうち行くこととします。

そんな一般観光地を後回しにしつつ、転居後最初の週末、実家から自宅に戻る途中に立ち寄ったのが、横浜市のみなとみらいにある「ぴあアリーナMM」です。

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今年3月の虹ヶ咲シャッフルフェスの会場でもあったところですが、来る12月29日と30日のAqoursのライブ、また12月31日のAqours、ニジガク、Liella!の合同年越しライブの会場に決定しています。

www.lovelive-anime.jp

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ぴあアリーナMMがあるのはランドマークタワーなどからもほど近いあたり。駅で言えば根岸線と地下鉄ブルーライン桜木町駅みなとみらい線みなとみらい駅が近いところ。みなとみらい線新高島駅ブルーライン高島町駅あたりからも行けそうな場所です。

今回は新高島駅から向かうことに。横浜駅からたった1駅ですが、乗り降りする人はまばらでした。地上に出てすぐのところには京浜急行電鉄の本社がありました。本社に併設されている博物館にも行ってみたいですね。

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しかしさすが横浜の中心部。東京にも引けを取らない都会っぷりですね。ライブといえばメットライフドームだった私からとんでもない場所です。東京ドームの周りよりも高いビルが多いようにも見えました。交通の便が良いのもそうですが、すごいところでやるんだなあと。

外から見た限りでは、この日は何らかの音楽イベントが催されているようでした。接触確認アプリをインストールしているか等々、感染拡大防止策もしている様子がうかがえました。オリンピックだって一部では観客を入れていたものの、対策の甲斐あってか、それが感染拡大の直接的な要因にはならなかったようです。音楽イベントだってみんなで気を付ければ楽しく安全にやれるはず。冬の第6波云々の話もあれど、何とか無事に過ぎてほしいものです。

ちょっと前に実家に届いていた野外ライブのグッズを自宅にもってきて、数か月越しに開封しました。

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ブレード2本にパンフレット、あともう一つはTシャツか何かだったっけと思っていたら、雨天時用のレインコートでした。

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何を注文していたかも忘れるくらい前のことになってしまったのでしょうか。何時になってもいいので、このレインコートがライブの会場で陽の目を見るような日が来てほしいものです。塩野義製薬が開発しているという新薬と総理大臣になった岸田さんの手腕に期待しつつ、気長に待ってみようかなと思います。

【ご報告】東京都民、辞めました。

皆さま、お久しぶりでございます。

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前回の更新は、春の連休前だったようですね。公開の数時間後に野外ライブ中止が発表されたのも、もはや懐かしいです。そして記事での予言が当たったといってもよいのか、2度目のユニットライブが始まりました。私も今月17日のCYaRon!のライブの2日目に行く予定です。

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本題はタイトルの通りです。「辞めました」というと乱暴な言い方になってしまいますが、生まれて以来23年間住んできた東京都を離れ、横浜市戸塚区に移住しました。

調布から電車でも車でも約1時間半、遠くはないけど近いとも言えない土地で、人生初の本格的な一人暮らしをスタートしました。

住み始めて間もない街ですが、日常生活を送るのうえでは不自由することはあまりない街というのが、現時点での印象です。駅の周りに一通りの商業施設がそろっているので、戸塚から出なくても生活が完結してしまうようです。強いて言えば映画館やデパートが無かったり、家電量販店も小型のものしか無かったりするのが気になるところではあるのですが、それらも東海道線に乗って横浜まで出れば事足りるという感じでしょうか。

もっと大きいのは電車でのお出かけの幅がかなり広がったこと。最寄駅から上野東京ライン湘南新宿ライン横須賀線に乗れるとなると、電車で1本で行ける範囲はかなり広く、北は高崎や宇都宮、東は成田空港や房総半島まで行けるほか、東海道線の下り方面では、熱海や伊東、沼津までが電車で1本で行けるエリアになりました。

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特に沼津が電車で1本で行けるようになったことが個人的には嬉しいポイント。休みの日に頑張って早起きすれば、直通の沼津行きで気軽に訪沼できてしまうわけです。恐ろしい土地に移住してしまった...。

