【ライブ現地参戦レポ】ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~ 宮城公演 Day.2

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去る12月3日・4日に開催されたラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~ 宮城公演。そのうちDay2に縁あって参戦することができました。

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所謂「ラブライバー」を名乗りつつ、ライブに現地参戦することができていたのはAqours、CYaRon!、AZELEAのみ。それ以外は配信を視聴するに留まっていました。Liella!に至っては配信すら観ていなかったほど。「適度に追えればそれでいいや」というスタンスでいたため、「サンシャインをメインに他は触る程度に留めておこう」と考えでいてしまっていた次第。それなので5人体制のLiella!のライブは参加できずじまいでした。

それがテレビアニメ2期を経て、「Liella!ももうちょっと真剣に追っかけるか…」と心変わりしたというところで、手始めに3rdライブツアーの初戦たる宮城公演のチケットを申し込み、Day.2参戦が叶った次第です。Day.1は最後まで現地のチケットが取れず、ライブ配信を視聴するに留まってしまいました。

テレビアニメの挿入歌を含め、Liella!の第一印象は「聴かせる曲の多いスクールアイドル」というものでした。殊に1期の「Wish Song」や2期の「Sing! Shine! Smile!」「未来の音が聴こえる」は、その性格がとても強いように感じており、また澁谷かのん役の伊達さゆりさんなど、歌唱力で勝負してくるキャストが多いと考えていたため、「Liella!=歌唱力一本」という固定観念が勝手に根付いてしまっていました。それゆえに、ダンスパフォーマンスには特段期待していなかったというのが、正直なところです。

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それを完全にひっくり返されたのが開演一発目の「WE WILL!!」でした。テレビアニメ2期のオープニング曲ですが、ライブの初っ端からそのパフォーマンスにやられました。

まず第一印象と変わらず、歌唱力の高さは他のどのスクールアイドルグループよりも高いと感じました。耳慣れたCD音源と比べてもほとんど遜色ない安定した歌声は、おそらくAqoursや虹ヶ咲にも勝るとも劣らないもの。「音楽」を看板にした結ヶ丘のスクールアイドルらしい実力は、現地でも本物のように思えました。

固定観念をひっくり返されたというのはLiella!のダンスパフォーマンスです。Aqoursの曲ほどの飛び道具こそ見当たらないものの、「WE WILL!!」はそれなりに元気のいい振り付けの曲ですが、それがほぼ完全に再現されていたのではないかというのが現地現物に触れた上での感想です。ダンスの動きのキレはAqoursと比べてもほぼ遜色ないレベル。スクールアイドルグループとしてはAqoursの直系の後継と言っても過言ではないと感じました。

そのパフォーマンスを9人全員が満遍なく披露していたのが今回とにかく唸らざるを得なかったポイント。ある程度場数を踏んだ1期からの5人の安定感はさることながら、リリースイベントやテレビ番組の収録を除けば今回がほぼ初陣だった2期生の実力がめちゃくちゃ高いということに触れられたのが今回のライブの最大の収穫です。

3rdツアーはテレビアニメ2期に準拠したものというのはタイトルからも読み取れますが、それゆえにウィーン・マルガレーテ役の結那さんも出演していました。アニメでは完全なヒールでしたが、その辺を無視すればLiella!以上に歌唱力で殴ってくるタイプのキャラクター。「中の人」のパフォーマンスもそれを地で行くものでした。本人曰く「これだけ多くの観客の前でのパフォーマンスは初めてだった」とのことですが、そんなことを微塵も感じさせない迫力でした。単なる「Liella!のライバル」に終わらせないポジションとしてウィーン・マルガレーテを設定したのではないかと考えたところです。

アニメ準拠のライブゆえに幕間映像としてはアニメ映像が流されました。その点一番響いたのが「Sing! Shine! Smile!」。生歌を現地で聴いてしまうと、Liella!は「歌を最大の武器としたスクールアイドルグループ」であるということを意識せざるを得ないもの。中学生ながら高校生を打ち負かすレベルの歌唱力を誇るウィーン・マルガレーテを前に、歌や音楽の楽しさや魅力を表現せんとした「Sing! Shine! Smile!」は、Liella!なりの「スクールアイドルとは何ぞや」という問いへの解をぶつけた曲であると考えています。テレビアニメ2期の序盤では、結ヶ丘の希望の星としてLiella!があるというような描写もありましたが、それ以前にLiella!は結ヶ丘なしには成り立たないスクールアイドルであり、その象徴がこの「Sing! Shine! Smile!」であったように感じさせられます。「誰にももう止められない 僕らはそう夢みてるんだ 好きに理由なんかいらないと 気付いたから」という一節は、形はどうであれ、「好き」を軸に動き出しているスクールアイドルらしい曲のように思えて仕方がないものです。

今回の3rdライブツアーの宮城公演も、「試しに行ってみるか」というような”ノリ”で行ってみたに過ぎないものであり、期待値もさほど高くなかったというのが正直なところでしたが、そんなものをハナからひっくり返してくるライブだったというのが、Liella!のパフォーマンスに初めて生で触れてみた感想です。繰り返しになりますが、歌は期待通りでダンスは期待のはるか上を行くレベル。諸先輩と比較したって全く劣るところのないスクールアイドルと断言したって良いくらいです。

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テレビアニメのストーリーはマイナスの方が強めな方での賛否両論でしたが、ライブでのパフォーマンスは歴代のスクールアイドルと比較しても高いレベルにあることは確か。しかもアニメが3期まで確定していることから、活動が当面続くことは確かであり、キャストもどちらかと言えば「新人声優」に分類され、これからの伸びしろが十分すぎるくらいあるはず。そう考えるとすれば、Liella!はこれからが楽しみすぎるスクールアイドルであると言えます。これまでに行ったAqoursのライブだってめちゃくちゃ楽しかったことは事実ながら、今回の初めてのLiella!のライブから得たものは相当大きかったように感じています。機会さえあれば3rdツアーの別の公演に参戦できればいいなと考えている次第です。

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