「ラブライブ!サンシャイン!! デュオトリオコレクションCD Vol.2 WINTER VACATION」、ついに発売!

 カウントダウンライブが、

より一層楽しみになる1枚

去る2020年12月9日、「ラブライブ!サンシャイン!!」では2枚目となるデュオトリオCD「ラブライブ!サンシャイン‼ デュオトリオコレクションCD Vol.2 WINTER VACATION」が発売されました。

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収録曲はVol.1と同じ4曲。タイトル通り、いずれも冬をイメージした楽曲になっています。

①キモチもユメも一緒だね! 歌:国木田花丸黒澤ルビィ

定番カップリングのありそうでなかった曲。「街は初の雪!雪だ雪!!」という歌詞のように、この曲は「冬の始まりの歌」のようですね。Vol.1の最初の曲も夏が始まったころのような雰囲気を背負った曲でしたから、組み立てとしては同じものになっているのでしょうか。

「あのさ・・・ひとりで出来るけど、ふたりがもっといいな もっといいんだ」という点も、この2人がAqoursに加入した回を思わせるものであるように感じました。元々スクールアイドルに憧れを持っていたのはルビィであって、花丸は「ルビィちゃんがやりたいって言うから」という理由で体験入部しているはずです。それゆえに、スクールアイドルは「ひとりで出来るけど」、それよりも「ふたりがもっといいな」となっているのではないかと考えます。

②涙が雪になる前に 歌:松浦果南小原鞠莉

打って変わってかなり重たい曲です。「この手は離さない二度と 二度と離さないよ」「私たち なぜすれ違って 見えなくなってしまったんだろう」と歌っているのは、「旧Aqours結成→ライブ途中棄権→鞠莉の留学→突然の帰国」という経緯における関係の悪化と修復を経ているが故のことなのでしょうか。

「関係悪化」と一言でまとめても、この間も2人が「相思相愛」にあったことは間違いないと考えられるところで、ライブを途中棄権したり、留学を止めなかったりということは、鞠莉のことを思ったが故の果南なりの考えがあったはずで、決して想いが冷めたようなことはなかったと考えます。「友達ばかりに気をかけて、自分のことを犠牲にしないでほしい」という思いがあったと言えるのでしょう。

一方の鞠莉についても、すれ違ったり離れたりしていた中でも、果南との関係を元通りにしたい、言い換えれば、またスクールアイドルをやりたいという風に思っていたはず。そもそも幼少期の鞠莉を「外の世界」に連れ出して、それまでできなかったことを経験させてあげていたのは、他の誰でもない果南(とダイヤ)であり、かつてスクールアイドルを始めようと声をかけたのも、これまた果南です。鞠莉にとっての「松浦果南」とは、「閉じた世界にいた自分にかつてないほど楽しい経験をさせてくれた存在」であると考えられます。また、劇場版において出てきたように、「家族に縛られない自由」をもたらしてくれた存在であるということも、鞠莉→果南の関係性を考える上で欠かせないはずです。だからこそ、「突き放さないでほしい」という思いが強かったのかもしれません。

果南とて、「鞠莉のことを想うがゆえに、あえて遠ざけるようなそぶりを取った」はずですが、鞠莉にはそれが「あれだけ仲が良かったのに突然突き放された」というように見えてしまったのでしょうか。「最初からずっと 心は繋がってる」ものの、それがものの見事に「すれ違って」しまっているんだと読むこともできますね。

③Misty Frosty Love 歌:桜内梨子渡辺曜

試聴動画からすでに硬め・濃いめ・多め(←???)な曲という雰囲気がしていましたが、やはりそうでしたね。「誰かとあなたと私と」の「誰か」が誰を指しているのかはわかりませんが、そこにとんでもなく深い沼があるような気がします。

テレビアニメなら1期11話、既存の曲なら「恋になりたいAQUARIUM」が、「描こうとしているもの」の雰囲気は近いのでしょうが、この曲はそれらよりもずっと切なく、ある意味シリアスな雰囲気すらあります。既存の話や曲がどれも明るく終わるのに対し、この曲は最後まで「もどかしさ」を感じさせるものになっています。

梨子・曜の2人だけでは完結しないストーリーも見え隠れする1曲です。いろんな読み方ができると思えたので、もっと聴き込みたいなと思いました。

④Party!Party!PaPaPaParty! 歌:高海千歌黒澤ダイヤ津島善子

このCD唯一の3人曲。キャラクターよりもキャストの方がこの3人の組み合わせは馴染みがあるようです。この3人だけに限らず、歌詞の中にどことなくほかのメンバーを含めた9人全員の存在を感じられるような曲であると感じました。

「ホントは・・・なんだってかまわないんだよ 集まりたい!」というのは、ある意味今の時勢が出ている歌詞だと思いました。集まることが良くないとされているとはいえ、やはり面と向かっておしゃべりしたり、あるいは何か楽しいことをしたり、そんなことをしたいという思いは多くの人にあるはずで、楽しげな雰囲気ではあれど、どことなくそんな空気も感じられた次第です。

試聴動画だけでは如何とも判断し難く、はたしてどんな曲が出てくるんだろうと、楽しみであった反面不安でもあったのですが、いざ出てきたらそんな心配なんて不要でしたね。

おそらく今度のカウントダウンライブで披露されると思いますが、この曲でどんなパフォーマンスが見られるのか、今から楽しみです。

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