【沼津】JAふじ伊豆「ぬまっちゃ」缶入りは終売へ… 後継は粉末緑茶と「ふじぃーず彩々」

1.今年の新茶が最後のロット

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長年にわたり、「ラブライブ!サンシャイン!!」とのコラボデザイン缶で親しまれてきた、JAふじ伊豆(旧JAなんすん)の缶入り緑茶飲料「ぬまっちゃ」ですが、今シーズンの製造分をもって終売となることが、JAふじ伊豆のTwitterにて明らかになりました。

JAなんすん時代から、沼津における水分補給やおみやげの定番商品として親しまれてきた同商品ですが、静岡県東部におけるJAの再編により「JAふじ伊豆」が誕生してから2年が経ったタイミングで、商品のフルモデルチェンジがなされたような恰好となりました。

2.缶入りの後継は「ふじぃーず彩々」

終売となる缶入り緑茶「ぬまっちゃ」の後継商品となるのが、今年6月に発売された「ふじぃーず彩々」です。富士山南麓の富士市富士宮市沼津市で栽培された一番茶を100%使用したもので、沼津市内でも広く販売されています。売上から1本あたり3円が、JAふじ伊豆管内の茶産地の振興のために活用されます。

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こちらのふじぃーず彩々にも、ぬまっちゃのように「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターが描かれています。沼津や内浦を回る時、水分補給のためにぬまっちゃをよく買っていたという方も多いかと思いますが、これからそのポジションを担うのは、新しいふじぃーず彩々です。

3.粉末緑茶の「ぬまっちゃ」が新登場!

一方、沼津産の茶葉を100%使用した「ぬまっちゃ」が、今年を最後に完全になくなってしまうわけではありません。お湯を注ぐだけで簡単に緑茶を楽しむことができる粉末緑茶として、ぬまっちゃが新たに発売されました。

www.ja-fujiizu.or.jp

先月開催された「沼津地元愛物産展」で初めて販売されたのち、9月17日からはJAふじ伊豆の各直売所などでも販売が始まりました。今月に入ってからは、JAの通販サイト「JAタウン」でも買うことができます。缶を箱で買うとなると、持ち帰りや保管が大変ということもありそうですが、粉茶では家でも気軽に沼津のお茶を味わうことができそうです。JAのサイトでは、料理やお菓子づくりにもおすすめとの記載があり、今までとは全く違う楽しみ方を見つけられるかもしれません。

4.沼津のお茶を取り巻く現状

ぬまっちゃとして親しまれてきた沼津のお茶は、近年かつてない苦境に立たされています。緑茶の需要減の影響を受け、出荷額が激減しているそうです。沼津の緑茶の生産額は、2014年には約7億6000万円だったものが、2023年には3億9700万円と、半分近くにまで減ってしまったそうです。緑茶を飲む人が減っただけではなく、急須で淹れるより気軽なペットボトルのお茶を飲む人が増えたことにより、単価が高い一番茶の需要が減ってしまい、価格が下がってしまうという状態に陥ってしまっているそうです。

www.asahi.com

缶に入った「ぬまっちゃ」のおかげで、沼津のお茶が身近になったという人は、決して少なくないはずです。新しいお茶も、これまでのぬまっちゃと同じように、多くの人が沼津や静岡県各地のお茶を身近に感じられる存在になってほしいですね。粉末緑茶が気になっているので、近いうちに買ってみようかなと思っています。