虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2nd Live! Brand New Story & Back to the TOKIMEKI

ラブライブ!史上初の完全無観客&配信ライブで、

オンラインなりの良さ・楽しみ方を認識

f:id:plum_0417:20200913232152j:image

去る9月12日㈯と13日㈰、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の2回目のナンバリングライブ、「Brand New Story(12日、昼夜2回)」と「Back to the TOKIMEKI(13日)」が開催されました。ニジガクがステージに立つのは今年1月の「ラブライブ!フェス」以来約8か月ぶり、また単独公演は昨年12月の1stライブ以来9か月ぶりです。

また、ラブライブ!シリーズ全体でも、2月に福岡で開催された、ラブライブ!サンシャイン‼のCYaRon!の1stライブを最後に、政府による大規模イベント開催自粛要請が出されていたことを受け、その後のライブがすべて中止となっていたこと、また、その後予定されていたAqoursの6周年記念のドームツアーも、「配信のみでの実施においても大勢のスタッフが関与することとなるため、十分な感染対策を採ることが難しい」ということから、9月5日㈯及び6日㈰の名古屋公演を含め、全ての公演を中止することとなったことから*1、無観客という状況ではあるものの、ラブライブ!シリーズのライブイベントの復活第一号という、ある種記念すべきライブともいえるでしょう。

新型コロナウイルス感染拡大対策のもと、今回は会場には観客を入れず、全てインターネットを介した配信形式で行うライブとなりました。従来のライブでも、映画館等でのライブビューイングこそあったものの、家庭でも鑑賞できる形式でのライブ配信は、今回が初めてです。

12日の公演については、昼公演と夜公演で映像のアングルを変えて配信がなされました。映像では合成での演出も施されていました。キャストの周りに演出をはめ込んだり、大勢の観客がペンライトを振るような演出もなされていたり、「完全配信限定」というところのメリットを生かすような演出や、いつものライブ通りのように見せる演出もなされていました。

今回のライブ、私が参加したのは土曜日の昼公演のみでした。そしてライブ前に一通り3rdアルバム等を予習せねばとは思っていたのですが、あろうことか全く聴くことなく、曲名は知っているけどどんな曲か全くわからない状態で参加していました。当然コール等も全く分からず、「ひとまず曲をここで聴こう、家でまた復習しよう」という雰囲気でした。

つまるところほぼ無言(当社比)で曲を聴き続ける、ある意味で「新しい生活様式」を遵守した鑑賞となったわけですが、結果としてそれなりきの収穫というか、不覚にもあまり追っていなかったニジガクの、個々のキャラクター・キャストの良さをインプットできたように思えます。

今回から10人となったニジガクのキャストのうち、今回はお二方をピックアップして取り上げたいなと思います。

1人目が中須かすみ役の相良茉由さん。スクリーン越しに観た「無敵級*ビリーバー」を歌う姿は、見紛うもなき「中須かすみ」でした。歌詞が飛んでしまったような様子も見えましたが、それでも最後まで歌い切った姿には、ただただ感心させられた次第です。

私自身、「強烈なぶりっ子キャラ」なところで、中須かすみに対するある種のアレルギー的なものもあったのですが、今回のライブでほぼ吹き飛んだように感じています。「無敵級*ビリーバー」、聴けば聴くほど、かすみの本当の健気さやひたむきな姿が浮かぶようです。しかしいい曲に恵まれて良かったねと言いたいです。

2人目がエマ・ヴェルデ役の指出毬亜さん。私と同い年というところで、前から注目していたキャストさんなのですが、今回観ていてより「推せる」と確信しました。今までの「Evergreen」や「声繋ごうよ」などで高音で癒し系の声質がポイントであろうと思っていたところではあるのですが、3rdアルバムの「哀温ノ詩」を今回初めて聴いて、画面越しではあれど、その歌唱力に圧倒されました。ライブでは派手な振り付けなどはなかったものの、されど他と全く勝るとも劣らぬ存在感を放っていたように感じました。

「哀温ノ詩」自体、エマの今までの2曲とはメロディこそまったく違ったものとして聞こえるものではあれど、されど歌詞の一言ひとことの基礎にあるものは「マイナスイオン」ともいうべきところのものであるでしょうか。ニジガクの「個性の立ったキャラクターとそれにあった歌」というところが、ここにも表れていると感じた次第であります。

特に「刺さった」ところだけを挙げましたが、しかしどのメンバーも個性がしっかりしていて、それに見合った曲が与えられていて、そしてそれをキャストが、歌うだけではなく、見事に演じ切っていたということが、今回特に印象に残ったポイントです。10月からのアニメ放送(早い!)も明らかになり、そして3rdライブの実施も決定したところで、いよいよ勢いに乗ってくるところでしょうし、次はどこで驚かせてくれるのだろうかと、今から楽しみでならないところです。1stはライブビューイング、2ndは配信と、1回も現地での参加がかなっていないところであるので、3rdこそは現地に行きたいと願うところであります。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。

*1:東京公演が予定されていた10月10日㈯と11日㈰に代替企画として配信ライブを実施予定