久々の更新です。2月はバイト尽くしでなかなか時間も気力もありませんでした。月が変わるとすぐに成績発表があり、そこで私の大学卒業が確定する見込みです。卒論も内容には問題ないようで、その他の教科もおそらく単位は取れていると思われるので、よほどのことがない限り、3月末をもって学生生活が終わります。
私に大学卒業など何とも些細な話であるのですが、一方で各方面で注目されているのが、特急踊り子などで最後の活躍をしている185系です。3月13日のダイヤ改正を前に、定期列車から撤退する見込みです。
185系の引退により踊り子の定期列車は全てE257系に統一され、また全ての座席が指定席になります。同時にチケットレスサービスもスタートし、慣れ親しんだ車両がいなくなる一方で、列車自体の利便性は、これには賛否両論あれど、向上することになるわけです。
185系には今まで何度も乗っていましたが、無くなる前にもう一度乗りたいと思い、先日乗り納めを敢行してきました。乗車してきたのは13号の東京~三島間と、16号の三島~横浜間です。
こんにちは pic.twitter.com/DqbB0ISXCT
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
東京駅ではLEDの案内版に185系が表示されていました。
ライナーでお別れというのも考えたんですけど、すでにすごい混雑だろうし、2M3Tで丹那トンネルを超えていくのを引退前に今一度体感しておきたいなと思いまして。
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
高崎や中央東線の115系がとうの昔に引退してしまった今、東京の近くでMT54形モーターの走行音を聞くことができるのは185系のみ。それも特急運用でまだ活躍しているというのも、音を楽しむのであればなお良いものといえるでしょうか。加えて修善寺編成は丹那トンネルで山越えをする列車であるため、その区間での走りも今のうちに味わっておきたいと考えたわけです。修善寺編成で電動車に席を押さえるために、今回は敢えて指定席を選びました。
相当頑張っているようで実際の速度はこれくらいなもの pic.twitter.com/tAkVfWhpOL
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かなり飛ばしてるようでまあこんなもん pic.twitter.com/6LyzMnGHHN
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音だけ聞けばかなり飛ばしているように思える185系ですが、スピードは出てもせいぜい110㎞/hに届くか届かないかというところ。性能自体は現代の特急型車両と比べるとはるかに劣るものではあるものの、中央線や常磐線などの特急はJR発足から間もなく新車投入による高速化が図られたのに対して、東海道線の踊り子は、スーパービュー踊り子が投入された以外、基本的には185系のみで運用されてきました。特に中央線や常磐線ではJRになってから投入された車両すら置き換えられた一方で、踊り子は2020年まで基本的に185系の独壇場。取り巻く環境の違いというものもありそうではありますが、185系が東海道線東京口において、特急などに使うには適した車両だったということなのでしょうか…?
I'm at 東海道本線 熱海駅 in 熱海市, 静岡 https://t.co/TWmJDEpeHG
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
列車は1時間半ほどで熱海駅に到着。ここで下田編成と修善寺編成を切り離します。
作業員の方が線路に入り、
JR東日本の社員さんの合図に従い、JR東海の運転士さんが修善寺編成を交代させ、
切り離し完了。
JR2社による共同作業でした。こんな光景も境界駅ならではと言えましょう。前よりの下田編成が出たのち、修善寺編成も発車です。
丹那トンネルを抜けると函南駅、そこからさらにトンネルを数本抜けると、列車は三島駅に到着。
ということで東京から三島まで185踊り子でした pic.twitter.com/VQ10QkWv01
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JR東海から伊豆箱根鉄道へ、乗務員が交代して、列車は三島駅から駿豆線へと入ります。
三島駅のホームが車両の大きさを考慮して少し欠けたものになっていることは一部で知られた話ではありますが、最近またホームが改修されたようです。E257系が185系より一回り大きいため、それに合わせた手直しが行われたということでしょう。
いっそのこと行ってしまえという精神で、一駅乗って足を伸ばした。 (@ 沼津駅 in 沼津市, 静岡県) https://t.co/BGVCbqanub pic.twitter.com/h57H881o2B
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今回は修善寺までは行かず、三島から東海道線で沼津まで出ました。
阿蘭陀館さんでコーヒーでも飲みつつ一休みしようと思ったら臨時休業でした。つじ写真館さんの黒板アートは果南誕&花丸誕仕様 pic.twitter.com/6tC5t8OFvX
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
ちょうどいい時間まで沼津駅の近辺を散策。阿蘭陀館さんが臨時休業につき、仲見世のやば珈琲店さんで小休止。
仲見世商店街には曜ちゃんのマンホールがありました。過去にはいたずらにもあったことがあるマンホールですが、場所を目が届くところに限定しつつ入れ替えながら設置するという方針で今なお維持されていますね。
