【乗ってみた】ホンダ・N-ONE(Premium Tourer) 良い脚にターボも得た”プレミアムすぎる”軽

気が付けばホンダの軽に乗っている当ブログ。今回乗車したはN-ONEのターボ車、Premium Tourer(プレミアムツアラー)です。

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N-ONE自体には5月にも乗車しており、その時の雑感は6月公開の記事にもまとめてあります。その為、車の概要等はホンダの公式HPや以前の記事を参照していただくものとし、今回は割愛します。

N-ONEは主に4つのグレードから構成されています。以前乗ったのは最もベーシックな「Original」というグレードの車です。58㎰の自然吸気エンジンながら、街中から高速、山道まで、様々なシチュエーションでしっかり走ってくれる車であり、内外装の質感も高く、下手な普通車よりもずっといいとすら思わせられました。

Originalの他、トップに位置するスポーティなグレードとしてRSがあるほか、その中間にいるのがPremiumとPremium Tourer。前者が自然吸気エンジン、後者がターボエンジン車となっています。初代以来「プレミアムな軽」というキャラクターが特徴であるとされるN-ONEにおいて、シンプルなOriginalやスポーティなRS以上にN-ONEらしいと言えるはずです。

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エクステリアはOriginalとは違った趣になっています。グリルにはシルバーの淵や横桟が入り、Originalよりも押し出し感があります。リアにはPremiumという文字も入り、Originalとの違いをアピールしています。

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インテリアもOriginalと異なります。装備面では大きな違いはないものの、フロントシートやインパネに白を配した内装が特徴的だったOriginalに対し、こちらは黒を基調にした色遣いとなっています。特にインパネには黒の木目調パネルがあしらわれており、上質感が演出されています。一方、リアシート周りには大きな違いはありません。こちらはOriginalでも黒が多用されていました。

Premium Tourerが搭載するターボエンジンはNシリーズ共通のもの。最高出力は64㎰/6000rpm、最大トルクは10.6kgf・mとなっています。自然吸気エンジンとは違いこちらはVTECではないのですが、レットゾーンは7000rpmからとなっており、高回転まで回せるエンジンです。ボアとストロークは60.0㎜×77.6㎜となっており、かなりロングストローク型のエンジンになっています。ターボのFF車のWLTCモード燃費は21.8㎞/L*1、JC08モード燃費は25.6㎞/Lで、マイルドハイブリッド等のモーターアシスト機構を持たない軽乗用車としてはそこそこの数値になっています。

今回も行程は横浜市内と沼津市内の往復。走り出しの下道から感じたのは足の良さ。これは先日のOriginalとほぼ同じです。最近のホンダ車に共通する、フラット志向でありつつも衝撃はしっかり吸収してくれる足回りになってました。硬くしてスポーティーな乗り味を謳うのではなく、かといって柔らかすぎず、絶妙なラインを突いた味付けがなされているようです。走り出してすぐに好感が持てたポイントでした。

流れのいい道に出て感じたのは、ターボエンジンならではの余力感です。NAエンジンも決して非力というわけではなかったのですが、出足の軽さと加速の伸び方はさすがターボと言ったところ。最高出力は+6㎰、最大トルクは+4.0kgf・mに留まるものの、最大トルクを発生させる回転数が2600rpmまで下げられており*2、そこまで踏み込まずともスムーズに加速してくれる印象を持ちました。N-WGNのターボ車に乗った時にも感じましたが、1.3Lくらいの自然吸気エンジンを積んでいるかのような乗り味です。

横浜青葉インターから東名高速に乗り、今回は長泉沼津インターを目指します。土曜朝らしく東名高速は大和トンネルまで渋滞。早速ACCの出番と相成りました。渋滞中に一定時間以上停止しているとエンジンが停止し、リセットボタンを押すとエンジンが再始動し、前車に合わせて発進するというもので、また当然ながら電動パーキングブレーキとも連動します。軽自動車も豪華になったものだと痛感させられる装備です。

海老名ジャンクションを過ぎるころには渋滞はほぼ解消。高速道路らしいペースで走れるようになりました。西進するにつれてと山間部へと入っていき、登り坂も増えていくところで、NAエンジンのOriginalではエンジンの回転数が上がっていったような区間でも、さほどうなりを上げなかったように感じました。高架の継目を通過した時も、振動はそこまで目立たず、高速域での乗り心地も良好でした。

ターボエンジンということで、特に躊躇うこともなく御殿場ジャンクションから新東名に入り、長泉沼津インターチェンジまでの1区間だけ120km/h走行を試してみることに。ターボ車とはいえ軽自動車で120km/hは厳しいのではと思いきや、実際に走らせてみると余裕そのもの。高速巡行を余裕でこなせるパワーがあることもさることながら、高速域でも高い安定性を誇るシャシーの性能をも感じ取れました。昨年春に乗ったN-WGNもそうでしたが、ホンダの軽自動車はパワーのみならず、シャシーの出来も軽自動車のイメージを覆す出来になっていたのが印象的です。

東名高速道路を降りて沼津市街へ入り、昼食の後沼津市南部へ。信号の少ない海沿いの道が、この車で一番楽しく走れるシチュエーションかもしれないと感じました。コーナリング時に変なロールを感じることや立ち上がりの再加速でももたつくことがほぼなく、軽自動車ではあれど、「小さな高級車」に乗っているかのようでした。

温泉に入ったりちょっとした買い物を済ませたりしつつ、駿河湾沼津スマートインターから新東名に乗り、横浜市内へ帰還。新東名では軽自動車離れした高速安定性を試しつつ、大和トンネル付近ではACCの渋滞時のアシスト機能をフル活用しながら帰ったわけですが、ほぼ1日中運転していた感覚としては、運転に伴う疲労感があまりありませんでした。

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今回の燃費は満タン法で17.7km/l、燃費計で16.8km/lでした。前に乗ったNA車が20km/l越えだったことを思うとやや悪化していますが、ターボ車ゆえにこの程度は仕方がないと思える範疇。むしろ走りの内容を考えると悪くないと思えるレベルです。ロングドライブを前提とするともう少し伸びてほしいところではありますが、日常用途や週末の小旅行程度であれば、この数値でも問題なさそうです。新東名での120km/h走行やワインディング等がなければ、もう少し伸びたのかもしれませんが。

軽自動車をここまで作り込む必要があるのかという疑問が全く無いわけではありませんが、それでも「プレミアムな小型車」と捉えれば、この車は至って優秀であると言えます。走りやデザインのみならず、使い勝手も十分すぎるくらいいい車なので、所詮軽自動車などと侮っちゃいけない一台なのかもしれません。軽自動車として多くの人がイメージする「生活のための足」としては、確かにプレミアムすぎるということは否定できませんが、”その枠の中で出来るささやかな贅沢”と解釈すれば、これって十分ありだなと思えるはずです。

*1:複合モードの数値、市街地モード17.6㎞/L、郊外モード23.2km/L、高速道路モード23.3km/L

*2:NAエンジン車は4800rpm

【乗ってみた】マツダ CX-30 実際のところ「クロスオーバーSUV」ってどうなの?

