LoveLive!Days Vol.11で何かが出てくる?「Aqours SPECIAL」巻末の妙なイラストについて

「もう一つの太陽」、とは…?

「電撃G`s magazine」の増刊として、先月より毎月発行となった、「LoveLive!Days ラブライブ!総合マガジン」ですが、来週火曜日にもvol.11が発売となる予定であります。

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(先月発売のvol.11表紙)

先月発売のvol.10の次号予告によれば、ニジガクやスーパースターなどの最新情報のほか、Aqoursやμ`sの連載企画などが載る予定であるようです。殊にスーパースターについては、主な情報発信源が限られるため、どんなことが明らかになるかというところでは、何とも目が離せないものであるわけですが。

それだけじゃ今回の記事を書こうとは思わないところでして、ちょっと引っかかるポイントがあったのが、10月に発売された「LoveLive!Days Aqours SPECIAL」の巻末の記載です。

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発売から日が経っているとはいえ、刊行物の写真を撮ってそのまま掲載するわけにもいかないので、こちらでは文章だけで説明します。見開き+1ページ大のイラストで、オオカミのような動物が寝ているようなものが掲載されています。背景にはがいこつや三角フラスコのようなものがあったり、オオカミの前の机には水晶玉やろうそく、またお菓子やお茶などがあったり、どことなくスピリチュアルというか、ミステリアスというか、何とも不思議な雰囲気のイラストです。そして、「誰も知らないもう一つの太陽」という文言が添えられており、その詳細が12月発売予定の「LoveLive!Days ラブライブ!総合マガジンVol.11」にて明かされるというものでした。

「もう一つの太陽」なるものが何を指すかということは、今の段階ではあまり見当がつかないことではありますが、「sunshine」とは「太陽の輝き」という意味としてとれるわけで、そことの何らかのつながりがありそうな雰囲気ではあります。また、「Aqours SPECIAL」と銘打った雑誌ではじめて明かされるということは、Aqoursやプロジェクトとしての「ラブライブ!サンシャイン‼」とのつながりも、なんとなく匂うものではです。

椅子の背もたれ上部の動物っぽい造形が、たびたびルビィと出てくる「パールちゃん(←でしたっけ?)」と似たような形をしていたり、そもそもイラスト全体の雰囲気が善子(ヨハネ)っぽいものになっていたりと、やはりAqoursないし「サンシャイン‼」との繋がりを感じさせるものではあります。とはいえ動物なんてせいぜい高海家のしいたけやらみとしーのイルカやらそのあたりしか出ておらず、オオカミなんてどんな関連性があるんだろうかということもありますが、いずれにせよディザー画像というか、正式発表や詳細発表には至らない段階の話でありますから、いかんとも決めつけられないということも確かなのですが…。

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 3月のAZALEA 1stライブの中止に始まり、5月のユニットライブ追加公演の中止にドームツアーの完全無観客公演を含めた全日程中止など、5周年という節目の年にとんでもなく真っ暗なニュースが目立ったAqoursですが、10月の「LOST WORLD」開催を境に、5周年展示会の開催や5周年記念のシングルの発売(しかもアニメPV付き!)、そしてAZALEA 1stライブやオンライン年越しライブの開催など、少しずつではあれど、明るいニュースも出てきつつある情勢です。3rdライブからの東京ドームでの4thライブにユニット対抗、劇場版公開にアジアツアーからの5thライブという、盛りだくさんどころではない様相だった2018年~2019年上半期には劣るとはいえ、ただこのご時世にありながら、できる範囲で最善の活動を見せてくれているようです。

どんなことが明らかになるかは全く分かりませんが、ただただ閉塞感に包まれていた2020年とは打って変わって、2021年がAqoursにとっての「逆襲の1年」となるようなものが出てきたらいいなとは思います。

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昨日バイトから帰ると私宛の書留が来て、何だろうと思ったら10月の「LOST WORLD」の紙チケットでした。

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席番号は「みんなで最前ブロックA列1番」となっていて、裏面には「WHITE ISLAND」の予告が記されていました。切り取るのがもったいなくて、開封したまままだそのまま置いてあります。普段ライブのチケットはあまり大切に保管しない人間なのですが、これはいつまでも取っておきたいと思った次第です。

 

