【ラブライブ!サンシャイン!!】ここは沼津市か?!「サントムーン柿田川(駿東郡清水町)」でコラボイベント開催中(2024/2/12まで)

1.ざっくりと概要

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沼津市のお隣、静岡県駿東郡清水町にある大型ショッピングモール「サントムーン柿田川」にて、2024年1月11日から2月12日の期間限定で、「ラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネ」とのコラボイベントが開催されています。

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期間中は館内にフォトスポットが開設されるほか、書店や水族館とのコラボ企画、2月2日からは限定プレミアムショップの営業が始まるなど、盛りだくさんの内容になっています。特にプレミアムショップに関しては、清水町限定グッズも販売されることになっています。

2.「サントムーン柿田川」とは

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サントムーン柿田川」とは、静岡県駿東郡清水町にある大型ショッピングモールです。1997年に本館がオープンして以来、「オアシス」や「アネックス」なども増えていき、静岡県東部では屈指の規模のショッピングモールとなっています。

国道1号線のバイパスに程近い立地にあり、車で簡単にアクセスできるほか、沼津駅三島駅へ向かう路線バスも運行されており、交通の便も良い施設となっています。加えて、土日祝日限定で、三島駅発着の無料シャトルバスも運行されており、公共交通機関は路線バスのみとなっている「ららぽーと沼津」よりも、交通手段は充実していると言えそうです。

館内にあるシネコン「シネプラザ サントムーン」や家電量販店「エディオン」などは、いずれも静岡県下最大級とされています。後者に関しては、沼津市内の家電量販店と比べても、品揃えはかなり充実しているように感じられました。

他にも、衣料品店から食料品店、その他雑貨を扱うお店なども含め、一通りのお店が揃っている印象です。広大なモールですが、こちらだけでおおよその用事は足りてしまいそうな場所となっています。

3.清水町とは

①清水町ってどんなところ?

静岡県駿東郡清水町は、沼津市三島市の間に位置する町です。面積は8.81㎢*1と、2024年1月1日時点での人口は31,823人*2です。清水町には鉄道の駅はありませんが、町内を走る路線バスにて、沼津駅三島駅に出ることができるため、交通の便も良い場所です。

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町内には、全長わずか1,200メートルの「柿田川」が流れています。柿田川は、富士山や御殿場地域の山間部に降った雨や雪が、富士山の火山活動に伴ってできた地層を通り、清水町内にて地表に湧き出ているものです。1985(昭和60)年には、環境庁(当時)によって「名水100選」に選ばれたほか、2011(平成23)年には「天然記念物」に指定されました。水が湧き出ている「柿田川湧水群」の一帯は、昭和61(1986)年に「柿田川公園」として整備され、市街地化が進んだ地域において豊かな自然が残る憩いの場として親しまれています。また、柿田川の水は、清水町や沼津市など、静岡県東部地域における生活用水のほか、工業用水や農業用水としても使われており、地域住民の生活を支える「命の水」ともいえる存在となっています*3*4

その他、町内に所在する「サントムーン柿田川」は、静岡県東部でも有数の大型ショッピングモールとなっており、周辺市町からも多くの方が訪れます。また、自動車関連のメーカーなど、町内には企業もいくつか所在しており、豊かな自然のみならず、様々な側面を持つ町でもあります。

②「沼津の隣町」として

清水町に隣接する沼津市では、2015年に「ラブライブ!サンシャイン!!」がスタートし、2023年にはそのスピンオフ作品として「幻日のヨハネ」がアニメ化されるなどした結果、アニメゆかりの地を観光する人が増加したとされています。

清水町はアニメに登場する機会がなく、したがって「Aqoursゆかりの地」も長らく存在しませんでした。しかしながら、雑誌の連載企画として「Find Our 沼津」が始まると、柿田川公園周辺などの風景が描かれるなどして、一番わかりやすいアニメではないものの、清水町が一転ラブライブ!サンシャイン!!の舞台になりました。また、「幻日のヨハネ」のイラスト連載企画でも、柿田川公園を模した風景が登場し、こちらでも舞台となりました。