決して忘れ去っていたわけではないのですが、7月以来の更新です。平日は労働、休日はお出かけに溶かしていた結果、8月はそれ以外の時間はほぼありませんでした。

休日の楽しみとして「借り物として借りられる車で面白そうなものでドライブする」というものがありまして、これまでも”ちょっと気になる車”を借りて乗るということを何度かやってきたわけであります。

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「イチダイダケナンテエラベナイヨー」ということで、面白そうな車をつまみ食いしつつ、その雑感を備忘録としてまとめてきているわけです。万が一買うことになった場合のためのデータ取り兼ただの趣味という感じですね。なのでスポーツカーよりも実用的な車がメインになっています。今のところ2ドアはゼロです。

そんな感覚で選んで今回乗ったのがマツダクロスオーバーSUVのCX-30です。2019年に発売された同車ですが、タイムズカーシェアに配備され始めたようで、試しに借りてみました。

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マツダ・CX-30は、MAZDA3をベースとしたクロスオーバーSUV、最近人気の乗用車ベースのSUVです。日本車で同じカテゴリに属する車としては、トヨタ・カローラクロスやスバル・XV、またホンダが来年発売すると発表しているZR-Vなどが挙げられます。いずれの車種もカローラインプレッサシビックなどの車種をベースとしており、カローラクロスは納期が半年以上となるくらいにカローラシリーズの中でも一番人気となっていたり、スバルは(XV改め)クロストレックをベースとなるインプレッサを差し置いて発表したりするなど*1、各社が力を入れているカテゴリになります。

CX-30も外見上はベースとなるMAZDA3にほぼそっくり。最新世代のMAZDAのデザインのテイストをちりばめたものになっています。クロスオーバーSUVと言えば、タイヤハウス周りに黒い樹脂パーツなどを付けることにより、高い悪路走破性を持ちそうな外見上の演出がなされる場合が多いのですが、CX-30はそうした演出は希薄です。トヨタ・ハリアーホンダ・ヴェゼルと同じ路線でしょう。「速く走れるわけじゃないけどおしゃれなスニーカー」とでも言えばいいのかもしれません。

搭載されるエンジンは2Lのガソリンエンジンに1.8Lのディーゼルエンジン、そして圧縮着火型の高圧縮比ガソリンエンジンにモーターを組み合わせた「e-SKYACTIV X」の3種類です。組み合わされるトランスミッションは、基本的には6速ATで、2Lガソリン車とディーゼル車には6速MTの設定もあります。なお、2022年8月のマイナーチェンジにおいて、2Lガソリン車のエンジンは、「e-SKYACTIV G」と呼ばれるマイルドハイブリッドに変更されました。

全長4,395㎜×全幅1,795㎜×全高1,540㎜というサイズは、決して小さいわけではないものの、取り回しに苦労するものではありません。SUVとしては全高が低く抑えられており、機械式駐車場でも入庫不可というところに出くわす可能性も低くなりそうです。全幅はMAZDA3と同値で、これは実質的な先代モデルにあたる最終型のアクセラとも同じ数値になっています。車の肥大化は色々なメーカーで見られる傾向ではありますが、先代モデルとほぼ同じサイズに留めているということは、狭隘路の多い日本では歓迎されるべきポイントであると考えます。

インテリアのデザインはMAZDA3と全く同じと言っていいはずです。シンプルではあれど上質なものになっています。ナビ機能も備えたディスプレイはタッチパネル式ではなく、シフトレバーの隣にあるダイヤルやボタンで操作するものになっています。電動パーキングブレーキやブレーキホールドのスイッチ類等もまとめられています。また、ドリンクホルダーも備わっていますが、こちらは横方向に配置されており、運転席と助手席で飲み物を取り違えるということも少なく済みそうです。

フロントにはコンソールボックスも兼ねたアームレストが備わっています。カーオーディオの主役がカセットテープやCDなどだった時代には、ここに各種媒体がぎっしりと収まっていたはずですが、それらは今やスマートフォン等に置き換わっており、財布などを入れるスペースとして使われるケースが多くなっているものと思われます。USB等の差込口がコンソールボックス内に配置されており、オーディオとの有線接続や充電にはこちらを使うことになりそうです。

後席の空間も広く取られており、レッグルームもヘッドクリアランスも身長173cmの私が丁度いいドライブポジションを取った状態で座っても窮屈さを感じませんでした。エアコンの吹き出し口が後席足元にも備わっていたり、ドリンクホルダー付きのアームレストも後席中央についていたりするなど、後席の居住性は十分高いと言えます。

荷室空間も十分な広さとなっており、日ごろの買い物から旅行まで、そつなくこなせそうです。トノカバーも装備されていて、積荷が外から見えないようにもなっています。開口部の下端部と荷室の床に段差があるようにも見えますが、地上高が高すぎる車ではないため、荷物の積み下ろしに困るということもあまりなさそうです。

戸塚駅近くからドライブをスタート。今回乗車したのは2Lのガソリン車です。

同行者との合流地点である沼津駅北口を目的地としてナビを設定したものの、タッチパネル式ではないナビは慣れてないと使いづらく、恥ずかしながら時間を要してしまいました。BluetoothではなくUSBでナビとスマホを接続すると、Apple CarPlayを使うか否かという画面が出てきました。パケットが嵩むのが嫌だったので今回は使用しませんでしたが、あらかじめスマホのナビアプリで目的地を設定し、それを車のディスプレイと接続して使う方が、人によっては使い勝手が良いと感じるかもしれません。MAZDA3とほぼ同じナビですが、横長のディスプレイは先の地図が表示されにくいという点も、人により好き嫌いが分かれそうです。

藤沢インターから新湘南バイパス圏央道、新東名高速道路東名高速道路を経由して沼津に向かうルートを取りましたが、新湘南バイパスは工事と事故に伴う車線規制で茅ケ崎中央インター付近まで渋滞。高速道路の渋滞で強い味方になるACCですが、当然ながらブレーキホールド機能も連動しているほか、完全停止からしばらくするとエンジンも自動で切れるようになっています。再発進時もステアリングのボタン操作でスムーズに発進できるようになっており、このあたりは2020年代の車として当たり前の装備が備わっていると言えます。

圏央道に入って以降は渋滞も解消し、あとは沼津に向かって全速前進するのみ。ACCも高速巡行に特化して作動し、感覚的にはほぼ自動運転に近いものになりました。とはいえこの車で注意すべきポイントは、下位グレードではレーンキープアシスト機能が付かないことです。車線逸脱警報はついていますが、そこから車線中央に寄せる機能や車線の中央を維持する機能は付いていません。とはいえ、そこまで車がやらなくてもいいと言えばそれまでであり、警報も音や画面ではなく、ステアリングを振動させるものもあるため、安全性に劣るとは言えません。レーンキープアシストも、メーカーによっては制御がかなり雑な場合もあるため、ともすればそこまでなくてもというのが私の持論です。