しかしながら、一人暮らしということは、家事全般を一人でこなさねばならないわけで、休日も遊んでばかりいるわけにもいかないのだろうと感じています。かくして安住の地を得た以上、腰を据えて何か自分のためになりそうなことも始めたいと思っているところで、学生の頃のような遊んでいられる時間なんてもはやなさそうですね。

ただ、人間そんなことばかりじゃ鬱々としてしまうでしょうし、計画を立てつつ息抜きをしていかないとダメなんだろうなというところです。緊急事態宣言もついに解除され、諸々の行動制限も徐々に解かれていくようですから、旅行にだって行けたらいいなと考えています。

ほぼ半年ぶりの更新でした。ネタがないというのはほぼ言い訳で、実際には更新を怠っていただけというのが実情です。仕事や家事などの合間を縫って、緩く続けられれば良いなと思います。

ラブライブ!サンシャイン!! 2度目のユニットライブは実現する?

アフェリエイトブログかのようなタイトルですが、そんな意図などなく思ったことがある今日この頃です。

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先日訪れた内浦の三の浦総合案内所。中にはシングルやライブのポスターなどが所狭しと貼られています。5年間の活動をざっと振り返ることができる、ちょっとした資料館のようになっています。

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その中でも入り口近くに展示されていたのが、こちらのポスター。2021年2月27日・28日に東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催予定だった、AZELEAの1stライブ、「~Amazing Travel DNA~ TRY AGAIN」です。

元々2020年3月に仙台で開催予定だったこのライブ。ですが、昨年2月末の「大規模イベントの自粛」という政府からの要請に伴い、一旦6月に延期。しかしそれも感染状況を鑑みたうえで中止となりました。

その後、先述の日程における代替公演の開催がアナウンスされたものの、2度目の緊急事態宣言発出とその延長に伴い、それすら中止に。コロナ禍初期に何とか開催出来た他のユニットとは異なり、AZELEAだけが、1stライブを開けないままの状態です。したがって、2019年秋に発売された各ユニットのスクフェスコラボシングルについて、昨年10月のオンラインライブでは、AZELEAのみ3曲すべての楽曲が披露されましたが、有観客ライブでは未だに披露できていないという状況。

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開かれぬままという展開もあり得そうではありますが、他方では明るいニュースも。今年6月から7月にかけて、3つのユニットから初のフルアルバムが発売される予定であることが、先日発表されました。既存曲9曲とライブのオープニングSE2曲に加え、新曲が3曲収録されるとのこと。全14曲収録と、確かにフルアルバムと呼ぶにふさわしいボリュームです。まもなく6周年を迎えるラブライブ!サンシャイン!!ですが、未だ活動は活発といえましょうか。ライブの開催可否は不透明かもしれませんが、

オープニング2曲を除いて、「ライブの演目となり得そうな曲」は12曲。これにもう数曲足せば、各ユニット単独でのライブが開けそうに見えます。

付け足すとすれば各メンバーのソロ楽曲。7月には9人全員のものが揃い、全てのメンバーがソロ曲を2曲ずつ持つことになります。それを各ユニットライブに振り分けていけば、2曲×3人=6曲追加出来て全18曲に。それにAqoursの楽曲を何曲か組み込めば、大体20曲前後にはなるはず。

ちなみに、一昨年6月の5thライブはアンコール含めて22曲でした。*120曲前後というのはそれに匹敵する規模になるはずで、ユニット単体でも、Aqours全体のライブと同じくらいのボリュームのライブを開ける計算になります。

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ここまでがいわば「オタクの戯言」というもので、実際のところこんなライブが実現するのかどうかなど、保障は致しかねます。答え合わせの場があるとすれば、今週末の野外ライブなのでしょうか。Aqours CLUB 2021の詳細や、今後発売される楽曲やグッズの情報等と合わせて、発表されることも無いわけでは無さそうではあります。

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変異種の拡大や3度目の緊急事態宣言発出等もありますが、ワクチン接種も遅くはあれど進んでいることは確かなようです。今接種が進められているファイザー製のワクチンに加え、早ければ来月にはアストラゼネカ製のワクチンが承認される見込みであるとのこと。ワクチンの供給状況によっては、7月中にも一般向け接種を始められるかもしれないとの話もあり、昨年初めからのコロナ禍にも、少しずつ出口が見えつつあるのかなあという雰囲気です。

ワクチン接種が進めば、感染拡大や医療のひっ迫もかなり改善されるはずでしょうし、ともすれば日常生活にや経済活動における規制なども少しずつ緩められていくのでしょうか。ライブで思いっきり声を出して応援できる日が早く来てほしいなと願いつつ、手洗いうがいやマスク着用等、基本的なことを今一度しっかり意識して生活せねばと思った次第です。

とまあ、後半は何とも湿っぽい内容になってしまいましたが、今回はここまでです。まずは今週末、しっかり楽しみましょう!