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幻日のヨハネのテレビアニメが放送された2023年から、清水町でもラブライブ!サンシャイン!!や幻日のヨハネとのコラボがスタートしました。柿田川公園などを巡る「デジタルフォトビンゴ」などの企画を通し、「ラブライバーにも清水町の魅力を知ってもらおう」というような取り組みが始まりました。沼津への引っ越しの時期と重なってしまった結果、筆者自身は参加することが叶わなかったものの、報道等に接していると、かなり凝った企画であったことが伺えます。

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また、柿田川公園などの町内の観光資源に「ラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネ」のコンテンツツーリズムも加えることで、訪日外国人観光客(インバウンド)の誘致にも、力を入れ始めています。長年にわたり「伊豆半島への通過点となっていて、町内への滞在時間が短い」という課題を抱えていたものの、実際に台湾の観光関係者に向けてPRするなどの施策がすでに始まっています。

4.現地の様子(2024/1/28・2/3)

①想像以上にがっつり染まってる

サントムーン柿田川」という商業施設の名前は、以前から各所で聞いていたものの、これまで訪問するきっかけがほとんどなく、沼津初訪問から約6年もの間、ずっと未踏の地のままでした。今回、同施設初のコラボ企画が催されていると聞き、実際に行ってみました。

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沼津駅からバスに揺られ、柿田川湧水公園前バス停に降り立った途端から、「ここは沼津市か?!」と錯覚するような光景が広がっていました。沼津駅周辺の商店街で、ラブライブ!サンシャイン!!のキャラクターを至るところで見ることができる光景には、すでに目が慣れ切ってしまっているものの、それと全く同じ光景が、昨年までその気がほとんどなかった隣町のショッピングモールに広がっており、衝撃を受けました。

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館内には「至るところに『ラブライブ!サンシャイン!!』&『幻日のヨハネ』のキャラクターが登場!」とありましたが、3棟ある主な建物すべてに展開されており、すべてを回収するのにはかなりの時間を要しました。それもかなり凝った装飾も多く、初めての展開とはいえ、かなり思い切った企画だという印象を受けました。ららぽーと沼津でも時折パネル展示などがあり、2021年に閉店したイシバシプラザでも、館内の至るところにキャラクターのイラストがありましたが、それに匹敵する規模か、あるいはそれ以上かもしれないという勢いです。

柿田川公園まで進出

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また、今回の企画の範囲は、柿田川公園に隣接する清水町の観光案内所にも広がっていました。1月11日の誕生日前後には沼津駅南口にいたライラプスのぬいぐるみは、ヨハネとともに案内所の建物にいました。建物の中にはヨハネ(2人目)とリコもいましたが、その飾り方については、コラボ企画を始めてやるとは思えない、まさに「プロの犯行」ともいうべきものを感じました。

③水族館コラボが推せる

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サントムーン柿田川には、「幼魚水族館」という水族館もあります。その名の通り幼魚にスポットを当てた水族館なのですが、こちらでもコラボ企画が催されていました。伊豆三津シーパラダイスあわしまマリンパーク沼津港深海水族館など、沼津市内の水族館でも、ラブライブ!サンシャイン!!とのコラボ企画はこれまでに催されていましたが、その内容はそれらに勝るとも劣らないものでした。「推し幼魚」の選定に、各キャラクターへの解像度の高さを伺うことができ、企画担当者の熱意が感じられました。

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④プレミアムショップも必見(2/3訪問)

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2月2日からは、期間限定でプレミアムショップもオープンしました。場所はオアシス館1階で入口から入ってすぐの「オアシスコート」です。

