【ラブライブ!サンシャイン!!】ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~ 詳細発表【2025年6月にベルーナドーム2days】

1.「9人最後のワンマンライブ」詳細がついに発表

2024年11月20日(水)に放送された「ラブライブ!サンシャイン!!」「幻日のヨハネ」生放送において、Aqours結成9周年記念で、9人最後のワンマンライブとなる「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~(以下、フィナーレライブ)」の詳細が発表され、表題にもある通り、埼玉県所沢市の「ベルーナドーム」にて、2025年6月21日(土)及び22日(日)の2日間にわたって開催されることが、この度初めて明かされました。6月30日に開催を発表して以来、 ライブの詳細は発表前から日程や会場などがファンから注目されていましたが、今回約5か月越しでの発表となりました。

今回の生放送に出演していたのは下記の5名のキャストでした。

全ユニットを網羅する出演者であり、珍しい組み合わせでもありました。いわば「集大成」ともいえるイベントの日程発表にふさわしい布陣であったとも見て取れます。

2.フィナーレライブの概要

今回のフィナーレライブは、埼玉県所沢市にある「ベルーナドーム」にて、2025年6月21日(土)及び22日(日)の2日間にわたって開催されます。Aqours9人フル編成でのワンマンライブは、2023年2月及び3月に開催された「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! 2023 ~It`s a 無限大☆WORLD~ 」以来約2年3か月ぶり、また「ドームでのライブイベント」としては、2022年6月の「Aqours 6th LoveLive! KU-RU-KU-RU Rock'n Roll TOUR "WINDY STAGE"」以来、ほぼ3年ぶりのイベントとなる見込みです。9周年プロジェクトの最大の目玉として企画されたフィナーレライブですが、Aqoursが10周年を迎える2025年6月30日を間近に控えたタイミングでの開催となりました。

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ベルーナドームはAqoursにとって沼津に次ぐ「第二のホームグラウンド」とも言える場所です。2017年の2ndライブツアー以来、これまでに4回も単独公演でステージに立ってきました。特に2ndライブはAqoursにとって初めてとなるドームでの単独公演であり、未だに「Aqoursのライブとして最高のイベントだった」と評する人も少なくありません。そうした記念すべき公演を開催した場所を、いわば「10年間の集大成の場」として選ぶというところには、規模などではない「大きな意味」があるように感じられます。

Aqoursが最後に単独公演でベルーナドームのステージに立った6thドームライブツアー埼玉公演の2日目からフィナーレライブの初日までは、日数にしてなんと1,200日余り。5thライブ2日目から6thライブ埼玉公演1日目までがちょうど1,000日だったことを考えると、なんとそれ以上の時が経ったタイミングでのライブとなる見込みです。沼津地元愛まつりの開催と定例化や幻日のヨハネのアニメ化など、Aqoursラブライブ!サンシャイン!!はその間にも様々な経験や進歩を経つつ、集大成として「思い出の場所」かつ「約束の地」に戻ってくるということでしょう。ライブ会場には様々な憶測が飛び交いましたが、この選択には大いに納得が行きます。

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3.「Aqoursへの本気度」とは?

今回のFinaleライブの詳細について話題になったきっかけといえば、10月2日に配信されたラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネの生放送で黒澤ルビィ/ルビィ役の降幡愛さんが、フィナーレライブの詳細は後日発表と発言したことです。かねてから様々な憶測が飛んでいましたが、この時また再燃したように感じられました。

そこで物議を醸したのが、「Aqoursに本気で向き合っていた人だけがライブに参加できるようであってほしい」という趣旨のツイートでした。9人最後のワンマンライブという集大成という場を、他のグループに浮気しきっていたような人が最後だけ戻ってくるというようなことなく、ずっと好きであった人だけで迎えたい。当該ツイートの投稿者は、そんな純粋な気持ちを書き記しただけだったのかもしれません。

私自身、その意図が全く分からないわけではありません。ここ1~2年ほど、後発のグループと比較され、Aqoursへ冷ややかな声を浴びせるような各所での投稿を見たことは幾度となくありました。そうしたいかにも見捨てきったような内容の投稿の主が、最後だけ恰も熱狂的なファンのような顔をして顔を出すのが許せないというのであれば、先述のようなツイートであっても、その意図は1つの意見として聞き入れられたり、あるいは尊重されたりしても良いとは、個人的には思っています。