新しいiPhoneで食べ物がおいしく撮れるようになった気がする話(iPhone12 mini)

今日は「雑談」です。まあいつも「雑談」なのかもしれないのですが、このブログにおける「雑談」というような記事を書きたいと思います。

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先日(と言っても先月ですが)、約5年ぶりに(!)スマートフォンを新調しました。高校2年生のころからiPhone6Sを使っていたのですが、落とした際に大きめのヒビや傷がつき、電池も経年劣化で減りがかなり早くなっていたゆえ、そろそろ潮時と思い機種変更しました。

www.apple.com

選んだのはiPhone12 miniです。4機種がそろうiPhone12の中では一番小さい機種で、カメラも3つではなく2つですが、スマートフォンがそんなに巨大である必要も感じず(むしろポケットに入らず不便に感じる場面も出てきそう)、カメラも入門機とはいえ一眼カメラを持っている*1故、スマートフォンのカメラにそこまでの性能は必要ないと判断し、miniを選びました。

約5年ぶりの乗り換えゆえ、「その間に当たり前になっていた諸々の新機能や仕様、設計」に、驚いたり戸惑ったりしまくっていました。1つ目に当たり前のように存在していた「ホームボタン」が廃止されていたことがまず挙げられるのでしょうか。それに伴い「Touch ID」は「Face ID」に変更されていますが、マスクを着けることが日常的になっている今、Face IDを使うにはマスクを外さねばならず、外で使うにはついつい周りの目を気にしてしまうものです。

www.apple.com

ホームボタンの廃止で画面が大きくなったのも特徴でしょうか。本体サイズこそ6Sより少し小さくなったものの、従来ならホームボタンがあったあたりまで画面が拡大しているので、画面サイズは4.7インチから5.4インチに大型化しました。ただし、画面が従来よりも細長くなっており、縦横比が変更されているということも挙げておきます。ゲームの画面表示の雰囲気もなんとなく違って見えるかもしれません。

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イヤホンジャックが廃止されたのもかなり大きい変更点ですね。Bluetoothのイヤホンを使えということなのでしょうが、遅延が嫌なのでそれは使わず。アダプタを購入した上で、今まで使っていた有線タイプのイヤホンを使っています。「ライトニングイヤホン」なるものも出ているようですが、設備投資額を極力抑えたい&今買い替えるほどイヤホンが傷んでいないということもあり、今回は見送りました。

色々書いてきましたが、一番感動したのはカメラの性能でしょうか。日頃カメラで食べ物の写真を撮り、それをTwitterなどに載せることが多い*2のですが、機種変更の前よりも、食べ物がおいしそうな感じに撮れるようになった気がします。

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わかりやすいように同じ料理で比較します。西早稲田の二郎インスパイアのラーメン店「ピコピコポン」さんのラーメンです。まずiPhone6Sで撮った写真が上に載せたものです。

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そしてこれがiPhone12 miniで撮った同じラーメンです。なんというか、色が全然違います!明るく見えてめちゃくちゃ美味しそうに見えますね。「ピコピコポン」さんのラーメンはいつ食べてもおいしいのですが、こうやってみているとiPhone12 miniで撮った写真の方が、見ていて食べに行きたくなってしまう写り方をしています。言ってしまえばセルフ飯テロでしょうか。

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先ほどの写真を撮ったのが月曜ですが、写真を見返していたら食べたくなってきたので、木曜日にもまた行ってきました。自分で撮った写真で言うのもかなり可笑しな話ですが、写真を見ていたらまた食べたくなってきました。ラーメンが1杯850円で、付け合わせの生卵が50円。直系二郎のかなり美味しい部類のお店に勝るとも劣らない味であり、かつホスピタリティも高めなお店なので、価格と満足感から出せるコストパフォーマンスはかなり強いです。ラーメンのほか、二郎系では珍しい冷やし中華もメニューにあります。そちらもおすすめです。


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もちろんラーメン以外の食べ物も美味しそうに撮ることができます。調布駅の近く、「トリエ京王調布」のC館1階「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」の「寿太郎みかんのホットケーキ」です。シロップがみかん味でした。こちらもやはり美味しそうに写りました。