*1:18曲+アンコール4曲

【#渡辺曜誕生祭2021】曜ちゃんゆかりの地?「スカンジナビア号」はなぜ沼津に?

今年もとうとうこの日がやってきました。本日4月17日は、忘れてはいけない渡辺曜ちゃんの誕生日です。

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曜ちゃんといえば、というと色々なものが連想されるのでしょうが、わたしにとってはやはり「恋になりたいAQUARIUM」が一番大きい存在です。やはり最推しのキャラクターがセンターを務めるというのは大きくて、ライブに行く度聴けないものかと楽しみにしています。現地で最後に聴けたのは、4thの1日目なのですが…

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曜ちゃんが輝けそうな曲といえばもう一曲。先月31日発売の「smile smile ship Start!」です。船の上で歌って踊る曲、まさに曜ちゃん向きなもの。張り切っている様子が目に浮かびます。

smile smile ship Start!に出てくる船、全く架空のものではないというのがもっぱらの噂です。それも沼津に実際にいた船がモデルだという話。

そのヒントを探れるお店が、沼津市西浦木負の「cafe海のステージ」さんです。

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海のステージさんは地元の方もよく訪れている喫茶店で、コーヒーやお茶だけではなく、カレーなどの料理も美味しいお店です。先日訪れた際にはピラフカレーと寿太郎みかんのヨーグルトをいただきました。

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Aqoursとのつながりも深いお店で、キャストが訪れたこともあるとのこと。また、沼津walkerの表紙のイラストも、こちらのお店のテラス席がモチーフであるといわれています。

一方で船に関する展示がなされているのも、「海のステージ」さんの特徴。その展示物は「スカンジナビア号」と呼ばれる船にまつわるものです。

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(沼津みなと新鮮館に展示されているスカンジナビア号の模型)

スカンジナビア号」とは、かつてこの地に係留されていた船のこと。今から50年前にスウェーデンから沼津に移り、船内を改装のうえ投錨し、ホテルやレストランとして運営されていました。運営主体は伊豆箱根鉄道。「伊豆三津シーパラダイス」と併せて、西伊豆におけるリゾート施設として、2005年まで運営されていました。営業終了後、「スカンジナビア号」の母国であるスウェーデンの企業へと船は売却されました。スウェーデンで再びホテル兼レストランとして営業するべく、沼津を離れ上海での改修を経てスウェーデンへと曳航される予定でしたが、途中の和歌山県潮岬沖にて沈没してしまいました。

スカンジナビア号」とは、実はこの船に「後からつけられた名前」で、元々は「ステラ・ポラリス」という名前のクルーズ客船でした。「ステラ・ポラリス」とは「北極星」から名付けられた名前。ノルウェーの開運会社が発注し、スウェーデン南西部のヨーテボリにて建造されました。1927年に進水し、富裕層向けのクルーズ船として運用されました。白く優美な船体から、「七つの海の白い女王」とも呼ばれていたとのことです。

クルーズ船として運用されていた「ステラ・ポラリス」ですが、順風満帆といえそうな活躍はそう長続きしませんでした。就航から10年ほどで第二次世界大戦が勃発し、「ステラ・ポラリス」がいたノルウェーは、ナチスドイツに侵略されました。「ステラ・ポラリス」が戦争による大きな被害を受けることはなかったものの、ナチスにより接収されたうえ、船内を荒らされることがあったようです。

戦後まもなくして、「ステラ・ポラリス」は大規模な修復を受けます。戦後の混乱もあった中、1947年にはクルーズ船としての運行を再開。また、1959年にはスウェーデンの開運会社に売却され、里帰りを果たしました。