車高を高めたクロスオーバーSUVでありながら、高速域での安定性に欠けるということはなく、しっかり走ってくれる車だというのが高速道路における印象でした。地上高を高めたことでサスペンションストロークを大きく取れたのかもしれませんが、それゆえかベースのMAZDA3よりも乗り心地がソフトに感じられたというのもポイントです。決して柔らかすぎるわけではないものの、ちょっとした段差を乗り越えたときの衝撃のいなし方が巧いように感じました。

高速道路を降りて沼津市内に出てからもその印象は総じて変わらず、スポーティー路線を狙いすぎたのか足が若干硬すぎるMAZDA3と比べ、CX-30は軟弱ではないにせよ足の動きが良いように感じました。下道ならではのポイントとして挙げられるのが、信号待ちからの発進時の感覚です。アイドリングストップからエンジンが再始動した際のエンジンからの振動はかなり小さく、発進時にブレーキホールドが解除される際の感覚にも違和感は全くありませんでした。機能やスペック以外の点でも「良い車」を感じさせる出来になっていることを感じさせられました。

沼津市南部の郊外路、沼津市街から内浦・西浦にかけての国道414号と県道17号も、実に心地よく駆け抜けられました。国道414号はセンターラインこそあれど狭い道が続き、時折大型車とすれ違うこともありますが、そんな状況でも全く不安を感じさせないサイズ感です。これには個人差もあるとは思いますが、車両感覚がつかみやすいというのも、CX-30のポイントと言えるでしょう。

ワインディングでも好感覚だったのはさすがマツダだと感じたポイントです。操舵性もさることながら、コーナリング時の車の挙動もSUVとしてはかなりいいのではと感じました。CX-30はMAZDA3と同様、リアサスペンションにトーションビーム式サスペンションを採用し、またリアにはスタビライザーを持っていません。そこだけ聞けば挙動についてネガティブな印象を持ってしまうかもしれませんが、実際に走らせてみると先入観はほぼ払しょくされるはずです。これにはCX-30全車に標準で備わる「G-ベクタリング コントロール プラス」の効果もあるかもしれませんが、大本のシャシーの出来が良いのだろうと感じた次第です。

運転を同行者に任せられるシチュエーションもあったため、後部座席での乗り心地も試してみました。マツダらしく走り重視の設計で後部座席での乗り心地には期待していなかったというのが正直なところでしたが、リアサスペンションの制振性能も高く、セダンにも引けを取らない乗り心地を実現しているように感じました。

2日間ほどかけて乗ってみて、まずは「コンパクトなクロスオーバーSUV」というカテゴリがなぜ世界的に流行っているかが何となくでもわかったような気がしました。デザインはSUVらしく地上高を高めるなど(実際どうかは別として)高い走破性を感じさせるようなものであり、乗り味も至って快適。かつ使い勝手もよいとなると、セダンやステーションワゴンを差し置いて人気になるのも頷けます。

CX-30自体、話題性としてはヴェゼルカローラクロスに負けてしまっている感はありますが、車自体の出来はかなり良く、もっと評価されたって良い一台であると言えるでしょう。今回乗車した2Lガソリン車はCX-30の中で最もベーシックなモデルになりますが、動力性能も十分であり、日本の道なら全くもって不自由しないだろうと感じました。長距離ドライブが多い人はディーゼルエンジンを選んだり、新技術に触れてみたいという人は高圧縮比のSKYACTIV Xを選んだりしてみてもよいとは思いますが、こだわりがなければ2Lガソリン車で十分でしょう。

強いて言えばナビの操作性は人により評価が大きく分かれたり、デザイン重視ゆえの後方視界の悪さが駐車時に厄介と思う人もいると思われますが、慣れればむしろ使いやすいと感じるのかもしれません。個人的には良くまとまった車だと感じました。

*1:2023年に日本市場から順次販売開始

脱「熱血青春スポ根」路線、日常のすがたに特化した「きょうのAqours」という貴重な供給

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2019年1月4日公開の劇場版以来、アニメ作品の供給がなかったラブライブ!サンシャイン!!

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そうした明確な決まりがあるわけではないのですが、テレビアニメ2クールと劇場版アニメが終わると、それを最後にアニメ作品は作られず、その代はフェードアウトしていくという「慣例」が、初代たるμ’sがそうだったがために存在するとされていたらしく、ラブライブ!サンシャイン!! もその流れをたどるものとされてきました。

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その「慣例」を前提とすれば、「幻日のヨハネ」のアニメ化が発表されたことは、ある意味でラブライブ!の歴史を変える大事件であったと言えます。今明らかになっている情報から勘案するに、「幻日のヨハネ」には「スクールアイドル」というものは登場しない模様です。それだけで新鮮な存在と感じられるものですが、やはり劇場版公開からかなりの時間を経てこの発表があったということは、かなり衝撃的な事件であったと言えます。

但し、ラブライブ!サンシャイン!!に関して言えば、劇場版公開以降、新しいストーリーの供給がまったくなかったというわけではないのも事実。「きょうのAqours」というイラストとキャラクターボイスを組み合わせた短編動画が、ラブライブ!シリーズの公式YouTubeチャンネルにアップロードされています。

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2021年10月29日公開の「第一回 高海千歌」から、2022年7月6日現在、全5作が公開済みです。各メンバーの日常を描いた作品で、ライブシーンや学校での様子はありません。

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日常を描いた作品なので、沼津の街のあるごく普通のお店が登場してくるのも「きょうのAqours」の特徴。渡辺曜仲見世のお店に昼食の買い出しに行ったり、黒澤ダイヤが買い物帰りに「桃屋」のメンチカツサンドを買っていったり、「Aqoursは沼津に生きている」ということを良く感じさせる作りになっているところが、この作品の一番のポイントであると言えるでしょう。「仲見世」というのがどのお店を指すのかはわかりませんが、仲見世商店街の近くにあるスーパーが、2022年6月末をもって閉店しましたね。

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第3回の「津島善子」回や第5回の「国木田花丸」回も面白い話になっています。ゲームの腕前でルビィに勝ちたい一方で、遊びに来てくれると聞いてお菓子や飲み物をノリノリで用意し始める善子は「根は良い子」というのを地で行く描かれ方であり、初めてのスマホに苦戦した末善子に助けを求めてなんとか初期設定を終える花丸は予想通りの王道を行くもの。この2人の回も「スクールアイドル」ではないごく普通の高校生の日常が描かれています。