食べ物や風景をスマホで撮って、それをSNSでシェアするのが当たり前になっている今の時代、このくらいの性能が、今後当たり前の物になってくるのかなと思いました。昔からあるカメラも、趣味や報道などの用途の高性能のモノはこれからも生き残っていくのだろうし、それはそれでどんどん高性能になっていくのでしょうが、それ以外の普通のカメラは、今後スマートフォンに取って代わられていくのかなと、ふと思った次第です。「やっぱりこっちがいい!」というような風潮が出てくるかもしれず、一概には言い切れないところではありますが。

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(iPhone12 miniで撮った211系。「電車を撮るとどんな感じか」というところで、参考になればと思い載せました。)

以上、新しいiPhoneのカメラの性能に驚かされているという話でした。大事に扱って長く使いたいですね。

*1:CanonのEOS kiss x9i

*2:たまに忘れたまま食べ始めることがある

「ラブライブ!サンシャイン‼」と沼津の地域活性化

「アニメの聖地化」が、長期的な地域活性化と人口増加につながるか

先日放送されたTBS系「噂の東京マガジン」の「噂の現場」というコーナーにて、沼津市と「ラブライブ!サンシャイン‼」の関係が特集されていました。

特集の内容をざっくり説明すると、「人口減少・流失に悩まされてきた沼津市が『ラブライブ!サンシャイン‼』の舞台になったことにより、沼津市を訪れる人が増加。さらには移住する人も増えていて、2019年には37年ぶりに転入数が転出数を上回った」というものでしょうか。実際に移住した人や地元の人、沼津市の頼重市長などへのインタビュー等も交えつつ、特集のコーナーが組まれていました。

特集の内容自体は概ね好意的な内容でした。番組出演者は高年齢層の人が多く、アニメなどへの理解があまりなさそうという声も聴かれましたが、意外にも反応は好意的で、コンテンツを活かした地域活性化などに対する期待も聴かれました。

もっとも沼津市の人口推移の変化が、ラブライブ!の影響に限らないという話もあるようです。頼重市長は番組のインタビューに対し、子育て支援策や起業する人への経営支援等を打ち出していることも説明しています。それでも他都市との明確な差別化が図れずにいたため、沼津市ラブライブ!の舞台に選ばれたということによる効果についても言及していました。

強いて挙げるとすれば、沼津市内において働く場所がどれだけあるかということや、東京や横浜まで通勤するのに(当たり前ですが)時間がかかるということが、沼津移住における障壁となり得るところでしょうか。安定した働き口が多くあったり、コロナ禍を経てテレワークが浸透し、勤務地の近くに住む必要性も薄れたりすれば、沼津への移住に係る障壁も少なくなるのでしょうか。

www.at-s.com

www.tokyo-np.co.jp

静岡新聞東京新聞によれば、ららぽーと沼津の開業や若者世代への住宅取得補助、子供の医療費の無償化や企業誘致・リノベーションまちづくりなどによる雇用創出による影響もある(市の見方)とのこと。特にららぽーと沼津周辺の地域への転入が増えているようで、一戸建て住宅やアパートなどの新築件数もその地域を中心に増加したとのこと。

一方で、2紙ともに「人口自体は減少傾向にある」ことにも触れています。2019年の人口転入数は7988人に対し、転出数は7680人であり、この2つを差し引きした社会動態は308人の転入超過(社会増)となっています。一方で、市内の出生者数と死亡者数を差し引きした自然動態は1425人のマイナス(自然減)となっており、2019年は沼津市の人口はトータルで1117人減少。転入超過はいい傾向ではありますが、人口減少に歯止めをかけるまでには至っていないようです。2019年12月末現在における沼津市の人口は19万4869人でした。

番組を見る限りでは、頼重市長の受け止め方はかなり冷静で、「ブームがいつまでも続くとは限らないので、我々も政策を打っていく必要がある」というようなことを仰っていました。知るきっかけにはなれど、いつまでもラブライブ!一本足じゃいかんということなのでしょうか。

人口増加へとつなげるには、社会動態を増加傾向にもっていくことも大事なのでしょうが、自然動態も増加へと持っていくことが大事なんだろうなと思います。その為には、アニメを用いた街おこしのみならず、子育て世代の移住・定住へとつながるものが必要なのかなと、素人ながら思うところです。