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とはいえ、文面だけ追えばいかにも排他的なことは紛れもない事実であり、他にどのような意図があったとしても全く賛同できないというのが、ある意味Aqours(というより渡辺曜)一筋のラブライバーとしての率直な感想でもあります。昨年だけでも幻日のヨハネのアニメ放送やアイドルマスターとの越境企画だった「異次元フェス」、そして今年の「ユニット甲子園」などの機会があり、8~9年目にしてAqoursに初めて生で触れることができたという人も少なくなかったに違いありません。そうした方々にとって、今度のフィナーレライブとは、Aqoursのワンマンライブに触れることができる、最初で最後の機会となるかもしれないことは確かです。そうしたまたとない機会はどんなご縁であっても絶対にあってほしいと思わざるを得ず、それで「Aqoursっていいな」と思える同志のような人が1人でも増えたら、ファンとしてはこの上なくうれしいことであります。

他にも、何らかの事情でAqoursから離れた人が、ちょっと昔の思い出を振り返る機会でもあってほしいとも思っています。「Aqoursのライブってこうだったよね!」そうした思い出に浸ったり、開演前の会場周辺でのエンカウントや終演後の打ち上げで思い出話に花を咲かせたりするなど、そうした場ができるというのも、フィナーレライブにおいて「できる限り多くあってほしい風景」です。それがきっかけとなって、ラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursに戻ってきたり、幻日のヨハネにも触れてみたりということがあれば、この上なく素晴らしいことだと考えています。

形はどうであれ、「Aqoursが好きだ!」という人が、時間と場所を共有して大いに盛り上がれる機会であってほしいというのが、フィナーレライブに対する率直な想いです。チケットの転売や公演中の妨害行為など、そうしたことをはばからない一部の心無い人々こそ許しがたいところではありますが、基本的には誰が来たって自由であるし、フィナーレライブをきっかけにラブライブ!サンシャイン!!が、そして沼津が好きになったという人が増えたら、私としてはうれしい限りです。1つ付け加えるとすれば、「Aqoursが好きだ!」という人やライブへの盛り上がりに冷や水を浴びせるような人がいれば、それもそれでいかがなものかとは思いますが。

4.フィナーレライブに向けて、再認識しておきたいこと

(1)あくまで「9人での最後のワンマンライブ」であって、決して「終わり」ではない

6月30日の発表会にて、Aqoursの活動の集大成としてのフィナーレライブの開催決定が発表されて以降、様々な方面でAqoursに対する注目度が増してきているようにも見て取れます。プロジェクトの始動や活動開始から9年が経過し、アニメの放送や劇場版の公開からもかなりの時間が経ったということもあり、今後の動向にも様々な憶測が飛んでいた中での発表だったゆえに、「ついに来たか…」という受け止められ方が目立つようにも感じられます。とはいえ、発表会にてキャスト自身から「Aqoursは解散したり活動を休止したりするわけではない」と明言されていたものの、「最後のワンマンライブ」であることだけがなぜか独り歩きしている感が否めないことも事実です。同日には「沼津地元愛まつり2025」の開催決定も発表されましたが、そちらへの注目度は感覚的には相当低く、「最後のライブ」ということだけが注目されてしまっているような風潮が強いようです。

ソロ活動やユニットでの活動を軸にしたラブライブ!シリーズの後発コンテンツもある中、「Aqoursの9人全員での活動」を軸にしたコンテンツとして存在するのが、「ラブライブ!サンシャイン!!」の1つの特徴であり、強みでもあると言えるでしょう。また、Aqoursの魅力として「ライブでのパフォーマンス」を挙げる人も少なくありません。そのレベルには様々な見方があるようですが、ラブライブ!シリーズの中でも頭一つか、あるいはそれ以上抜きん出ていると評する人もいます。それ故に、キャスト9人全員が揃ってワンマンライブのステージに上がる場がなくなってしまうことが、いわば「他のどんなものにも代えがたい損失」で「耐え難い喪失感」に見舞われてしまうということも、全く理解できない話でもありません。

しかしながら、できる限りで最大級の希望的観測を込めて「ラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursのこれから」を見ていくのであれば、「Aqoursは解散したり活動を休止したりするわけではない」という言葉を、まずは額面通り信じるのが一番なのではないかと考えます。明らかになっている情報を拾えば、沼津地元愛まつりは2025年までは開催されるようであり、毎年の慣例からするに開催時期は夏以降となるため、9周年を飛び越して10周年に突入したタイミングでのイベントとなるはずです。4枚目が今年8月から順次リリースされているソロアルバムについても、ユニットの楽曲のソロ音源が収録されたものは今のところリリースされていません。公式スピンオフである「幻日のヨハネ」に関しては、劇場総集編の公開などもあるため、ライブイベントが新たに開催できそうな余地もあるように感じられます。