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また、ライブの幕間映像としても、「きょうのAqours」は登場しています。2021年の年末のライブでは、全6編の映像が「DREAMY COLOR」とリンクする形で作られており、それまでのライブとは全く異なり、幕間も込みで1つのライブが形作られているような演出となっていました。むしろ幕間アニメと「DREAMY COLOR」が本編だったと言っても過言ではないライブだったと感じています。「10年後の自分たちへ」というテーマの幕間アニメでしたが、そこからつながるのが「DREAMY COLOR」だったというのが、「幕間あってのライブ」という全く新しい形を、2年半ぶりのライブで見せてきたというところです。

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2022年6月の6thライブ”WINDY STAGE”も、幕間映像からアンコールの「君のこころは輝いてるかい?」が始まるという仕立てになっていました。こちらはより日常色の強い作品だったように感じています。「大きな魚を釣ってくる」と千歌に約束しつつあまり釣れずに終わってしまう曜や、ダイヤと古着屋に行って楽しそうに服を選ぶ善子など、オタクのツボを突いてくるストーリーが今なお記憶に残っています。

幕間アニメと言えば、コメディ的な雰囲気の強いアニメが従来は一般的でしたが、最近では「魅せる幕間」を意識しているかのように感じられます。「丁度いいトイレ休憩」だったというのも事実ではありますが、幕間までたっぷり楽しませてくれるライブというのは、やはりそれだけ密度の濃いものであると言えるはずです。それもアニメの振り返りではなく、オリジナルのストーリーであるというのがすごいと思うところで、ライブの魅力が単に曲に合わせたパフォーマンスだけではないと思う次第です。

YouTubeチャンネルにおける「きょうのAqours」は、少なくともあと4作は作られるはずです。残りのメンバーをさらに深掘りするストーリーにも期待できるところで、単なるネット公開の短編アニメだと決して侮れないのがすごいです。アニメに関しては空白の時間が長いように感じられたラブライブ!サンシャイン!!ですが、その間にも質のいい供給は存在していました。料理の仕方次第でここまでの作品ができるキャラクターの設定というのも、Aqoursの魅力であると思うところで、それを基に作られる「幻日のヨハネ」のアニメに期待してしまうというのは、ある意味で当然のことなのかもしれません。

2023年2月・3月にAqours "EXTRAライブ" 開催決定!そもそもなんで”7th”ではなく”EXTRA”なの?

見事大成功を収めたAqoursの2度目の東京ドーム公演。2日目には嬉しい発表もいくつかありました。

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そのうちの1つが、2023年2月・3月のEXTRAライブ開催決定です。

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2月11日・12日は東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナ、3月11日・12日は千葉市美浜区幕張メッセイベントホールにて開催されます。前者は2019年3月のユニット対抗ファンミーティング最終公演、後者は2019年4月のアジアツアー千葉公演でも使用された会場です。

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収容人数は前者が約10,000人、後者が約9,000人とされており、5万人以上が収容可能な東京ドームと比べると、かなり小さい会場になります。2021年12月の「DREAMY CONCERT」の会場だった横浜市のぴあアリーナMMの収容人数は10,000人~12,000人であり、それとほぼ同規模と言えます。

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ライブチケットの最速先行抽選は、8月24日発売のラブライブ!サンシャイン!!初音ミクがコラボしたアニメーションPV付きシングル「BANZAI! digital trippers」に同封された申込券記載のシリアルナンバーを用いたものになる模様。ライブの半年前からチケットの申し込みが始まるようで、最速先行で当選した人は、チケットを押さえたことを忘れてしまいそうですらありそうですね。

コラボシングル封入のシリアルが最速先行抽選で必要になるとするならば、ライブに初音ミクが登場することはほぼ確実であるといえましょう。スクールアイドルのキャスト以外の歌手がステージに上がるのは、10年以上に及ぶラブライブ!の歴史上初めてのことになります。あくまでバーチャルの存在である初音ミクを登場させるにあたり、ステージ上に専用の機材を配置する必要があるようで、それゆえにあまり大きな会場を使うことができず、収容人数10,000人前後の会場を使うということになったということでしょうか。

このライブ、そもそも不思議なのが「7thライブ」ではなく「EXTRAライブ」であること。7周年での7thライブというちょうどいい番号の振り方かと思いきや、ナンバリングライブではないというのが不思議なところです。

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”EXTRA”と言えば、2021年12月のライブ。こちらは「Aqoursとして2年半ぶりの有観客ライブを何としてでも2021年中に実現させたい」ということから設定されたものであるはずですが、今回は事情が少し異なります。無理やりにでもライブをやるという切羽詰まったこともないはずで、なぜ「EXTRAライブ」という立ち位置なのかというのは、ちょっと疑問に感じるというのも事実です。

 

過去6度にわたるナンバリングライブを開催してきたAqoursですが、そのうち3rd、4th、5thの3つでSaint Snowが出演した以外はAqoursのワンマンライブであり、Saint Snowラブライブ!サンシャイン‼︎ に登場するスクールアイドルであるため、「ラブライブ!サンシャイン‼︎  のライブイベント」に出演するというのは、何ら特別でもないことであります。一方で「初音ミク」は、「ラブライブ!」ではない「ボーカロイド」という別カテゴリかつ「Aqoursがコラボしたアーティスト」という立ち位置にあり、Aqoursではないとはいえ、Saint Snowとは全く違う存在です。

先述の通り、コラボシングル同封のシリアルナンバーが最速先行抽選への応募に必要なのであれば、初音ミクがライブに登場することはほぼ確実であると言えるでしょう。他方で、「7周年記念の7thライブ」は、「AqoursAqoursによるAqoursのためのライブ」となるのが自然であり、コラボありきのライブとは別に企画されているのではないかと考えます。先日の6thライブ”WINDY STAGE”では明らかにされませんでしたが、2023年6月29日までの7周年イヤーの期間内に、これは想像の域を全く脱しませんが、何かしらのライブイベントが別に検討されているはずです。

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「2度あることは3度でも、何度でもある」という言葉が現実になり、7thライブにて「3度目の東京ドーム公演」が実現する可能性は決してゼロではないでしょう。一方で、5周年記念のライブで行くはずでまだ行くことが叶っていない大阪や福岡に行くことだって考えられます。そして、ラブライブ!において未だ果たせていない野外ライブというスタイルのイベントも、このタイミングでついに実現することだってあり得るはず。逸れこそ静岡県内でつま恋なんて、どんなに沼津から遠かったとしても、そこにAqoursが立てたらそれはすごいことだと思う次第です。