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ラブライブ!サンシャイン‼」のブームにより、沼津を訪れる人の数は増えたとは言うものの、市の中心部はあまり活気のある様子とは言えないときが多々あります。沼津市民ではないものではありますが、もっと元気な沼津になってほしいと願わんばかりですね。

(写真は筆者が撮影)

Aqours&ラブライブ!シリーズ初のカウントダウンライブ「WHITE ISLAND」、開催へ 今年12月30日・31日に

待望の年明けカウントダウンライブ開催は、ライブの全面オンライン化のおかげ?

www.lovelive-anime.jp

10月10日・11日の、Aqours初のオンラインライブ「LOST WORLD」にて告知されていた、オンラインライブ第2弾「WHITE ISLAND」について、先日その詳細が発表されました。

12月30日と31日の2日間にわたり開催され、30日は19時開演、31日は22時30分開演となり、Aqoursとして、またラブライブ!シリーズとしては初となる、カウントダウンライブになります。μ‘sから数えて10年続くラブライブ!シリーズですが、ここまでカウントダウンライブを開催していなかったというのは、少し意外な話ではあります。

というのも今まで「できなかった理由」があって、カウントダウンライブの実施に踏み切っていなかったのかなと考えます。ラブライブのファン層は主に10代から30代程度であるはずで、ライブに来る人の中には、18歳未満の人が一定以上の割合いるものと推測されます。18歳未満であると、自治体の条例などで「深夜(概ね23時以降)の外出ができない」という、ある種の時間の制限が存在します。そんなこともあってか、今までカウントダウンライブが開けなかったのかなと考えます。

それがコロナ禍による各種の規制も相まって、「ライブはオンライン配信で」という方針になり、外出せずとも自宅でライブを楽しむというトレンドが生まれました。それゆえに、ライブ実施における時間的制約がなくなり、今回のカウントダウンライブ実施につながったと考えられるはずです。

私自身、1日も早く会場現地でライブに参加したいという思いは強く持っています。それがかなう日もかなり遠そうであるわけで、これはある種「オンライン化のおかげ」と思うことにした次第です。

ライブ本体の雰囲気がどうなるかということも気になります。「5周年記念」の枠の中で行うライブなので、5周年記念のプロジェクトや中止になったドームツアー関連の楽曲を披露するのは確実なのかなと考えます。

それに加え、近日発売のデュオトリオ第2弾や10月に発売されたベストアルバムに収録されている「Future flight」などが、初披露楽曲になるのではないかと考えます。

特に前者は冬がテーマになっていることもあり、季節的にも披露されるのは確実かなと考えます。また、ライブのキービジュアルには、すでに公開されているデュオトリオのジャケットにもあしらわれている雪だるまがあしらわれており、その点からも確実に出てくるのかなと考えられるところです。

www.lovelive-anime.jp

www.youtube.com

デュオトリオ第2弾はすでに試聴動画も公開済み。花丸ルビィ「キモチもユメも一緒だね!」果南鞠莉「涙が雪になる前に」梨子「Misty Frosty Love」千歌ダイヤ善子「Party! Party! PaPaPaParty!」の4曲ですが、それぞれの組み合わせの色が出ていますね。「涙が雪になる前に」と「Misty Frosty Love」は、どことなく90年代の邦楽のようにも聴こえます。こんな曲出してきたんだと思いつつ、ライブのパフォーマンスを見るのが楽しみです。

逆に披露されなさそうな曲と言えば、現在各キャラクターの誕生日に発売されているソロ曲でしょうか。まだ9人中3人しか出ていないところで、その3人分だけ披露されるということも、全員分出そろうまでまだ7ヶ月以上*1あるなかで、未発表分を含めて全員分披露するということも、大方考えられにくいでしょう。

その他、「初日の出に合わせてBrightest Melodyをやってほしい」というような声も聴かれました。確かに、劇場版ではちょうど日の出のところで歌っているという描写もありましたから、タイミングとしては良いのかなと思います。個人的には沼津駅南口のラクーン屋上から中継でBrightest Melodyを披露する」というようなことがあったら、なおさら嬉しいなと思うところであります。

www.lovelive-anime.jp

5周年記念のアニメーションPV付きのシングルや残りのメンバーのソロアルバムなどもある中で、2021年もまた活動が続いていくんだろうなと思うところではありますが、今度のカウントダウンライブが、「コロナを乗り越えて2021年も走り続けていくぞ!」というような、これからに向けての決意表明とでもいうべきライブになることを期待します。