再び平穏な日々が訪れたかのように思われる「ステラ・ポラリス」ですが、取り巻く環境は再び暗転していきます。第二次世界大戦後、航空機輸送が台頭し、船による輸送は衰退していきます。また、船舶に対する保安基準も年々厳しくなり、「ステラ・ポラリス」はクルーズ船としての用途を終えざるを得なくなります。

ステラ・ポラリス」を保有していた海運会社は、用途が無くなったゆえに売却という手段を選びます。ここで売却先に浮上したのが、ラッピング電車でおなじみ駿豆線を運行する伊豆箱根鉄道です。

伊豆箱根鉄道と同じ西武グループの不動産会社として存在していた「コクド」は、1960年ごろから日本各地でリゾート開発を行っていました*1伊豆箱根鉄道もそれに乗り、沿線におけるリゾート開発を行っていました。「恋になりたいAQUARIUM」のMVに出てくる伊豆三津シーパラダイスも、その構想に含まれるのでしょうか。

伊豆箱根鉄道は「ステラ・ポラリス」を活用しホテルとすることを構想。結果として5億円(当時)で売却されることになりました。ただし売却における条件として、「『ステラ・ポラリス』という名前を使わない」という条件が付されました。そこで名称を「フローティングホテル・スカンジナビア」に変更し、1970年7月より沼津市西浦木負にて営業を開始しました。「スカンジナビア号」という名前は、この時付けられた名前から来ているわけですね。

当初は伊豆三津シーパラダイスと併せた総合レジャー施設とする構想もあったということですが、距離もあったため連続性がなくそちらは頓挫。しかしながら、船の見た目やホテルのサービスレベル等の高さもあり、人気を集めたようです*2。最盛期には併設されていたレストランだけで6万人が利用したとのことです。

沼津・西伊豆における人気のレジャー施設として、また地元の人にも地域のシンボルとして親しまれていたスカンジナビア号ですが、ここでも時代の波に飲まれてしまうことになります。1990年代になると、日本におけるバブルが崩壊。レジャー産業は大打撃を受けます。スカンジナビア号も例漏れず、人員削減等の経費削減策も講じていましたが、客室稼働率が著しく低下していたこともあり、1999年にホテル部門の営業を終了。レストラン部門のみで営業を継続することとなります。

スカンジナビア号を襲った悲劇はこれだけではありませんでした。2004年、西武グループにおいて証券取引法違反事件が発覚。スカンジナビア号を所有していた伊豆箱根鉄道も、その当事者となります。「有価証券報告書の虚偽記載」*3という、上場会社としてあるまじき重大な不祥事を起こしたことにより、伊豆箱根鉄道西武鉄道共々上場廃止に追い込まれ、銀行主導による経営再建が始まることになります。

経営再建下の伊豆箱根鉄道は、事業規模の縮小を余儀なくされます。スカンジナビア号もその対象となり、老朽化した船体の改修に莫大な費用が掛かることから、レストラン事業の閉業と船体の売却が決まりました。かくして2005年、スカンジナビア号はホテル兼レストランとしての役割を終えることになりました。

その後、スカンジナビア号は、故郷スウェーデンの会社に売却されました。スウェーデンでもホテル兼レストランとして運営するべく、上海にてまず改修を行うこととなり、2006年8月に沼津を離岸。上海を目指していた矢先、2006年9月2日未明、和歌山県の潮岬沖にて、船体の老朽化に伴う損傷等が原因となり、沈没。故郷に戻ることがかなわぬまま、浸水以来79年の激動の生涯を終えました。

スカンジナビア号が売却されるという話が最初に持ち上がった際、地元の人からは「文化財として残してほしい!」という声があったようです。伊豆箱根鉄道へ保存を要望する署名を持参する等の保存運動すらあったとのこと。そして、売却が決まり沼津を離れる際、別れを惜しむ多くの地元の方々が駆け付けた様子も、海のステージさんで見せていただいた当時の映像に映っていました。

Aqoursのメンバーにとっても、沼津の海岸にいたスカンジナビア号は、幼少期の思い出の風景として存在したはずです。長井崎から近いこともあり、もし現存していたら、アニメなどにも頻繁に出てきていたかもしれません。

