「柿田川公園」に行ってきた(11/18)

水曜どうでしょう」にも出てきた天然記念物

書き出しをいろいろ考えましたが、いかに文字に起こそうか迷ったので特に何も書きません。外に出る時はマスクをつける、外から帰ってきたら手洗いうがい、このあたりの基本動作の徹底・慣行に、今まで以上に務めねばなと思うところです。

そういえば、この間バイト上がりに見たイルミネーションがきれいでした。とは言え見たのはこの1本の木だけですが、こんな世の中でも季節は確実に移り変わっていっているのだなと思いました。クリスマスまであと1か月。

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このまま行くと今年最後の渡沼になりそうな先週のお出かけです。JR東海のお得なきっぷを駆使しつつ、沼津に向かいながら岳南電車に寄り道していました。

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今まで沼津市内や精々駿豆線の沿線くらいしか回ってこなかったのですが、そこから一歩出たところにも、見るべき回るべきところはあるということを実感したところです。

お出かけ2日目の朝、宿をチェックアウトしてから、電車で三島駅へ。

家康公きっぷをフル活用すべく、三島駅からバスに乗車。沼津・三島近辺でバスに乗ること、今までほとんどありませんでした。

バスに揺られてやってきたのはここ、柿田川公園です。

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www.town.shimizu.shizuoka.jp

柿田川公園は、沼津市の隣、駿東郡清水町の国道1号沿いにある公園です。

ここには国の天然記念物「柿田川」が流れていて、柿田川の眺めながら散策できる遊歩道や、水が絶え間なく湧き出る「わき間」を見ることができる展望台があります。

izugeopark.org

柿田川公園がある静岡県東部の伊豆半島に近い一帯は、伊豆半島ジオパークに指定されており、火山活動やプレートの動きにより形成された地質遺産が保護されています。

今から1万年前、富士山が大噴火を起こし、溶岩が箱根と愛鷹山の谷間を通り、今の三島市や清水町のあたりまで溶岩が到達しました。この時流れ出た溶岩は「三島溶岩」と呼ばれ、亀裂や隙間が多いという特徴があります。

三島溶岩の亀裂や隙間に雨水や雪解け水がしみこみ、その水は三島溶岩の下層の水を通しにくい地層の上を地下水として流れます。その地下水が三島市から清水町にかけての広い範囲で湧水群を形成しており、その中で最も規模が大きい湧水群が、この柿田川湧水群」であります。

2つの展望台からは、それぞれ水が湧き出る様子を観察することができます。

第2展望台から見えるわき間は、かつて紡績工場が井戸として利用していたものらしく、井戸の遺構と思しき構造物の中で水が湧いているのがわかります。

柿田川の湧水は、いまなおこの周辺地域で飲料水として利用されています。確かに相当きれいな水なので、これを使わないという手はないのでしょうか。

また、水生生物の豊かな生態系が形成されているのもこの一帯の特徴です。詳細な名前までは存じませんが、魚の群れも確認できました。

国道沿いから入り、奥まで進むと川も広くなっています。それにしてもここ、めちゃめちゃ静かなんです。

柿田川公園のすぐ近くを走るのは国道1号線で、交通量も大変多く、車が絶え間なく行き交っています。さらに近くには「サントムーン柿田川」という、大変大きなショッピングモールも建っていて、公園の周辺は開発が進んでいる地域であるといえます。

そんな中でも、この公園の中は自然が多く残っていて、歩いているだけで気持ちが休まるような気がしました。開発が進む中、自然の湧き水と周りの環境をここまできれいに残してきた清水町や町の人々の努力に敬意を表したいと思います。

余談ですが、ここ柿田川公園は、北海道の深夜番組水曜どうでしょうにも出てきたところです。2010年放送の「原付日本列島制覇」にて、箱根の山を下ったところで、大泉洋さんら「どうでしょう軍団」御一行が立ち寄っていました。そちらの「聖地巡礼」スポット(?)でもあるといえるでしょうか。興味のある方は訪れてみてはと思います。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。