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 (2018年11月の4thライブの時の東京ドーム。あれから2年)

来年こそは少しでも会場現地でライブに参加できる環境になってほしいなと思います。東京ドームにもまた行きたいですね。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。

*1:ライブ開催時点で

「柿田川公園」に行ってきた(11/18)

水曜どうでしょう」にも出てきた天然記念物

書き出しをいろいろ考えましたが、いかに文字に起こそうか迷ったので特に何も書きません。外に出る時はマスクをつける、外から帰ってきたら手洗いうがい、このあたりの基本動作の徹底・慣行に、今まで以上に務めねばなと思うところです。

そういえば、この間バイト上がりに見たイルミネーションがきれいでした。とは言え見たのはこの1本の木だけですが、こんな世の中でも季節は確実に移り変わっていっているのだなと思いました。クリスマスまであと1か月。

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このまま行くと今年最後の渡沼になりそうな先週のお出かけです。JR東海のお得なきっぷを駆使しつつ、沼津に向かいながら岳南電車に寄り道していました。

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今まで沼津市内や精々駿豆線の沿線くらいしか回ってこなかったのですが、そこから一歩出たところにも、見るべき回るべきところはあるということを実感したところです。

お出かけ2日目の朝、宿をチェックアウトしてから、電車で三島駅へ。

家康公きっぷをフル活用すべく、三島駅からバスに乗車。沼津・三島近辺でバスに乗ること、今までほとんどありませんでした。

バスに揺られてやってきたのはここ、柿田川公園です。

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www.town.shimizu.shizuoka.jp

柿田川公園は、沼津市の隣、駿東郡清水町の国道1号沿いにある公園です。

ここには国の天然記念物「柿田川」が流れていて、柿田川の眺めながら散策できる遊歩道や、水が絶え間なく湧き出る「わき間」を見ることができる展望台があります。

izugeopark.org

柿田川公園がある静岡県東部の伊豆半島に近い一帯は、伊豆半島ジオパークに指定されており、火山活動やプレートの動きにより形成された地質遺産が保護されています。

今から1万年前、富士山が大噴火を起こし、溶岩が箱根と愛鷹山の谷間を通り、今の三島市や清水町のあたりまで溶岩が到達しました。この時流れ出た溶岩は「三島溶岩」と呼ばれ、亀裂や隙間が多いという特徴があります。

三島溶岩の亀裂や隙間に雨水や雪解け水がしみこみ、その水は三島溶岩の下層の水を通しにくい地層の上を地下水として流れます。その地下水が三島市から清水町にかけての広い範囲で湧水群を形成しており、その中で最も規模が大きい湧水群が、この柿田川湧水群」であります。

2つの展望台からは、それぞれ水が湧き出る様子を観察することができます。

第2展望台から見えるわき間は、かつて紡績工場が井戸として利用していたものらしく、井戸の遺構と思しき構造物の中で水が湧いているのがわかります。

柿田川の湧水は、いまなおこの周辺地域で飲料水として利用されています。確かに相当きれいな水なので、これを使わないという手はないのでしょうか。

また、水生生物の豊かな生態系が形成されているのもこの一帯の特徴です。詳細な名前までは存じませんが、魚の群れも確認できました。

国道沿いから入り、奥まで進むと川も広くなっています。それにしてもここ、めちゃめちゃ静かなんです。

柿田川公園のすぐ近くを走るのは国道1号線で、交通量も大変多く、車が絶え間なく行き交っています。さらに近くには「サントムーン柿田川」という、大変大きなショッピングモールも建っていて、公園の周辺は開発が進んでいる地域であるといえます。

そんな中でも、この公園の中は自然が多く残っていて、歩いているだけで気持ちが休まるような気がしました。開発が進む中、自然の湧き水と周りの環境をここまできれいに残してきた清水町や町の人々の努力に敬意を表したいと思います。

余談ですが、ここ柿田川公園は、北海道の深夜番組水曜どうでしょうにも出てきたところです。2010年放送の「原付日本列島制覇」にて、箱根の山を下ったところで、大泉洋さんら「どうでしょう軍団」御一行が立ち寄っていました。そちらの「聖地巡礼」スポット(?)でもあるといえるでしょうか。興味のある方は訪れてみてはと思います。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。