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そんな存在だからなのか、先に紹介したMVに出てくる船は、スカンジナビア号にかなり似せているように見えます。比べてみると確かにそう。ここまで掘り下げてロケを行ったと思うと、オタクとしては大いにアツくなれるものであります。

殊に曜ちゃんにとっては特別な場所になっていたはずです。父への憧れから船長になりたいという夢を持つ曜ちゃんですが、そんな彼女にとってのスカンジナビア号とは、身近に見に行ける存在だったはず。幼少期の彼女には本物の船を操縦することはできないから、スカンジナビア号でちょっとした船長気分を楽しんでいたに違いないでしょう。レストランがまだやっていたような頃には、もしかしたら連れて行ってもらえるなんてこともあったかもしれません。在りし日のスカンジナビア号と幼少期の渡辺曜、その間には何か特別な縁があったのではないかと感じずにはいられないものです。

曜ちゃんゆかりの場所は、沼津市内にはいたるところにあります。自宅のモデルになった阿蘭陀館等々、今日あたり大勢の方が訪れるであろうと思われます。私自身もそのあたりのお店を回れたらいいなと思ってはいますが、やはりここは彼女が見て感じている世界を楽しめたらいいなと思うもの。ともなるとスカンジナビア号とは重要な存在になりそうですし、そのことを知れるという点で、「海のステージ」さんは訪れるべき場所であろうと思うわけです。

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ラブライブ!サンシャイン‼が始まりまもなく6年。すでにそれだけ経ってはいるものの、いつまでも4月17日を心から祝えたらいいなと、そんな願いを強くしました。ありきたりな表現ですが、最後はこちらで〆ようと思います。

曜ちゃん、誕生日おめでとう!

*1:グループ内の不動産会社に留まらず、伊豆箱根鉄道西武鉄道の親会社だった。

*2:同じ西武グループプリンスホテルのノウハウもあったと言える?

*3:西武鉄道伊豆箱根鉄道が、株式会社コクド(当時)の実質持株比率を低く見積もり、その分をグループ幹部や従業員持株会の構成員等の個人名義のものに偽装していた。

【HAPPY PARTY TRAIN 4周年】JR久大本線「旧豊後森機関区」に行ってきた

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Aqoursの3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」が発売されてから、今日でちょうど4年*1。鉄道を題材としたラブライブシリーズの楽曲として、私にとっても好きな曲の一つなのですが、もう4年も経つようです。

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ラッピング電車の存在もあり、当曲のメインの舞台は伊豆箱根鉄道駿豆線だと思われる方も多いかと思います。しかしながら、MVに登場するような扇形庫*2と転車台*3は、駿豆線内には存在しません。駿豆線内にも、大場駅に車庫と工場が設けられていますが、その様子はMVに出てくるものとは全く異なります。

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同曲に登場する扇形庫のモデルは、大分県にある「旧豊後森機関庫」であるとされています。旧豊後森機関庫は、JR久大本線豊後森駅に併設していた機関庫です。久大本線が全通した昭和9(1934)年に発足し、蒸気機関車の引退に伴って昭和46(1971)年に廃止されるまでの37年間にわたり、急な峠越えを伴う久大本線における水や石炭の補給拠点や機関車の交換地点などとして、重要な役割を果たしていました。

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そんなところにこの度行ってまいりました。いつまで経っても行けなかったものが、大学卒業と就職を控え、今行かなかったら当分行けないと思い、思い切って行ってきました。

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豊後森駅へは博多駅から特急列車で1本。博多から久大本線を経由し湯布院方面へ走る「ゆふいんの森」に乗車しました。博多から久留米までは鹿児島本線を走り、久留米から久大本線に入ります。筑後川玖珠川などに沿って走る久大本線は、風光明媚な車窓が見どころ。慈恩の滝などの車窓スポットも見ながら、列車はゆっくりと、と書きたいところですが、意外にも飛ばしつつ、山の中を走ります。そして博多駅を出て2時間弱、列車は豊後森駅に到着します。

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木造の落ち着いた雰囲気の駅舎の豊後森駅、改札外の待合室が広く取られているのは、昔ながらの作りの駅といったものでしょうか。

機関庫までは駅から歩いて数分。歩いていると…

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なんだこれは!

