舞台巡りに便利だった「ふじのくに家康公きっぷ(東部エリア)」(11/17-18)

沼津港や内浦、駿豆線をカバーする、

巡礼民ならチェックするべき切符

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、政府による「Go Toキャンペーン」にも停止の動きが出始めています。いくつかあるキャンペーンのうち、トラベルに関しては、「感染拡大地域を目的地とする旅行への新規利用停止」という方針が示されましたが、より具体的な対象地域や開始時期は、2020年11月21日現在では明言されていません。その状況を見るに、ある種の票田であろう医師会等の様子を見つつ、ひとまず状況を鑑みた政策を打っていくというポーズをとった、というようにも見えますが、果たして。(追記、まずは札幌市が早ければ26日からその対象となるようです。期間は3週間程度を見込んでいるとのこと。)

先週のことではありますが、「Go To トラベルキャンペーン」を使った旅行を初めてしました。キャンペーン適用前は1泊2日朝食付きで4,800円だったものが、キャンペーンの割引適用(35%引き)で3,120円(1,680円引き)になり、そこに1,000円分の地域共通クーポンが付きました。クーポン分の値段を引けば2,120円になり、ネットカフェと大差ない値段でビジネスホテルに泊まれるというところに、キャンペーンの威力を感じたところです。

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ちなみに、今回宿泊したのはこちらです。部屋も清潔で朝食もおいしかったので、機会があればまた利用したいですね。

「Go Toキャンペーンとは実際どんなものなのだろうか」ということもそうですが、今回の旅行はもう1つ使ってみたかったものがあり、それを実際に試してみました。それがこちらの「ふじのくに家康公きっぷ」です。

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「ふじのくに家康公きっぷ」とは、静岡県内の鉄道・バスなどで使える、JR東海の新幹線ネット予約サービスの利用者向けのフリー切符です。東部・中部・西部の3つの地域向けにそれぞれ設定されています。

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購入方法は至って簡単。家康公きっぷを利用する前日又は当日東海道新幹線静岡県外の駅から静岡県内の駅まで利用した際の「EXご利用票」または「ご利用票券領収書」を、きっぷ売り場の窓口*1で提示すれば購入できます。「きっぷ」では購入できないことと、熱海駅ではJR東海の窓口*2でなければ買えないということが、注意するべきポイントでしょうか。

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今回利用したのは「東部エリア」向けのきっぷです。沼津・三島・富士・御殿場を中心に、以下の鉄道・バスで利用できるものです。

【鉄道】

東海道線 熱海~富士間

御殿場線 沼津~御殿場間

駿豆線 三島~修善寺

岳南電車 吉原~岳南江尾間

【バス(伊豆箱根バス東海バス)】

沼津駅~沼津港・沼津みなと新鮮館・伊豆三津シーパラダイス伊豆長岡駅

三島駅山中城跡・玉沢・柿田川湧水公園前・西玉川間

伊豆長岡駅伊豆三津シーパラダイス

修善寺駅土肥港

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(去年4月撮影)

 区間を見るとわかりますが、このふじのくに家康公きっぷは、ラブライブサンシャインの舞台を大体カバーしています。長井崎中学校や長浜城跡、西浦や戸田までは行けませんが、それでも内浦までならフリーエリアに含まれるのは、巡礼民にとっては便利なきっぷであると言えるでしょう。駿豆線にも乗れるので、ラッピング電車の乗車や撮影などにも便利でしょうか。f:id:plum_0417:20201123181353j:image

料金はおとな1,520円、こども760円。熱海~三島間の片道運賃が420円、沼津駅伊豆三津シーパラダイス間のバスの運賃が750円なので、熱海駅から利用すると、その区間の往復だけで元が取れるということになります*3*4

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三嶋大社(撮影は去年6月)

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柿田川公園

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岳南電車

このきっぷで行けるのは沼津や内浦に限らず、例えば三島市三嶋大社や、清水町の柿田川公園、また東海道線吉原駅から延びる「岳南電車なども、このきっぷのエリアに入っています。この切符を使って舞台巡りをしつつ、ついでに足を延ばしてみるのもよいのかなと思います。

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ふじのくに家康公きっぷの購入にあたり、ネット予約で東海道新幹線に乗車する必要があります。JR東海が提供する新幹線のネット予約サービスはいくつかありますが、その中でもこの「スマートEX」が一番手軽でしょうか。クレジットカードと交通系ICカードがあれば簡単に登録できるもので、かつ年会費は不要学割などと併用することはできませんが、それでもスマートフォンからも予約が可能なことや、いつも使っているICカードで新幹線に乗れること*5*6など、それを差し置いても便利だと言える点があるので、登録してみては良いかと思います。

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スマートEXにはこんな商品もあります。早めの予約でこだまのグリーン車に音にに乗れるというもの。東京・品川~三島間でおとな1名通常6,870円のところ、「EXこだまグリーン早特」では、2,590円引きの4,280円で乗車できます。こちらも要チェックというところでしょうか。

今回はここまでです。お読みいただきありがとうございました。

(写真は全て筆者撮影)

*1:JR東日本では「みどりの窓口」ですが、JR東海は「きっぷ売り場」なので、あえてこの名前を使います

*2:乗り換え改札の近くにある窓口

*3:いずれもおとなの運賃。

*4:鉄道は熱海から東海道線、バスは東海バスを利用。

*5:改札機から出てくる利用票は必ず取ってください。

*6:会員本人が1名で乗る場合のみ、2名以上や子供を含む予約の場合や会員本人以外が利用する場合、交通系ICカードを登録していない場合などは、受取コードとパスワードなどを用意し指定席券売機などで受け取る必要があります。