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早ければ8月の沼津でのファンミーティングで7周年記念の諸々のイベントについて明らかにされるかもしれません。キャスト陣のソロ活動の都合もあり、秋ごろまでの開催は厳しそうではありますが、年末年始~来年初夏あたりにはEXTRAライブ以外の何かしらのイベントがあるはず。ちょうどライブの数字と活動年数が一致するようになったので、それが「7周年記念の7thライブ」である可能性はとても高いと考えます。だからこそ、来年2月と3月のライブは、敢えて「EXTRAライブ」と銘打ったと見ることもできるでしょうし、”EXTRA”ゆえの見どころもありそうな気がします。まずは8月24日発売のシングルを買ってシリアルナンバーを確保するところから始めなければ…。

祝 Aqours 7周年 「沼津」という決してブレない軸こそ、Aqoursの最大にして最強の長所

2022年6月30日で、Aqoursは活動開始から7周年を迎えました。

Aqours CLUB 2022」と「無限大WORLD☆プロジェクト」も、同日をもって無事始動。8月には沼津でのファンミーティングの開催が決定しており、7周年イヤーは序盤から楽しみなイベントが予定されています。「無限大WORLD」と銘打っているものの、”沼津”と”ヌマヅ”を舞台に無限大な展開をしていくとしており、より「沼津発のスクールアイドル」という、他のシリーズにはない特徴を前面に出していくのかと思われます。

アクティブな状態で7周年を迎えたスクールアイドルはAqoursが初めてとなります。後発2グループの活躍ぶりも目立ち、秋には第5弾となるプロジェクトの始動も予告されていますが、アニメ作品の展開やライブイベントの開催がすでにアナウンスされているなど、後輩たちに勝るとも劣らない勢いで進み続けています。

私がお世話になった人の言葉で、「一秒先に生きる者は、一秒後に生きる者に一秒後の世界を伝える義務がある」というものがあります。今のラブライブ!シリーズにおいては、μ’sという存在はあっても、Aqoursは「一秒先に生きる者」であるはずで、「一秒後に生きる者」へどんな影響を与えられるかということが、今後のラブライブ!シリーズ全体の更なるレベルアップにつながるのではないかと考えます。先日発表された「幻日のヨハネ」のアニメ化決定の件は、劇場版までの一通りの展開が終わっても、動く姿を見ることができることの可能性を示した例であり、これは後発のグループやそのファンにとっても嬉しい知らせであるはずです。また、劇場版公開からすでに3年半が経過した今なお、楽曲やライブイベントにて十分すぎるくらいの展開を見せており、こうした点も、「ラブライブ!はアイドルアニメの世界に囚われない」というスタンスを確立しつつあるのではないかと感じています。

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活躍開始から7年が経過し、沼津の街の様子も変わりつつあります。一番大きかったのは今年5月末の「マルサン書店 仲見世店」の閉店。アニメにも登場しラブライブ!関連の書籍の取り扱いも充実していたお店でしたが、建物の老朽化等で閉店を余儀なくされました。南口にあった富士急ビルも、すでに解体されて跡地は駐車場になっています。

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10年以上にわたりストップしていた沼津駅付近の鉄道高架化事業も、今年度から第一段階の貨物駅移設工事が本格化しています。今後10~15年くらいの時間をかけて、沼津駅周辺の町の様子が大きく変貌していくことになり、アニメにも何回か登場している駅舎や木製の柱が特徴的なホームなども、いずれは姿を消すことになります。狭隘なガードや有料の跨線橋(駅構内)、踏切などが姿を消し、交通の円滑化が図られる一方、馴染みの風景が大きく変わっていくことも確かです。

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「DREAMY COLOR」の「セカイはいつだって回ってる だから僕らの景色も変化して この瞬間も いつか思い出になるの?」「ミライの色が変わる 変わってもきっと 僕らの想いは変わらない 伝えたい想いがある 」というような歌詞のように、たとえ景色が変わっていっても、気持ちまでは変わらないというのがAqoursの沼津への想いなのかもしれません。全体を通して「DREAMY COLOR」のためのライブだったと言えるであろう「DREAMY CONCERT」の幕間アニメは、10年後の自分たちに向けて手紙を書くという話でした。10年も経てば街の様子も自分たちの境遇も変わっていることは確かでしょうが、それでも「今の気持ちをずっと持っていたいし、忘れないでいたい」という思いでいたのかなというところで、そうしたことを伝えたかったのが「DREAMY COLOR」であり「DREAMY CONCERT」であったのではないかと考えます。

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そんなAqoursだからこそ、どんなに世界規模で活動範囲が広がっても、「沼津」という土地からは絶対に離れないとも言えそうです。「みんな帰る場所をココロに持とう それは自分で決めちゃいな 帰る場所をココロに持とう だいじな場所」という「JIMO-AI DASH!」の歌詞がそれで、どんなに遠くに行っても、自由に飛んで行っても、帰る場所はいつだって沼津で、それはどうなろうとブレないという意思の表れなのかなと考えます。7周年が「無限大WORLD」でも、あくまで中心は「沼津」であり続けるというのは、Aqoursの軸はいつでも沼津にあり続けるからということでしょう。

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Aqoursのかくしたスタイルゆえか、沼津に行くと他のラブライブ!の舞台の街以上に、スクールアイドルが実在するかのような雰囲気を感じられる瞬間があるように感じます。初めて沼津に行った時に訪れた欧蘭陀館さんややま弥さんなど、曜ちゃんや花丸ちゃんを「わが子」のように扱っているような感じすらあって、「アニメの聖地」っぽいものがちょっとあるくらいに考えていたら、良い意味で衝撃的だったという覚えがあります。当時はまだ3周年かその辺だったかと記憶していますが、その時点ですでにそうとうな浸透度合いだったはずです。

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西浦にある海のステージさんに行った時にもかなり衝撃を受けた覚えがあります。年配のオーナーさんが「スカンジナビア号」の思い出話をしてくださるだけではなく、スカンジナビア号Aqoursには表には出ていない縁があるのではないかという話を、我々が振らずとも行く度にオーナーさんの方からいっぱいしてくれます。海ステさん自体は地元の方々が多いお店なのですが、そんなところでも「Aqoursは沼津に生きている」ということを感じさせてくれるというのが、沼津の地にAqoursが深く根付いているのではないかと感じさせる理由です。

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ここまでAqoursが沼津に根を張り、「沼津のスクールアイドル」として存在することができるのか考えると、「コンテンツ制作陣の緻密なロケとそれを踏まえた作り込み」と「関係者の沼津に対するリスペクト」が、その理由として挙げられるのかなと考えます。

アニメの脚本の作りに関しては賛否両論あるものの、作中における沼津や内浦の街並みや海の描写に関しては、実際に現地を見たファンの多くが「アニメで観たものとほぼ同じ!」と言うレベルの作り込みです。また、「幻日のヨハネ」でも、作風に合わせて風景描写はかなりアレンジされているものの、よく見ると現実の沼津の風景がもとになっていることが良くわかります。アニメとはいえ、「沼津っぽいところ」を描こうとしたのではなく、「沼津」そのものを2Dの世界に構築しようと常に試みていることが伺えます。

