【沼津移住録】沼津市に移住してから1年が経ちました

1.沼津で「暮らし始めてから」、ちょうど1年です。

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表題にもある通り、沼津市に移住してから、今日でちょうど1年が経ちました。

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2018年に沼津市を初訪問して以来、5年以上にわたって「沼津市への来訪者」であり続けていたわけですが、1年前の今日を境に、その境遇が「沼津市民」に変わりました。

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コロナ禍という時期もあった中、なんやかんや心はなんとなく沼津にあったつもりであり、社会人になって親元を離れてからは、「隙があれば沼津に行く」といったことが多かったように感じています。神奈川県民で沼津にも行きやすいところに住んでいたこともあり、当時の私にとって、沼津は土日に軽率に遊びに行ける場所でした。plumroom-0417.hatenablog.com

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「いっそ住んでしまった方が安いし早い」という勢いでの移住と相成ったわけですが、住み始める前と後だと、沼津という街に対して感じることはやはり変わってくるものでもあります。簡単にではありますが、1年経ったタイミングでの所感をまとめてみました。

2.沼津に移住して困ったこと

①風が強い

沼津に引っ越してまず最初に困惑したことは、風が物凄く強いということです。海と山が隣接している地形であるがゆえに、街の中心部を含めて、猛烈な台風が来ているかのような強風に見舞われることが日常茶飯事です。特に酷いのが冬場で、天気が良くても歩くのが困難なくらいの暴風が吹くことが決して珍しくはありません。沼津駅から狩野川を渡った先に住んでいるので、通勤から買い物、そしてちょっとしたお出かけでも狩野川を渡ることが多いのですが、風にあおられて橋から川に落ちてしまうのではないかと思ったことは両手で数えて指が足りなくなるくらいあります。

出歩くのも億劫に感じてしまったり、洗濯物も外に干そうかどうか迷ってしまったりすつこともあるのですが、これもまた、沼津という街の「憎めないところ」だと思うようにしています。これだけ風が強いからこそ、昔から干物が名物としてあったのかなと思うこともあり、移住して以来干物をそれなりの頻度で食べるようになったということもありました。風が強い分、雲も流れるのが早いのか、沼津の日差しは周りの街や東京よりもずっと強いような感じていて、だから「ラブライブ!”サンシャイン!!”」なのかと、今更ながらわかったような気がしています。困ることはあっても、気づきもそれ相応に多いように感じています。

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②ゴミ捨てが大変

こちらは現在進行形で困っていて、これから先も悩ませ続けられそうなことではありますが、沼津市はごみ捨てのルールが厳しい街です。可燃ごみやプラスチックごみは毎週収集日がありますが、それ以外の埋立ごみ*1や資源ごみは収集日が月に1度だけ。それを逃すと次の収集日は1か月後となるので、住んでいる地域のごみの収集日には常に神経を尖らせておく必要があります。紙の資源ごみを中心に民間の業者が開設しているリサイクルステーションに出しに行ったり、ペットボトルや空き缶は一部のスーパーでも収集していたりと、資源ごみも種類によっては代替手段がありますが、それ以外はどう転んでも週に1度だけ。出る頻度が多そうな資源ごみとして空き瓶あたりがありそうですが、それだって他に捨てに行ける場所はほぼ皆無であり、月に一度の資源ごみの日を逃すと、相当苦しいです。

これはもはや「ごみの収集日を忘れない」以外に対策のしようがないと思っていて、アプリのダウンロードでゴミのカレンダーをしっかり把握できる体制を整えておくなどしています。ごみが出ない生活を送るようにすることで、少しでも「ごみを捨てる時の自分」が困らないようにする心がけもしています。世界的にもごみを含めた環境問題が大きく叫ばれるようになっている昨今、相当先進的すぎるように見える沼津市のごみ処理政策に、世界が追いつく日が近い将来来るのかもしれません。そうであれば市民として誇りに思えることもなくはないものの、せめて空き瓶はもう少し簡単かつ合法的に処分できるところがあってほしいなと思っています。沼津名物のクラフトビールも、うまい酒は店で飲めということなのかもしれませんが、空き瓶の処分がもっと容易になれば、市民の日常生活に身近な存在になるような気がします。