 

岳南電車乗車記(11/17)

京王電鉄の中古車が活躍するローカル線、かつては貨物列車も

「ふじのくに家康公きっぷ」を利用した旅行に行ったのは前回の記事の通りです。これが今年最後の訪沼にならないことを願いますが、これこそ「神のみぞ知る」というところなのでしょうか。年末年始に沼津で開かれる展示会には、願わくば行きたいものです。

↓前回の記事

 

 

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先週とて目的地は沼津でしたが、沼津に向かう前に寄り道していました。

新幹線から東海道線に乗り換えつつ、沼津駅では降りずにそのまま西進。沼津市のお隣、富士市へと入ります。

211系3両の豊橋行きから、沼津駅の4つ先、吉原駅で下車。

寄り道したのは岳南電車でした。

www.gakutetsu.jp

岳南電車静岡県富士市内を走る電車です。吉原から岳南江尾まで、全長9.2㎞ののどかな路線で、富士市の方々の地域の足として利用されているほか、全ての駅から富士山が見えたり、工場の夜景を楽しむことができたりするなど、観光の面でも魅力的な路線でもあります。

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今回乗車したのは2両編成の8000形車両。岳南電車に来る前は、京王電鉄の3000系として、井の頭線で活躍していた電車です。全面2枚窓のいわゆる「湘南顔*1」はまさしく京王3000系そのもの。ただしこちらの車両は2両とも中間車を改造した車両です。中間車に他の3000系の先頭車と同じ顔を付けつつ、運転席周りの機器に京王線6000系の廃車発生品を採用しています。従って、8000形は岳南電車では初めてとなるワンハンドルマスコン搭載車両となりました。ちなみに、長野県のアルピコ交通に転籍した3000系も、転籍に際してほぼ同様の改造を受けていますが、あちらは顔が少し異なっています。

岳南電車ワンマン運転を行うため、8000系も運賃箱など、ワンマン運転に伴い必要となる機器を積んでいます。しかしそれ以外の車内の雰囲気は井の頭線時代のままでしょうか。車内の色使いには、一昔前の京王線井の頭線を思わせるものがありました。

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車内の銘板は新造時のものと改造時のものの2つが付いていました。東急車両は今の「総合車両製作所」、京王重機は京王グループで車両改造などを行う会社です。

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京王重機で改造を受けたからか、8000形の車両番号のプレートも、どことなく京王っぽい字体のものになっていました。去年乗ったことでんの車両も京王重機で改造を受けた車両がいて、その車両も同じような字体のプレートが付いていました。

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一番びっくりしたのがこちらのスピーカーです。「KTR」と見えるのは、かつて京王電鉄が「京王帝都電鉄」だったころの略称です。主に昭和のころですが、東京急行電鉄が「TKK」、小田急電鉄が「OER」、京浜急行電鉄が「KHK」といったような、アルファベットを用いた略称を用いる鉄道会社がかつては複数存在しました。今でこそ各社ロゴマークを制定し、車両に表記するものはそれに置き換えていますが、令和になった今、こんなところで見つけられたというのは、ある種感慨深いものではありました。

吉原駅を発車した列車が最初に停まるのがジャトコ前駅。ジャトコの工場の最寄駅です。平成17年に駅名を変更し、今の名前になったとのことです。

2つ目の吉原本町(よしわらほんちょう)駅は、吉原の街の中心部の最寄り駅。商店街はここで降りるようです。ドリフターズいかりや長介さん(1931~2004)は、戦時中の疎開に際して、この一帯で10年ほど過ごしたのだとか。近くの商店街の一角は、いかりやさんに因んで、「長さん小路」という名前が付いています。

www.jalan.net

その次の本吉原駅岳南電車本社の最寄り駅。伊豆箱根鉄道なら駿豆線大場駅京王電鉄でいえば京王線聖蹟桜ヶ丘駅のような駅でしょうか?

岳南原田駅には、今回は立ち寄ることはありませんでしたが、岳南原田駅の構内には、いわゆる「駅そば」のお店である「めん太郎」さんがあります*2

大きな工場の近くを抜けつつ、電車は車庫がある岳南富士岡駅に到着。かつて貨物列車で活躍した電気機関車は、貨物列車の運行が終了した今なお、ここ岳南富士岡駅にて留置されています。ここで機関車の写真を取り忘れるという大失態。これは再履修か?