大分県玖珠郡玖珠町という場所ながら、しかしこの一角だけはどことなく沼津を思わせるものです。

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踏切を渡り機関区に到着。踏切の名前は「構内踏切」でした。どうもここまでは豊後森駅の構内となるようです。豊後森駅、機関庫無き今なお保線基地があるようです。

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機関庫本体の前に、併設されている資料館「豊後森機関庫ミュージアム」を見学。

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まず目を引いたのは現役時代の機関庫を再現した模型です。良く作りこまれていて感心しますね。蒸気機関車に混じり、赤とベージュの模型もありますが、こちらは気動車の模型。豊後森駅の隣にある恵良駅からは、かつて「宮原線(みやのはるせん)」という路線が伸びており、そこで走っていた気動車豊後森に配置されていました*4

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その他、国鉄時代から今に至るまでの展示品のありました。豊後森駅構内の制御盤や国鉄・JRの制帽など、見る人によっては刺さる展示品もありました。

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中でも注目したのがこの「汽車土瓶」。蒸気機関車の動輪や茶の文字が入っており、かつてはこの容器でお茶が売られていたとのこと。ペットボトルや缶にはない風情があっていいですね。

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そして奥の方で異彩を放っていたのがこの一角。Aqoursの寝そべりとフィギュアが並んでいました。ファンの寄贈でしょうか。ただ特に説明も何もないので、何も知らずに見ると困惑するかもしれませんね。

ミュージアム館内を一通り見たのち機関庫本体へ。

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転車台には9600型蒸気機関車の29612号が展示されています。1919年製の29612号は長崎を中心に活躍。原爆投下直後には負傷者の輸送にも活躍したとのことです。1974年に引退したのち、福岡県内で保存されていましたが、老朽化のために解体が決定。それを何とか残そうという動きもあり、補修の後2015年より豊後森にて展示されています。

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機関車の奥には機関庫の建物と転車台が残っています。転車台や一部を除き、線路は剥がされていますが、建物はほぼそのまま残っています。

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昭和に入ってから建てられた扇形庫であり、建物はコンクリートでできているようです。ガラスはかなりの数が割れてしまっていますが、しかし建物はしっかり残っているというのは、この時代のコンクリート建築が頑丈なものだということを感じさせるものですね。

ちなみにこの豊後森機関庫は、太平洋戦争末期の昭和20(1945)年8月4日に、アメリカ軍による機銃掃射を受け、職員3名が亡くなりました。機関庫の壁には今なおその痕跡が残っているとのことですが、今回それを確認することはできませんでした。

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機関区を一通り見学したのち、豊後森を後に。駅に向かう前に、先ほど通りかかったお店に立ち寄りました。もとはスポーツ用品店であるようですが、観光客向けに飲み物やソフトクリームなども販売していました。お店の方との会話も弾みました。

―レールはどこまでつながるか まだまだわからないね

HAPPY PARTY TRAINの歌詞の一節です。どこまでも続いていくようなレールのように、どこまでも前向きに走っていたいという意味でしょうか。

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豊後森駅を通る久大本線は、昨年の豪雨災害で被害を受け、今年3月まで一部区間が運休を余儀なくされていました。地元の方々は運転再開を待ちわびていたようで、ミュージアムの中には、運転再開を祝うようなイラストもありました。

コロナ禍において鉄道による大量輸送が感染拡大の原因ともとる人もいるようですが、しかし鉄道には、これをうまく言語化するのはちょっと難しいのですが、どこか人を前向きにさせるような情緒的な何かがあるような気がします。HAPPY PARTY TRAINは、そんな思いをなんとなく強く持たせてくれそうなもので、鉄道好きの身として、聴いていて前向きになれる曲であるわけです。

Aqoursの曲で一番好きな曲は?と聞かれれば、もしかしたら別の曲かもしれませんが、しかしHAPPY PARTY TRAINは、なにか特別な思いを抱かせる曲であることは間違いないです。そんな曲の記念すべき日に合わせ、簡単な旅行記と雑感を記してみました。

*1:2017年4月5日発売

*2:上から見ると扇形をした鉄道車両の車庫のこと

*3:主に蒸気機関車が方向転換のために用いていたもの

*4:宮原線国鉄民営化前の1984年に廃止