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3.沼津に住んでみて感じたこと

①思った以上に便利な街

東京都(ただし23区ではない)出身で、生活環境の比較対象はそちらになることが多いのですが、実家のあたりと比べても、沼津は思っていたよりも暮らしやすい街だと感じています。地方都市だからといっても、街の利便性自体は東京西部の街と大きな差がないというのは、暮らし始めてわかったところです。

世帯構成や生活様式にもよりますが、車を所有しなくても生活することが十分できます。土地の起伏が少ないので、自転車も使いやすいほか、路線バスもまだ実用に耐えうる本数が走っています。駅前にはカーシェアも多く配備されているので、車を使いたいときにも気軽に借りることができます。鉄道路線も、東海道線は毎時4本は必ず走っているのでそこまで待たずに乗れるほか、御殿場線も毎時2本程度とまだ使える路線です。徒歩と自転車と公共交通だけでも、全く生活できないというわけではないのは、沼津の良いところかもしれません。

買い物をするにしても、よほど高額なものや希少なものでもない限り、基本的には困ることはほとんどありません。「商店街がシャッター街化している」「デパートがない」などというネガティブな意見も多々ありますが、沼津駅からバスでららぽーと沼津まで行ってしまえば、一通りのものが揃ってしまいます。移住に際して揃えなおした家電はららぽーとノジマで買いそろえたり、台所用品や洗濯用品なども3階にあるダイソーで調達しています。都心の大型商業施設のように、通路が狭かったり、買い物中に座って小休止するのも難しかったりするということもなく、なんとなく居心地が良いので、週末は散歩がてらついつい出向いてしまいがちです。

②遠すぎず、近すぎず、程よい距離感

「都会は人とのつながりが希薄」「田舎は地域内のつながりが強すぎる」そんな二項対立のような話は、各所で頻繁に聞かれるものです。人とのつながりが希薄だと、生活に関する相談も難しく、地域で孤立してしまうリスクもある一方、地域内でウェットすぎる人間関係があるのも、日常生活の隅々まで筒抜けになっているということもあり、どちらが良いと言い切ることは難しいです。

沼津は地域によって差が大きく、一概に沼津市全体がそうとは一括りにできないということも事実ですが、人とのつながりが希薄とは感じない一方、決して近すぎることもないと感じています。個人商店が特にそうですが、通っていると自然と親しくなったり、買い物だけではなくちょっとした情報収集もできてしまったりするなど、無機質なやり取りだけではないというのが面白いです。バーや居酒屋などのカウンター席にいても、お店や日によっては常連さんとの話に花が咲くなど、「人の温かみ」が都市部と比べるとしっかり感じることができる街です。一方で、身辺上のことを根掘り葉掘りすべて詮索されるようなことはほとんどなく、程よい距離感も保つ人が多いように感じられます。その点、沼津は程よく都会で程よく田舎なのかもしれず、だからこそ移住先に選ぶ人が増えているのかもしれません。

4、沼津に1年住んでみて、良かった?

沼津に移住してからの1年の間には様々な出来事があり、たった1年間とはいえ、激動の1年間でもあったように感じています。あわしまマリンパークが一度閉園してしまったり、駅前のコラボカフェが無くなってしまったりするなど、沼津の慣れ親しんだ場所にも大きな変化を迎えたところがありました。Aqoursも9人最後のワンマンライブを発表するなど、時代の移り変わりを感じる出来事もありました。

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色んなことがあった1年間ですが、今のところ移住を後悔したことは一度もありません。「好きな街に住む」ということは、今後の人生においても、とても貴重かつ充実した経験になるはずだと考えています。自力で家を探すところから始めたのも、沼津への移住が初めてでした。また、住んでいないと体験できないことも多々あり、大変なこともあるものの、基本的には色んな方面で楽しい経験を日々させてもらえていると思っています。

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私自身、今後いつまで沼津にいるかは全く分からないということも正直なところです。今後のキャリアのことや実家の家族のことなどを考えた時、もしかしたら東京に帰るという選択をする日が来るかもしれません。とはいえ、今は沼津を全力で楽しみたいと思っていますし、アスルクラロ沼津がJ2やその上のJ1に昇格したり、沼津駅周辺の街が大きく変わったりする様子を可能な限り見届けたいので、沼津を離れるということは、今は全く考えていません。今後も自分のペースで、できる限り長く、沼津での生活を楽しんでいきたいです。

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*1:自治体によっては「不燃ごみ」と呼ぶ種類のごみのことです。