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いわば「ポスト9周年」ともいうべきフェーズが近づきつつあり、ファンの立場としては「無くならないとはわかっていても禁じ得ない喪失感」が大きいということも事実ではありますが、対するキャストはすっかり「フィナーレの先」をしっかり見据えているようにも見えます。9月に開催された「沼津地元愛まつり2024」でも、イベント内のトークパートにて、そんな話が自然と出てきていた様子が印象的でした。3枚目や4枚目となるデュオトリオコレクションがあったらいいなとか、アスルクラロ沼津のコラボ試合で沼津に来て「勝利のお寿司」を食べたいとか、何らかのロケで沼津に来た時にアジを食べたいとか、それ自体はファンサービスの側面もあるのかもしれないものの、これからもAqoursや沼津でやりたいことが尽きないように感じられました。キャストの要望がコンテンツとしてどこまで具現化するかは未知数とはいえ、10周年やその先も、可能性は無限大であると言っても過言ではないはずです。

(2)「やりたいこと」「できそうなこと」は、フィナーレライブの後でもいっぱいある

ここまでフィナーレの先への期待も含めて書いてきたものの、色々な意味で人生を大きく変えた存在が1つの大きな転換点を迎えることに対しては、私自身も思うところが全くないわけではなく、寂しさも禁じ得ないというのが正直なところです。偉大な先代との比較やコロナ禍という困難な時代も経つつ、愚直にパフォーマンスを磨き、地元にも根差して活動してきた9人組が、近い将来その形を大きく変えようとしていることに対しては、その先も果たして今まで通り向き合い続けられるかという点でも、不安を感じずにはいられません。

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しかしながら、「9人でのワンマンライブ」が無くなったとしても、ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursの魅力がゼロになってしまうということは断じてないだろうと思っていることも、現時点で抱くことができる最大級の希望でもあります。過去に開催されたユニットライブでのパフォーマンスを見ても、9人が3人になってもその魅力が3分の1になるということは全くなく、むしろ違った魅せ方での味が感じられました。2022年から開催されている沼津地元愛まつりも、9人でステージに上がることは今までなかったとはいえ、様々な組み合わせでの3人組でしかできないようなパフォーマンスが印象的でした。「9人全員でのライブパフォーマンス」が一番の魅力であることは確かではありますが、それ以外の形のパフォーマンスも決して見劣りすることはなく、それぞれにその形でしか出せない味があることも、ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursの強さともいえると考えます。

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先行して公開された永久hoursのPVについても、人によって様々な受け取り方があるように思います。一見明るく元気に前を向き続けるという意思が感じられるPVでも、どこかに切なさが透けて見えるような5分30秒の映像作品となっており、涙なしに見ることはできないという人も少なくないはずです。JR東海とのコラボ楽曲もカップリング曲として収録されることになり、9人組としてのAqoursが本格的に一区切りをつけようとしているように見えることも事実ではあります。終わりではないということはわかっていても、ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursがこれから先に向かっていく世界がどんなものかというのは全くの未知数であり、それ故の不安も禁じ得ないというのも確かでしょう。

とはいえ、フィナーレライブで全てに幕を下ろすということはなく、何らかの形で続いていくということも、すでに一部ではあれど明らかにはなっています。沼津地元愛まつりは2025年にも開催されることが決定しており、9周年を経たその先にも、イベントなどが企画されている様子ではあります。また、Aqoursの9人が揃うイベントが一区切りとなっても、CYaRon!やAZALEA、Guilty Kissやわいわいわいなどの各ユニットでのライブイベントはまだまだ開催の余地が残っているとも捉えられます。幻日のヨハネだって、劇場総集編などに関連して、また何か新曲などが出てきたら、それを通してまだ楽しめるものは尽きないような気がします。フィナーレライブの後であっても、Aqoursラブライブ!サンシャイン!!には「できそうなこと」はまだいっぱいある。そう考えられる材料は、すでにいっぱいあるのではないかと考えます。

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今回の生放送で見せてくれた楽しそうな様子が、フィナーレライブの先の未来をなんとなくでも予感させてくれているような気がします。「最後のワンマンライブの詳細発表」という重大な回ではあったものの、いつも通り和気藹々とした様子が、どこまでも「いつものAqours」といった雰囲気であったように感じられました。やはりあの9人(18人)組にとっては、フィナーレライブは1つの通過点でしかないのかもしれません。フィナーレライブのロゴに「砂時計」が用いられているのは、そんな意思の表れであるようにも考えています。「砂時計の砂が全部落ちきったら、また向きを反転させてしまえばいい。」Aqoursラブライブ!サンシャイン!!なら、そんなことを何事もなく考えて、そのままやってのけそうな気がします。フィナーレライブの後も、これまでとはまた違った時を刻みつつ、走り続けていくのでしょう。そして、フィナーレライブからしばらくたったいつの日か、どこかの「僕らの海」でまた会える日が来るなんてことがあるかもしれません。そんなまだ見ぬ境地を控えつつ、大きな決断をした18人に、まずは最大級の賞賛と感謝の意を表したい次第です。