【小さく見えるけど激変】沼津駅南口改札内のトイレが約2か月に及ぶ改装を終えて復活!細かい”地元愛”要素も

2023年9月中旬より、改装工事のために閉鎖されていた沼津駅南口改札内のトイレですが、先日改装工事を終え、改装後のきれいなトイレの供用が開始されました。

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筆者は男性ゆえ、男性用トイレしか中身を見ていないのですが、2か月にわたって閉鎖しただけあって、それ相応のアップデートはなされていました。個室については、従来は和式だったものが洋式になり、多くの人にとって使いやすいものになっていました。個室じゃない方も本体が更新されており、以前より綺麗になっていました。おそらくLEDに交換となったものと思われますが、照明も明るくなりました。内装のタイルはおそらくそのままでしたが、上記の内容による見た目に対する効果がかなり大きいようで、印象ががらりと変わったように見えました。

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個人的に着目したいと思ったのが、サインにあしらわれた「沼津垣」です。風が強い沼津の地において、海風や砂を防ぐために、江戸時代ごろから盛んに作られるようになったというもので、沼津御用邸記念公園などでも見ることができるものです。伝統的な竹垣の中で、地名を冠するものは沼津垣を含めて2つしかなく*1、沼津の名物の一つとして、「ぬまづの宝100選」にも選ばれています。また、下に向かって濃くなっていくグラデーションは、日本一の深海を有する駿河湾を表現したそうで、深海魚の水揚げ量が多かったり深海魚専門の水族館があったりと、深海の街としても知られつつある沼津らしい表現がなされています。

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築約70年となる沼津駅南口駅舎ですが、沼津駅付近の高架化事業の完成が20年近く先と見込まれている以上、もうしばらくは使われ続ける見込みです。それには、高架化の構想があったから旧来の駅舎が建て替え等されずに残り、その後高架化事業における10年以上のブランクを経て、今なお使われ続けているという背景があるのかもしれませんが、沼津駅自体、北口駅舎や跨線橋、地下通路を含め、細部において設備面で不足していると感じる箇所がないとは言い難いのも事実です。大きなスーツケースを持った人も少なくなく、エレベーターの増設やエスカレーターの設置等も必要そうに見えます。とはいえ、建て替えによる更新を控えた駅舎に大きな投資があるとは思えず、例えばトイレの改修のような、小さなアップデートを重ねつつ、向こう10年以上は今の姿のままなのでしょうか。

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もっとも、前よりもきれいに見えることは事実であり、それ故に使うのをためらわなくなったというのも事実です。間もなく始まる冬の青春18きっぷのシーズンで、東海道線普通列車で行き来する人も増えるかもしれませんが、乗り換えついでに沼津で用事を済ませるのもいいかもしれません。個人的には、ぜひとも沼津で一度改札を出て、街を散策していただきたいなと思う次第ではありますが…。

*1:沼津垣と、近畿地方に多く見られる大津垣