虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメ、ついに始動

μ‘sAqoursが不在の世界線ラブライブに出場しないスクールアイドルの登場?

昨年12月の1stライブで製作と放映が発表された、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のテレビアニメが、先週末ついに初回の放送を迎えました。

μ`s、Aqoursときて、3代目となるラブライブのプロジェクトでありながら、全体でのグループ名等を持たず、また先行して公になっているスクスタのストーリーでは、先行2グループが目指していた「ラブライブ!での優勝」という目的がないという、言うなればかなり色の違うグループになっているというところが、本作の特徴というべきところでしょう。

(おそらく)W主人公の高咲侑・上原歩夢の2人は、スクスタのストーリー*1では、「μ`sとAqoursの合同ライブを見てスクールアイドルにあこがれて、スクールアイドルを始める」という設定になっています。テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」でも、「秋葉原で観たμ`sのライブをきっかけに、スクールアイドルに憧れてスクールアイドル部を立ち上げる」という、先発のグループからの影響を受けるところがありました。他方で、テレビアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」では、「お台場で偶然見た優木せつ菜のパフォーマンスに影響され、せつ菜が所属しているという虹ヶ咲学園のスクールアイドル同好会を訪ねるも、生徒会長によって突然廃部となっており、2人で一から立ち上げる」というところから、物語が動き出すようです。

また、現状知り得る情報の限りでは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ラブライブ!出場を目標としていないと判断できます。これは今までのμ`s、Aqoursとは根本から違うところです。スクスタでは「スクールアイドルフェスティバルの開催を目指す」という「目標」が設定されていましたが、テレビアニメにおいては、第1話を視聴する限りにおいては、特にそのような設定はないようです。

そして、ラブライブ!という大会や、そのフィールドで活躍したμ`sとAqoursというスクールアイドルグループが、少なくとも第1話の段階では存在しないものとなっているようです。

「スクールアイドル」という存在が、特にトップ層については、絶大な人気を誇るというところにおいては、従来と変わらない点であるようです。スクスタでは、同好会の立ち上げ直後に、2グループの元へ出向いて運営や活動の参考となる情報を得たり、スクールアイドルフェスティバルの実施においても、企画や運営で協力したりと、グループ・学校間での交流もありました。

今後アニメのストーリーが進行していくにあたり、今までとは打って変わって「ラブライブ!に出よう!」という展開になることも、可能性としてはゼロではないのかもしれません。その場合に、μ`sやAqoursの存在が出てくることも、もしかしたらあり得るのかもしれません。ただ、そのシナリオをたどった時の反応は、あまり芳しくないものがありそうな予感もするというのが、正直なところです。活動を続けるにあたり、「同好会の承認や存続条件としてラブライブ!への出場と優勝」を突き付けられるということもありそうとも考えていますが、それもやや唐突な感じが否めないというところでもあります。

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いずれにせよまだ始まったばかりであり、これからの展開への邪推はここまでとして、ひとまずは10人の「ときめき」の物語を見守ることとしたいです。お台場で生まれたスクールアイドルは、今後どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

ところで、アニメの放送開始と重なった先週末は、多くの人が「聖地巡礼」のため、お台場を中心とする地域を訪れたようです。お台場は商業施設や娯楽施設が多く、また虹ヶ咲学園のモデルも「東京ビッグサイト」であるため、一見すると生活感の薄い街ではあります。しかしながら、東京の臨海部はタワーマンションが多く立ち並ぶような新興住宅地でもあり、お台場も例に漏れずマンションがいくつか建っているなど、そこに生活する人がいることも事実です。「ラブライブ!サンシャイン‼」の舞台たる沼津でも、時折地元住民の生活エリアにおいて、社会通念上好ましくない行動に出る人もいるようです。「そこが誰かの生活圏であり、その誰かがそれぞれ異なる考えや社会的な環境を持っていて、そして必ずしもコンテンツに対して寛容であるわけではない」ということを念頭に置きながら、節度のある行動が求められているものと考えます。

*1:スクスタでは高咲侑ではなく「あなた」