 

沼津に対する思いの強さは、他作品の舞台への思い入れ以上のものではないかと考える次第です。刊行物や動画等での「沼津」の登場回数は計り知れないことはさることながら、キャストの沼津への思いも相当強いのかなと感じることが多々あります。伊波杏樹さんなんてその最たる例で、ライブの最後のあいさつでは必ず、ラブライブ!サンシャイン‼とAqoursだけではなく、沼津のことにも欠かすことなく触れています。

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かくした姿勢こそが「沼津にAqoursがあり続ける理由」であり、「Aqoursが7周年を迎えられた理由」であると考えます。ラブライブ!に限らず、アニメやスマホゲーム等を中心とした二次元アイドルコンテンツは毎年のように新しいものが生まれる激戦カテゴリーではありますが、そんな中で7年間も存在し、かつ高い人気を維持し続けられているというのは、「ブレない軸」と「変わらない思い」の必然的な結果であると言えるでしょう。キャラクター設定やライブにおけるパフォーマンスこそ他コンテンツにもある程度はマネできても、こればかりは再現が容易ではないはずです。

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ラブライブ!史上最も長期間にわたって活動を続けるAqours。「先を生きる者」として、パフォーマンス以外の面でも、「後を生きる者」へ全てを伝え、ゆくゆくはラブライブ!全体のレベルアップにつながる活躍を見せてほしいというのが、私からの一番大きな願いです。EXTRAライブや沼津でのファンミーティング、4年ぶりのアニメ作品に留まらないであろう7周年イヤーが、今はとても楽しみです。

Aqours 6th LoveLive! KU-RU-KU-RU Rock'n Roll TOUR "WINDY STAGE(東京ドーム公演)" (2022/6/25-26) ~なんどだって始まる「輝き」~

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2022年6月25日及び26日、Aqours 6th LoveLive! KU-RU-KU-RU Rock'n Roll TOUR "WINDY STAGE" が東京ドームにて無事開催されました。2018年11月17日・18日に開催された4thライブ~Sailing to the Sunshine~以来3年7か月ぶり、日数にして1,315日ぶりで、Aqoursにとっては2度目の東京ドームでのライブとなりました。

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6thライブツアーの追加公演という位置づけだった本公演に合わせ、テーマソングとして「なんどだって約束!」がリリースされ、両日ともに「なんどだって約束!」でライブが開幕。先行する名古屋公演~Ocean Stage~や埼玉公演~Sunny Stage~は、「KU-RU-KU-RU Cruller‼」が最初の曲でしたが、今回は特別に用意されたテーマソングで始まるライブとなりました。次いで披露されたのが4thシングルの「未体験HORIZON」で、同じツアーの公演ながら、出だしから仕立てがかなり違うライブという趣がありました。「未体験HORIZON」は、2019年9月のリリース以来、Aqoursのワンマンライブでは初めて披露されたことになります。

昨年より順次リリースされている3rdソロ曲も初お披露目と相成りました。初日の「1STAR」は、あの「コットンキャンディえいえいおー!」とは全く逆テイストの曲。しかしながら、どちらも黒澤ルビィらしさが色濃く出た曲であり、どちらでもルビィらしいパフォーマンスを見せてくれた降幡愛さんの実力の高さを再認識しました。

9人で唯一津島善子だけが3rdソロ曲がリリースされていなかったものの、7月13日リリース予定の新曲「迷冥探偵ヨハネ」が、試聴動画すら公開されていないのにフルで披露。今回の目玉である超横長スクリーンいっぱいに広がった黒い羽根は、まさに「堕天使ヨハネが魔都東京に堕天降臨」したかのように思わせる演出でした。

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ライブ中盤はライブ初披露曲が目立ちました。2019年10月リリースの「KOKORO Magic “A to Z”」もその一つ。カップリング曲の「Wake up, Challenger!!」こそ昨年末の「DREAMY CONCERT」で披露されましたが、こちらはリリースから2年8か月が経つもののこれまで一度も披露されていませんでした。衣装のデザインはライブ用に大きくリアレンジされていました。

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ライブでのお披露目に合わせ、ラブライブの公式YouTubeチャンネルには、3DCGのアニメーションPVのフルバージョンがアップロードされました。「ライブのためにわざわざ映像を作ったんだ!」という話もTwitter上では聞かれましたが、2019年のリリース当初からこの映像自体は存在し、映像を収録したBDもしくはDVDがシングルに同梱されていました。3年近く経てばあり得そうな話ではありますが、個人的にはちょっと驚いた次第です。

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続く「GEMSTONE "DE-A-I"」も今回初披露。3月に発売されたBlu-ray BOXの特典録りずっと輝いてたい」という歌詞のように、アニメ2期以降のAqoursの楽曲に良くあるテイストの曲です。特典曲なのでサブスクリプションや配信等では解禁されておらず、音源だけの入手も今のところ不可能です。

今回のライブでの一番のツボが、ここからMCを挟んだ「Next SPARKLING!!」と「i-n-g, I TRY!」です。

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劇場版のエンディングであり、2019年6月の5thライブでは大トリだった「Next SPARKLING!!」ですが、今回はライブの中盤で登場。曲中全員で円陣を組むのではなく、1・2年生と3年生で別れるという演出は、アニメではなかったものではありつつ、不思議としっくりくるものになっていました。「Next SPARKLING!!」は「新しい輝きへと手を伸ばそう」という歌詞にあるように、「一つ一つの思い出たちも大事だけど、それでもいつまでも夢を見ていたい」と、未来志向の曲になっています。作中でも、善子が「始まりの歌を!」と言っているあたり、これが「物語の最後の曲」であるとは、決して言えないはずです。

ここから続くのが「i-n-g, I TRY!」だったというのが、劇場版までの一通りの展開を終えた(=3年生が卒業を迎えた)「今のAqours」を象徴する展開だったと感じています。「なつかしいなんて 後にしようよ だからまだ走ろう」という歌詞が、「残った6人でもAqoursを続けよう」と誓っていたのを思い起こさせるもの。「ずっと輝いていたい!」というAqoursの気持ちが表れているように感じられました。

終盤には楽曲投票上位曲を披露する生演奏パートが挟まりました。

初日に披露されたのは「Brightest Melody」。「ラブライブ!サンシャイン‼」単体でのライブでは5th以来でした。「最上級の輝き」と銘打った曲以上に東京ドームという舞台が似合う曲は考えられず、この曲は最初から東京ドームで披露することを考えて作られたのではないかと思ってしまうほど。しかも「浦の星交響楽団」の皆さんの演奏と一緒に聴けたというのは、この上なく豪華なパフォーマンスだったと感じました。2日目披露されたのは「キセキヒカル」と「想いよひとつになれ」で、この2曲には4thライブを思い起こさせられました。

