ラブライブ!サンシャイン‼ 5周年展示会~Pieces of Aqours~

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昨年12月23日から今年1月7日にかけて年をまたぐ形で開催された「ラブライブ!サンシャイン‼ 5周年展示会~Pieces of Aqours~」。当初は5周年を迎えた直後の昨年夏に行われる予定でしたが、感染症の事情や自治体からの要請等により延期となり、年末年始の開催となりました。当初は横浜で開催されるはずだったはずであるため、延期の結果ホームグラウンドたる沼津での開催となったというところでしょうか。

アニメの制作資料や原画、さらにはライブ衣装から展示会向けに作られたジオラマなど、貴重な資料を多く見ることができる展示会でした。資料や原画、ジオラマを見ることができたのは初めてでしたし、ライブ衣装をあれだけ間近にみることができたのも貴重な体験でした。

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撮影可能エリアも設けられていました。「LoveLive!Days」の連載「Find Our 沼津」のイラストも、展示会で改めて見られました。

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我々としてもよく知るところもあれば、なかなか足を踏み入れないようなエリアのイラストまであり、沼津でかなり細かく取材をし、それを供給されるイラストに活かしているんだなと実感した次第です。「浮島ひまわりらんど」なんて、同じ沼津市でも、内浦とは全く違う地域ですから。大雑把な方角としては新東名の駿河湾沼津サービスエリアの方面です。

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5年の歴史を感じる展示もあれば、最近のAqoursに関する展示もありました。先日のカウントダウンライブ「WHITE ISLAND」で登場した雪だるまや「ポエポエポスト」が置かれていました。ポエポエポスト、近くで見ると意外とかわいいです。

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その他、あげつち商店街の「つじ写真館」の黒板アートや、沼津の方々がペットボトルキャップを用いて作ったモザイクアートなどもありました。今回の展示会は、あくまで運営・製作サイドによるものではありますが、ここは地元の方によるものも展示されていましたね。

「5周年」というのは「プロジェクト『ラブライブ!サンシャイン‼』のスタート」を基準としたものでしょうが、この展示会は概ねアニメの世界をメインに据えたものであると解釈しています。メインの展示物が、原画や制作資料であるため、それも当然なのでしょうが。

なんとも上から目線な言い方にはなってしまいますが、Aqoursの成長を感じられる、そんな展示会だったような気がします。高海千歌渡辺曜の2人から始まり、音ノ木坂から転校してきた桜内梨子や1年生の3人、そしてかつて浦の星でスクールアイドルを立ち上げた3年生の3人と、だんだんと仲間を増やしていったAqours。アニメのストーリーでは全体としての活躍にスポットが当てられていたようにも思えるのですが、その裏で各個人が成長していたということも事実ではないかと考えます。

梨子の例を挙げれば、音楽で行き詰まり音ノ木坂から浦の星に移ってきたという設定であり、当初はやはり自信のない、それこそ本人が「地味」と言うのを地で行くような性格だったのでしょう。しかしそれが、Aqoursにおいて作曲という役割を得て、他のメンバーと共に活動しそれが評価されるにつれ、徐々に自信を持てるようになったのであろうと解釈しています。幼少期は得意だったピアノがだんだん苦痛になり、ついには音楽をあきらめるかのような勢いだったものの、Aqoursの活動を経て、自分の能力に気付けたというようなドラマもあるのかなと考えます。

ついつい忘れられがちな3年生3人による「旧Aqours」の存在も、9人のAqoursにとって不可欠なものなのだということを、展示会を見ていて感じ取りました。MIRACLE WAVEのバク転のようになんでも挑戦してみる精神や好きなことをワイワイガヤガヤやりたいという動機、そもそも「Aqours」というネーミングなど、3人のAqoursの存在は不可欠であるはずです。そんなことも展示を通してなんとなく感じました。

衣装の展示で印象に残っているのが「夢で夜空を照らしたい」と「WATER BLUE NEW WORLD」の衣装です。前者はAqoursの初期の活動の曲で、まだラブライブ!の予備予選に参加する前の段階のもの。後者はAqoursラブライブ!決勝で披露したものであり、テレビアニメの時空で行けば最後の曲になります。2つの衣装の意匠はほぼ真逆で、前者はリボンがあるだけでかなりシンプルなデザイン、後者は羽の飾りや袖の長さの作り分けなどののほか、一部には衣装チェンジのギミックも取り入れるなど、相当凝った衣装になっています。アニメの世界においても、ライブを重ねるにつれ、衣装のデザインや制作の技術が相当上がった、ということなのでしょう。そのあたりのことに想像を巡らせるのも面白かったですね。

ライブや映像作品ではなく、資料を通してコンテンツに触れ、色々考えることができるよい機会でした。今回だけとは言わず、またこのような展示企画があれば、是非とも見学したいと思う次第です。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。