岳南富士岡駅を後にして、電車は富士市の北部を東に進みます。吉原駅を出てからくぐった東海道新幹線の高架を再びくぐりつつ、吉原駅から10駅目、終点の岳南江尾駅に到着です。

折り返し時間も限られているので、取り急ぎ駅舎を撮影。無人駅ではありますが、しっかりした駅舎です。

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岳南江尾駅には9000形もいました。9000形は元京王電鉄の初代5000系で京王線で30年程度活躍したのち山梨県富士急行線に移り、2018年の11月17日(←Aqours 4thの初日当日!)から岳南電車で走っている列車です。京王5000系(初代)は京王線で活躍していた車両で、井の頭線を走っていた3000系とは、京王電鉄時代には顔を合わせることはありませんでした。2車が第2(第3)の職場の同じ路線で活躍する様子は、他にも愛媛県伊予鉄道でも見ることができますが、京王沿線に住む人間としては、どこで見てもなかなか感慨深い光景です。

往路と同じ8000形の吉原行きで引き返します。人数こそ少ないものの、各駅ともに地元の方がコンスタントに乗り降りしていて、地元の人々の生活の足として機能している様子が伝わってきました。

とことこ走りつつ吉原駅まで戻ってきました。電車を降りた人のほとんどが、そのままJRの駅の方へと向かっていきました。

ということで岳南電車を乗り潰してきました。いわゆるローカル私鉄であり、富士市内の10㎞にも満たない距離を走る小さな電車ですが、それでもこの地域にとっては必要な路線であるということがわかりました。

もともと利用客が減少しており、貨物列車も廃止されて収益が悪化していて*3、その中で鉄道を守っていこうと、グッズ販売やイベント列車の運行などを行ってきたのですが、新型コロナウイルスの影響で利用客が減少したり、列車の一部運休や窓口の閉鎖などを余儀なくされたりしたということもありました。これから先も厳しい局面は続くかもしれません。それでも、いつまでもこの地を元気に走り続けてほしいと、そう願わんばかりであります。グッズの購入など、微力ではあれどなにかできることがあれば、応援したいです。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。

(写真は全て筆者が撮影)

*1:国鉄80系2次車以降で採用されたデザインで、先頭車両前面の上半分を傾斜させつつ、非貫通・2枚窓の構造を用いたもの。当時東海道線で活躍していた80系電車が「湘南電車」と呼ばれていて、それにちなんで「湘南顔」という名称が定着、その当時の鉄道車両のデザインのトレンドになりました。

*2:それどころかこの記事を書く段になって初めて知りました

*3:ということもあり岳南鉄道株式会社から鉄道部門が独立して、岳南電車株式会社が設立されたという経緯があります。

舞台巡りに便利だった「ふじのくに家康公きっぷ(東部エリア)」(11/17-18)

沼津港や内浦、駿豆線をカバーする、

巡礼民ならチェックするべき切符

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、政府による「Go Toキャンペーン」にも停止の動きが出始めています。いくつかあるキャンペーンのうち、トラベルに関しては、「感染拡大地域を目的地とする旅行への新規利用停止」という方針が示されましたが、より具体的な対象地域や開始時期は、2020年11月21日現在では明言されていません。その状況を見るに、ある種の票田であろう医師会等の様子を見つつ、ひとまず状況を鑑みた政策を打っていくというポーズをとった、というようにも見えますが、果たして。(追記、まずは札幌市が早ければ26日からその対象となるようです。期間は3週間程度を見込んでいるとのこと。)

先週のことではありますが、「Go To トラベルキャンペーン」を使った旅行を初めてしました。キャンペーン適用前は1泊2日朝食付きで4,800円だったものが、キャンペーンの割引適用(35%引き)で3,120円(1,680円引き)になり、そこに1,000円分の地域共通クーポンが付きました。クーポン分の値段を引けば2,120円になり、ネットカフェと大差ない値段でビジネスホテルに泊まれるというところに、キャンペーンの威力を感じたところです。

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ちなみに、今回宿泊したのはこちらです。部屋も清潔で朝食もおいしかったので、機会があればまた利用したいですね。