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このパートで特筆すべきは「心の羽よ君へ飛んでけ!」と「smile smile ship Start!」。この2曲と生演奏の組み合わせは、中止になった2021年5月の野外ライブで披露されていた可能性だって十分あり得たはず。この2曲をしっかりやってくれたというのは、先の2年間の苦境を完全に清算していこうとする意志を感じた次第です。

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幕間アニメを挟んでのアンコール曲は「君のこころは輝いてるかい?」と「SUKI for you, DREAM for you!」でした。4thライブでは最初の曲だったように、最後の方に「君のこころは輝いてるかい?」が来ることはかなり珍しいものの、よく考えれば2020年10月のオンラインライブ「LOST WORLD」の最後の曲はこれでした。もっと言えば、「LOST WORLD」の日程は当初予定されていた5周年記念の6thドームライブツアーの東京ドーム公演、すなわち「2度目の東京ドーム」になるはずだった日でした。ともすると、その週末の最後の曲が「君のこころは輝いてるかい?」だったかも知れず、それを今回のライブで回収しようとしたのかなと考えます。

「SUKI for you, DREAM for you!」は、2022年5月から6月にかけよみうりランドで開催されていた「Aqoursぬまづフェスティバル」のテーマソングでしたが、6thライブの最後は毎回これでした。「最高のステージ 盛り上がろう! 笑顔でジャンプ なんでも乗り越えられそうだよ Let’s go!! 一緒に楽しもう!」という歌詞は、好きなことへ常に全力なAqoursらしい曲であり、大トリに相応しいと思う曲です。

この後、2日目にはダブルアンコールもありました。4thライブでは挨拶だけでしたが、今回は「なんどだって約束」を再び披露。「2度でなんて終わらせないぞ」という、Aqoursの強い意志を感じました。

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思えばこの2年半、5周年という節目の年もありながら、Aqoursにとっては困難の続いた一年であったといえます。「いつか…それは今だった 待ってた この日を待ってたよ この日を待ってたよ 遠く離れてた時も ココロはずっと一緒だったよ」「同じもどかしさ抱え くやしい日々を重ねた」とあるように、「なんどだって約束」の歌詞にも、その2年半の苦難は歌われています。と同時に、「負けたくない いろんなことに しかたないとあきらめない」「本当に 本当に 会いたいから手探りで挑戦 失敗をバネにジャンプ!」「楽しみはまだまだあるんだ 終わらせないからね」とあるように、過去にとらわれることなく、未来の「約束」と「楽しみ」を常に向いていたいと歌っている曲でもあります。

ライブのMCでも「2度あることは3度でも、何度でもある」「声を聴けるまでライブは絶対にやめない」と言っていたように、先の2年半がどれほど困難で厳しい時間であったとしても、その時間をいつまでも悔やむのではなく、これからをもっと楽しんでいきたいというAqoursの思いは確かなものであると感じられました。私自身、ライブ当日を5日後に控えた日の夜に念願の地元静岡凱旋を果たすはずだった野外ライブの延期が決まり、その後中止という判断がとられたときの悔しさは、今でも鮮明に覚えていますが、いつまでもそんなことを抱え続けるのではなく、「いつか絶対やってくれる」と信じていきたいと考えています。これこそが、「Aqoursとの約束」そのものだったのではないかと、私は確信しています。

「2度目の東京ドーム」に対するプレッシャーは相当なものであったはずです。4th以降のライブでも、毎回パフォーマンスには磨きがかかり、幾度となく「最高」を塗り替えてきましたが、今回はそのプレッシャーなどものともしない姿を見せてくれました。これまでがそうだったように、今が最高なのではなく、常に成長・進化し続けるAqoursであり続けてほしいばかりではありますが、この週末のライブは「最高」そのものだったと言いたいです。それはパフォーマンスだけではなく、Aqoursに対する新たな気付きをもたらしてくれたことに対してもということ。「Aqoursは常に未来を向いている。」そのメッセージを東京ドームという舞台で具現化したのが、「WINDY STAGE」であったと考えます。

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EXTRAライブの開催決定やアニメ作品の展開決定等、嬉しい知らせもありました。劇場版公開から早くも3年半が経ちますが、Aqoursラブライブ!サンシャイン‼はまだまだ何か新しい挑戦を続けてくれるようです。7thライブなど、是非ともあってほしいイベントもあります。少々大げさに言えば、約束をなんどでも果たすべく、私も強く生きねばと決心させられた、そんなライブでした。「Aqoursの「輝き」はなんどだって始まる。」そう感じさせてくれた2日間を過ごさせてくれたAqoursに、無限大のユメとミライが待っていることを、心から祈念します。

【乗ってみた】ホンダ・N-ONE(Original) ゆるい見た目も中身はしっかり、普通車越えの軽

今回はまた車の話。それもまたホンダ車です。別にホンダという自動車メーカーが特段好きというわけではないのですが、気になって乗ってみたのが今回もホンダ車でした。

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タイトルの通り、ホンダの軽自動車「N-ONE」に乗ってみました。

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N-ONEはセミトールワゴンかもしくはセダンタイプに分類される軽乗用車。2011年にN-BOXから展開が始まった「Nシリーズ」の第2弾として2012年に初代モデルが登場。1967年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフにした車で、どこかクラシカルで親しみやすい雰囲気のデザインと小さい車体でありながら広い車内空間を確保した設計などが特徴です。

現在販売されているのは2020年発売の2代目モデル。外装パネルを初代モデルから流用しつつ、フロントバンパー等細部の意匠を少し変更。悪く言えば「変わり映えがしなくて初代との違いが判らない」のですが、フルモデルチェンジを経てもキープコンセプトとして同系統のデザインを採用したことにより、「N-ONEらしさ」を確立させようとしているように感じます。その手の考え、国産車では珍しいものの、輸入車には多く見られます。昔の車のリバイバル版としてはフォルクスワーゲンニュービートルフィアット500などが挙げられますが、例えばフォルクスワーゲン・ゴルフは、最新世代の8代目を含めて、全体的なフォルムやフロントマスクの意匠が、初代モデルの雰囲気を残したものになっています。

カニズムはほかのNシリーズとほぼ同じ。運転支援システムのホンダセンシングや停止保持機能付きの電動パーキングブレーキなどを備えています。エンジンもほかの車種と同じ最新世代のS07B型を搭載し、自然吸気仕様とターボ仕様の2種類を設定。前者にはホンダの軽自動車としては初となるi-VTEC*1を採用しています。足回りの設計は、前後のサスペンションの形式はほかのNシリーズ同様、前がマクファーソン式に後はFF車が車軸式と4WD車はド・ディオン式を採用していますが、前後共にスタビライザーが備わっていることが特長です。

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ダッシュボードのデザインは、シンプルではあれど安っぽさは感じないもの。白いパネルがアクセントになっています。メーター周りは白地で、軽自動車ではないことも珍しくないタコメーターもついています。7000rpm以上まで回るのは、さすがVTECと言えるところ。小さくN-ONEのシルエットが描かれているのがおしゃれでいいですね。