ぼちぼち帰りの列車の時間が迫りつつあったので、沼津を出て三島まで移動。売店で買い物をしたのち1番線で列車を待ちます。
東海道線から見える駿豆線のホームには、「Over the Rainbow」号こと7502編成が停まっていました。本来なら昨年3月にはラッピングが解除される予定でしたが、コロナ禍につきラストランイベントが中止になり、その後解除の予定が無しに。それどころかAqours5周年のヘッドマークを付け、当面はラッピングが維持される予定になっています。
7502編成の隣には、「HAPPY PARTY TRAIN」の3506編成が入線。ラブライブラッピング同士が並びました。こちらは息が長く、2017年の運行開始から間もなく4年ですが、今のところ終了のアナウンスはありません。同曲に駿豆線が出てくる以上、少なくともラブライブ!サンシャイン‼のプロジェクトが続く限りは、ラッピング電車として運用されるのでしょう。
そういえば、三島駅前に真新しいホテルができていることを、今更ながら目で見て確認しました。富士山三島東急ホテルというところで、温浴施設などを備えた観光客向けのホテルであるようです。
新幹線停車駅にほぼ隣接するという立地であり、遠方からの観光客が富士山周辺や中伊豆・西伊豆での観光における滞在場所として使うということが見込まれたホテルということなのでしょう。「どうしても沼津に泊まりたい!」という希望がなければ、沼津で舞台巡りをする際に、ここに宿泊するというのもよいのではないかと思います。少し高めの価格設定ではありますが、舞台巡りで疲れた体を癒すというところでは、選んでみる価値はあるのかなと思います。かく言う私も今度泊まってみたいです。Go To トラベルが再開したら、泊まってみようかな…。
三島駅南口の変貌ぶりに驚いていると、帰りの踊り子16号が駿豆線から入線してきました。連絡線を通ってホームの中ほどに入ってくるというのは、何とも独特なものであります。
三島駅の売店で買った寿太郎みかんのジュースを飲みつつ、185系に揺られます。
熱海で一旦降りて、下田編成との連結作業を観察。しかしすごい人でした。鉄道ファン以外にもカメラを向けている人がいるように見えました。
15両編成になった踊り子は、黄昏時の東海道線を東京に向けて「爆走」していきます。どれだけ頑張っても最高時速は110㎞/hに届くか届かないかというところですが、音のせいもあってか、実際の速度以上に力強い走りも見せているように感じます。
予定があったため帰りは横浜で一度下車。友人と合流しつつ横浜駅から少し移動。「店閉まる前にどっかで飯を食おう」ということで、
I'm at 吉村家 in 横浜市, 神奈川県 w/ @tokogane https://t.co/Y26l5Xn6LC
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
吉村家さんに入店。当初どこに入るか決まっていなかったので、「せっかく横浜にいるんなら横浜らしいものを食いたい」という希望を出してみたら採用されました。
家系の総本家ともいえる吉村家さん、勝手がわからないので普通のラーメンにライスだけつけましたが、とにかくおいしくてあっという間に完食してしまいました。もう少し量が多くてもよさそうな気もするので、次行くことがあるのなら、中盛にしつつほうれん草を増やしてみようかなと。しかしチャーシューで勝負を仕掛けてきたという印象もあり、それをもう少し堪能してみるのも良いかなと思いました。
? (@ 上星川駅 - @sotetsu_pr in 横浜市, 神奈川県) https://t.co/pKfaaPKbnh
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なんかすごいところらしいです。3年連続準優勝とか pic.twitter.com/ix9IOEQshk
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
駅前のスーパー銭湯「満天の湯」で入浴です。「3年連続準優勝」、優勝ではないけども、準優勝というポジションにい続けるということも、なかなかすごいことなんじゃないかと思うものです。
色もライトの位置も変えた相鉄10000を初めて生で見た。ここまで変えればたしかに相当真新しく見えるけど、一方で屋根の補修跡がかなり目立ったし、車内のLED表示器がそのままだったのも気になった。 pic.twitter.com/87Y5merRqF
— ぷらむ (@417plum) 2021年2月25日
帰りの電車はネイビーブルーの相鉄10000系でした。厚化粧して出てきた感がすごい。これでJRに乗り入れないというのもなかなか違和感があるものです。
ところどころ脱線しつつも、185系乗り納めでした。MT54形モータ―にDT32形形台車という、国鉄の特急型電車に広く採用され続けたメカを載せた、「生きた化石」とでもいうべき車両が、昭和から平成を経て令和に至るまで、それも東海道線の東京口という場所で走り続けていたというのは、なんとも不思議なものであると思うものです。静粛性や居住性も芳しくなく、設備もやや劣る車両でありつつも、最近の盛り上がりを見ると、賛否はあれど人々に親しまれ続けた車両だったのかなと思います。
定期列車から引退しても、しばらくは臨時列車として爆音を振りまきながら東海道線を走る姿を時折見せてくれるような気もしなくはないものです。それもあくまでそんな気がする程度のものなので、今回の乗車がおそらく最後になるものと思われます。そんなものを書くような柄でもないのですが、185系に対する労いの言葉で、今回の記事を〆たいと思います。今までご苦労様でした。