「Go Toキャンペーンとは実際どんなものなのだろうか」ということもそうですが、今回の旅行はもう1つ使ってみたかったものがあり、それを実際に試してみました。それがこちらの「ふじのくに家康公きっぷ」です。

smart-ex.jp

「ふじのくに家康公きっぷ」とは、静岡県内の鉄道・バスなどで使える、JR東海の新幹線ネット予約サービスの利用者向けのフリー切符です。東部・中部・西部の3つの地域向けにそれぞれ設定されています。

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購入方法は至って簡単。家康公きっぷを利用する前日又は当日東海道新幹線静岡県外の駅から静岡県内の駅まで利用した際の「EXご利用票」または「ご利用票券領収書」を、きっぷ売り場の窓口*1で提示すれば購入できます。「きっぷ」では購入できないことと、熱海駅ではJR東海の窓口*2でなければ買えないということが、注意するべきポイントでしょうか。

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今回利用したのは「東部エリア」向けのきっぷです。沼津・三島・富士・御殿場を中心に、以下の鉄道・バスで利用できるものです。

【鉄道】

東海道線 熱海~富士間

御殿場線 沼津~御殿場間

駿豆線 三島~修善寺

岳南電車 吉原~岳南江尾間

【バス(伊豆箱根バス東海バス)】

沼津駅~沼津港・沼津みなと新鮮館・伊豆三津シーパラダイス伊豆長岡駅

三島駅山中城跡・玉沢・柿田川湧水公園前・西玉川間

伊豆長岡駅伊豆三津シーパラダイス

修善寺駅土肥港

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(去年4月撮影)

 区間を見るとわかりますが、このふじのくに家康公きっぷは、ラブライブサンシャインの舞台を大体カバーしています。長井崎中学校や長浜城跡、西浦や戸田までは行けませんが、それでも内浦までならフリーエリアに含まれるのは、巡礼民にとっては便利なきっぷであると言えるでしょう。駿豆線にも乗れるので、ラッピング電車の乗車や撮影などにも便利でしょうか。f:id:plum_0417:20201123181353j:image

料金はおとな1,520円、こども760円。熱海~三島間の片道運賃が420円、沼津駅伊豆三津シーパラダイス間のバスの運賃が750円なので、熱海駅から利用すると、その区間の往復だけで元が取れるということになります*3*4

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三嶋大社(撮影は去年6月)

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柿田川公園

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岳南電車

このきっぷで行けるのは沼津や内浦に限らず、例えば三島市三嶋大社や、清水町の柿田川公園、また東海道線吉原駅から延びる「岳南電車なども、このきっぷのエリアに入っています。この切符を使って舞台巡りをしつつ、ついでに足を延ばしてみるのもよいのかなと思います。

smart-ex.jp

ふじのくに家康公きっぷの購入にあたり、ネット予約で東海道新幹線に乗車する必要があります。JR東海が提供する新幹線のネット予約サービスはいくつかありますが、その中でもこの「スマートEX」が一番手軽でしょうか。クレジットカードと交通系ICカードがあれば簡単に登録できるもので、かつ年会費は不要学割などと併用することはできませんが、それでもスマートフォンからも予約が可能なことや、いつも使っているICカードで新幹線に乗れること*5*6など、それを差し置いても便利だと言える点があるので、登録してみては良いかと思います。

smart-ex.jp

スマートEXにはこんな商品もあります。早めの予約でこだまのグリーン車に音にに乗れるというもの。東京・品川~三島間でおとな1名通常6,870円のところ、「EXこだまグリーン早特」では、2,590円引きの4,280円で乗車できます。こちらも要チェックというところでしょうか。

今回はここまでです。お読みいただきありがとうございました。

(写真は全て筆者撮影)

*1:JR東日本では「みどりの窓口」ですが、JR東海は「きっぷ売り場」なので、あえてこの名前を使います

*2:乗り換え改札の近くにある窓口

*3:いずれもおとなの運賃。

*4:鉄道は熱海から東海道線、バスは東海バスを利用。

*5:改札機から出てくる利用票は必ず取ってください。

*6:会員本人が1名で乗る場合のみ、2名以上や子供を含む予約の場合や会員本人以外が利用する場合、交通系ICカードを登録していない場合などは、受取コードとパスワードなどを用意し指定席券売機などで受け取る必要があります。