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充電用のUSBポートはシフトレバー下に3口。そのうち1つはナビとの接続にも対応しているようです。ただ、その機能が使えるかどうかはナビの機種によるらしく、今回乗った車では試すことができませんでした。前席周りのドリンクホルダーは運転席と助手席の間に1つと、ハンドルの右側に1つ。取りやすい位置にある上、大きさも実用的です。

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シートの作りはしっかりしていて、座面もヘッドレストが別につけられているなど、安っぽさは感じません。後部座席はやや簡素な造りになっていましたが、それでもヘッドレストは別になっていて、広さも十分。ヤリスやMAZDA2よりも室内の居住性は高そうです。

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荷室の容量はそこそこ。スーツケースは厳しそうですが、小さめの旅行用のカバンなら3~4つくらいは何とか積めそうな感じです。5:5で分割して倒せる作りになっており、長いものを積むこともできなくはないでしょう。ほかにも、先日のフィットのように、後部座席の座面を跳ね上げられるようになっていたり、後部座席を倒した時に座面が沈み込むので荷室の段差がほぼないなど、積載性はこの車の見かけ以上に優れています。

横浜市港北区内を出発し、東名高速の横浜青葉インターを目指します。今回乗ったのは一番安い「Original」というグレード。エンジンも自然吸気仕様です。動力性能には期待していなかったものの、意外にもしっかり加速してくれるという点に好感をもてました。一般道ならエンジンが過度に唸ることもなく、軽自動車であることをまず感じさせないようでした。

横浜青葉インターで乗った東名高速は土曜の朝らしく綾瀬バス停付近を先頭に渋滞。そんなところで体力も集中力も使い切っちゃつまらないので、ホンダセンシングのアダプティブクルーズコントロール(ACC)を使うことに。完全自動運転とまでは行かないものの、前車との間隔を保ちつつ速度を自動で制御してくれる機能は、渋滞時を含め高速道路では大変ありがたい機能ですね。今やメーカー各社が採用している機能ですが、その性能には大きな差があります。ホンダのACCは制御が巧いと思っていて、速度のコントロールも急な感じが全くなく、またステアリングアシストの介入も自然なところに好感が持てます。

厚木インターを過ぎたあたりで渋滞はほぼ解消。伊勢原ジャンクションを通過するとどんどん山の中に入っていきます。パワーの無い軽自動車では苦しそうな区間ですが、意外にも力不足な感じはせず、余裕を持って走ることができました。自然吸気仕様のエンジンでも最高出力58ps/7300rpmと最大トルク6.6kgf•m(65N•m)/4800rpmというスペックであり、ターボのない軽自動車としてはかなりパワフルな部類に入ります。スペック通りの走りを見せてくれました。

御殿場ジャンクションから先も引き続き東名高速道路へ。新東名高速道路に入ってみるのも考えてはみたものの、そこまでやる勇気はなく。ただし、追越車線に出ない限りでは新東名だって普通に巡航できたはずだと想像できるような乗り味でした。しかし、新東名ではなくても、皆さん結構飛ばすんですね…。

沼津インターで高速を降りて沼津市街方面に向かうところ、信号待ちも多々ありましたが、ブレーキホールドが付いているのでフル活用していくことに。普通車にも言えることですが、ホンダのブレーキホールド機能は発進時の挙動も自然で積極的に使いたくなるもの。各社が高級車から軽自動車まで採用している機能ですが、動作時の感覚は千差万別。この点トヨタは発進時の挙動がやや不自然です。ブレーキホールドとほぼ連動する形のアイドリングストップ機構も備えていますが、そちらも再始動時の振動が目立つこともなく、相当気を遣って作られてのかなと感じた次第です。

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さわやかで昼食の後、内浦・西浦方面へ。流れの悪い国道414号線を抜けて県道17号に入ると、この車の本領発揮。適度にカーブがあり狭すぎることもない郊外路というのが、N-ONE Originalには一番向いているのかなと感じました。前述の通りN-ONEは足回りにも相当凝っていて、前後輪共にスタビライザーを装着しています。それが効いているのか、操舵性や挙動に対して不安を感じることが全くありませんでした。

山間部に入ってもそれは変わらず。よほど急峻な道でない限りは、この車で適度に楽しめるだろうという印象をもてました。ただし気になったのがエンジンブレーキの利かせ方で、Dレンジの下にSレンジしかありませんでした。ターボ車にはパドルシフトも備わりますが、今回乗ったOriginalにはついておらず。よほどのことがない限り起きないのかもしれまでんが、下り坂はフェードしないか気にしながら通っていました。

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くるら戸田で温泉に入ったり、沼津市街まで戻って欧蘭陀館で一休みしてから帰路へ。東名が混む前にと思っていたものの、御殿場で新東名と合流した先から混み始め、神奈川県内では渋滞も始まっていました。こんなシチュエーションこそACCの出番。渋滞でもしっかり機能してくれたので、アクセルやブレーキの操作をほぼせず。ハンドル操作と指先でのスイッチ類の操作だけで渋滞を通過できました。10年前はスバルのアイサイトしかなかったものが、今や軽自動車でも当たり前の装備になりましたね。

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300㎞近く走って返却直前に給油した時点での燃費は21.0㎞/L。WLTCモードで23.0㎞/Lのカタログ燃費を越えてはいないものの、その数値にかなり迫る結果になりました。一方、満タンの状態からこれだけ走って給油量は12.17Lで、そこから出した燃費は24.0㎞/Lでした。出発時にトリップメーターをリセットしていなかったため、走行距離は正確な数値ではないかもしれませんが、それにしても燃費が相当良いことは事実。ちなみに特段エコドライブを心がけていたということは決してなかったことも付け加えておきます。

ターボのついていない軽自動車とはどんなものなのかと思って乗りましたが、想像していた以上の乗り味に驚いたというのが第一です。N-ONEは軽自動車でも相当高価な部類に入り、今回乗ったOriginalだって、N-ONEの4つのグレードの中では一番安価ではありますが、オプションを色々つけていくとあっという間に総額200万円が見えてくるようです。そんな価格だと普通車だって買えそうにも思えますが、小回りが利いて維持費も安いという軽自動車ならではの特長に加え、必要十分な使い勝手の良さを備えていたり、愛嬌のあるデザインだったり、そして乗り味だって決して安っぽさを感じないというのは、普通車にも決して引けを取らない出来になっていると感じました。軽自動車故にロングツーリングには向かないかもしれませんが、通勤や買い物等の普段の足や今回のような土日のちょっとしたお出かけ程度であれば、この車で十分こなせるはずです。

 

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*1:ホンダ車に採用されている高知能型の可変バルブタイミング・リフト機構のこと。