ラブライブ!サンシャイン‼︎の聖地、「マルサン書店 仲見世店」が5月末で閉店…

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5月6日、沼津駅南口の仲見世商店街にある「マルサン書店仲見世店」が、周辺地域の再開発と建物の老朽化に伴い、2022年5月31日をもって閉店することが、同店に張り出された告知にて明らかにされました。

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SNSに張り紙の写真がアップされるや否や、私が確認できる範囲でも衝撃が広がっていました。テレビアニメ本編や劇場版にも出てきた場所であり、雑誌や写真集をここで買ったことがあるという方も多かったようで、それゆえに残念がる声が少なからず聞こえてきました。今後は駅北店や清水町のサントムーン店を利用してほしいとのこと。駅北店ならそこまで遠くなく、電車で沼津に行った時にも買い物が出来そうです。

私も「地元の店を応援する」というポリシーのもと、スケジュールが許す限りはLoveLive!Daysは必ずここで買おうと決めていました。ただ、ここ最近は行く度に売り場が縮小されていて、1階だけになった時には店の行く末が本気で心配になったのですが、その不安が的中してしまったという感じです。

上記の毎日新聞の記事によれば、周辺ではマンション建設などが予定されているそうです。一方、静岡新聞は、閉店の理由を「店がある仲見世店周辺区画の再開発が正式決定したため」としつつも、再開発後の活用方針は未定と報じています。

マルサン書店が位置する仲見世商店街は、飲食店を中心に新しいお店もいくつかあるものの、店舗が撤退しシャッターが下りたままのところもやや目立ちます。中心市街地の衰退という問題は近年多くの地方都市が抱えているものとされていますが、沼津市も例外ではないと思い知らされる光景と言えるのでしょうか。

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沼津駅周辺はテレビアニメの放送が終わってからその姿をかなり大きく変えています。

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南口にあった富士急ビルは2019年11月をもって閉鎖され、すでに解体されて跡地はコインパーキングになっています。北口から少し歩いたところにあったイトーヨーカドー沼津店とイシバシプラザも、昨年8月に閉店し、現在その建物の解体工事が進められています。両者とも、その跡地の活用方法について、正式な形でのアナウンスは未だにありません。

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その主犯になっていそうなのが沼津駅の高架化事業。高架化事業に付帯した駅周辺の再開発事業の計画が決まり切っていないという点が、大規模な施設が撤退した跡地が更地に近い状態で残りそうになる原因になっていそうです。高架化事業自体は昨年からようやく動き出した感がありますが、それでも第一段階の「貨物駅移設工事」に取り掛かったくらいのもの。駅自体の完成は当分先であるはずであり、ともなれば駅周辺の中心市街地の再開発が終わるのは当分先になりそう。

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「聖地」であるとされる街が、その姿を変えることについては、おそらく賛否両論あるはず。馴染みのあるものが消えてしまうことに抵抗を感じるのは、人間として自然なことであり、そんな考えも決してわからないわけではないことも事実です。しかしながら、沼津の街の主役とは、本来であれば沼津に住まう地元の方々であるはず。地元の方々のニーズに沿った形であれば、どんなものが増えたり、今まであった何かが姿を消したりしても、それはそれで本来あるべきことなのだろうと考えます。

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アニメにも出てきて、ラブライブ関連の書籍も充実していて、かなり親しみやすい存在だった仲見世商店街のマルサン書店。たとえほかの何かに姿を変えたとしても、沼津の街になじんでいくことを願わんばかりです。