再上映の”劇場版”を観て

ドームツアー中止と、その代替企画という「Back to LoveLive!」なるネット配信企画が目立っていますが、先週金曜日から1週間限定で、ラブライブ!シリーズの劇場版2作が、池袋にある「グランドシネマサンシャイン」にて再上映されています。

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私自身、サンシャインの方の劇場版は、かれこれ10回近く鑑賞してきたわけですが、前回劇場で鑑賞したのが今年の1月と、ほぼ8か月も空いており、久々に観たいなと思い、池袋まで足を運んで観てきました。

公開されたのは去年の1月で、もうかれこれ1年8か月も経つ作品ですが、観るたびに感じるところがあるというか、鑑賞の間隔があいているが故、その時考えていることとかがよぎりながら見ることが多いというのが、私が持つ印象です。

私の大学生活はほぼファイナルラップに入っていて、ゼミでは卒業論文を書かねばならない頃合いになっているし、サークルはとっくの昔に引退している身分であるわけです。公開当時まだ2年生で、まだゼミには所属していない*1し、サークルは役職を持ち現役だったわけで、そのころとは全く違う境遇にいるわけです。

もっとも、大学生活においてはほとんどサークル人間だったので、サークルにおける境遇を最も重ねることが多かったのですが。

去年の1月2月という時期は、まだ幹事代を受け継いで日が浅く、これからどう引っ張っていくべきかというところにいました。作中における1・2年生の立場でしょうか。今はというと、卒業した3年生と似たような立場にあるといえるのかなと思います。

最近よく思うことに、自分は(趣味サークルという世界ではあれど)仕事を自分なりに一生懸命やったつもりではあるけれども、その結果何かをもたらせたのかということがあります。1つの仕事をもっても、その期間はせいぜい1~2年であるわけなので、仮に何かを初めても、それがスタートアップか火付け役程度にしかならないことが、それがすべてではないにせよ、しかしそうなることがほとんどだということも事実です。だからこそ、自分なりに一生懸命何かをやっても、果たしてそこに何かが残っているのかはよくわからないというのが正直なところであり、それがちゃんと実を結んでいたり、脈々と続いていたりするのかというところは、不安なところでもあるわけです。

そんなところで改めて劇場版を鑑賞して、Aqoursの9人ってすごいなと思った次第です。あくまでアニメの中の話ではあるものの、しかしあの姿には見上げるものがあると思うところであり、そして目標としていきたいものであります。

Aqoursの9人とは、どのメンバーを取っても「ユニーク」であり、言ってしまえばどれもキャラが濃いといえるでしょう。そんなところでみんなでまとまって、ラブライブでの優勝だったり、学校の存続だったり、円満な統廃合の実現だったり、そんな目標・目的に向かっていけるというのは、まだ学生という立場であれ、されどいくつかのコミュニティに属している身としては、あそこまで団結し、何かに打ち込むことが、果たして自分らにはできるのかとしか思えないところです。

そこには代々いろいろな評価はあれど、ただ私自身にとっては素直に感心する次第ではあるところです。作詞や作曲、衣装の準備や振り付けなど、各々ができることで貢献していくというところは、社会ではスムーズに動く当たり前なことなのでしょうが、学生団体ではなかなかできないところであるし、それを高校生でやってのけているところというのは、到底真似できないところだなと考えるわけです。

劇場版ラブライブ!サンシャイン‼自体、各方面で様々な評価があることも事実ですし、私にとっても、作画や展開など、ツッコみたくなるところが無いわけではないのですが、ただし作品に触れるたびに、作中の彼女たちの姿には、ある種の感銘を受けるところでもあります。

上映は9月10日の木曜日まで。9日水曜日は昼と夜の1日2回ですが、最終日の10日は夜の1回のみです。スクリーンで観るチャンスもそうそうないことでしょうし、この機会に行く価値は十分にあると思います。

www.cinemasunshine.co.jp

*1:内定はしていたけど入ってはいなかった。