清水町初出店となる「ラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネ」プレミアムショップでは、このタイミングで新商品も売り出しています。2023年2月から3月にかけてのライブにて上映された幕間アニメのイラストが描かれたものや、清水町の各地を訪れるAqoursのキャラクターが描かれたものがありました。他には幻日のヨハネ関連のグッズが目立ちました。筆者もこちらにて「キミノタメボクノタメ」のイラストが描かれたマグカップを買いました。

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プレミアムショップのオープンに合わせて、清水町の観光案内所にいたヨハネライラプスも、サントムーン柿田川の館内へと移動しました。プレミアムショップの周辺に、9人と1匹が揃っています。ヨハネライラプスは正面入り口を向いており、来館者を出迎えているようにも見えます。

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観光案内所の中も、レイアウトが少し変わっていました。ヨハネとリコの配置が変えられていたほか、清水町周辺の観光施設のパンフレットが置かれていたスペースが、クリアファイルなどの陳列棚になっており、こちらもまるでプレミアムショップのような趣になっていました。

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柿田川公園に隣接する観光案内所であり、それらしい商品が揃っていました。「Find Our 沼津」のイラストが用いられたクリアファイルをこちらで買いましたが、イラストの背景になった風景の場所がすぐ近くにあり、ファンとしては大いに楽しめるポイントになっています。

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クリアファイルの背景として出てきたところを巡ろうと思い、柿田川公園周辺を探索。その中で豆腐を使ったアイスクリームをいただきました。静かな公園の中で、果南ちゃんと花丸ちゃんはどんな話をしながらアイスを食べていたのかなと思いながら、季節限定だという桜味のアイスをいただきましたが、普通のアイスよりもさっぱりした味というのが第一印象でした。豆腐ということは、普通のアイスよりもヘルシーなのかもしれません。綺麗な水が湧く場所らしく、豆腐が名物であり、他にも豆腐を使った料理をいただけるレストランなどがありました。

図らずも2週連続の訪問となりましたが、まだまだじっくり回れていない箇所も多く、イベント終了後でも良いので、ゆっくり回りたいなと思った次第です。沼津からの交通の便も良いので、週末の買い物にも十分使えそうです。

5.まとめー清水町もいいところ

今回の企画には、ラブライブ!サンシャイン!!のプロジェクトチームとサントムーン柿田川のほか、清水町もかかわっているようでした。町内有数の誘客施設であり、そちらを活用した町の魅力発信という「狙い」も、この企画にあるのかもしれません。

清水町と沼津市は、当然ながら自治体としては別であるものの、交通などで密接なつながりがある以上、生活圏としてはほぼ同じ地域に属するということは、想像するに容易いことではないかと思います。沼津市に住んでいても、柿田川公園へ遊びに行ったり、サントムーン柿田川で買い物をしたりする機会は当然あるでしょう。清水町に住まわれている方も、沼津港や内浦・西浦の海へ遊びに行ったり、沼津駅近くのバーでお酒などを楽しんだりする機会は多いかと思います。どちらの市町とて、新幹線に乗って東京へ向かうときは三島駅から乗るはずであり、高速道路にも東名沼津インターか新東名の長泉沼津インターから乗る人が多いでしょう。

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ラブライブ!がきっかけとなって沼津市を訪れる、あるいは沼津市へ移住するという人は、筆者とてその1人ではありますが、やはり「沼津」という地名への愛着があるものと思います。しかしながら、清水町にも見るべきところや訪れるべきところは多くあり、バスの車内から見たところでは、住むにも良い場所のように感じたことも事実です。架空の世界の話ではありますが、沼津市に住むAqoursの9人だって、休みの日には柿田川公園やサントムーン柿田川へ遊びに行くことがあるのかもしれません。そうしたことを感じられたのが、今回のサントムーン柿田川のイベントでした。ラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursのファンとして、また沼津市へ移住した者として、サントムーン柿田川や清水町の皆さまに、敬意を表したいと思います。

*1:清水町ホームページ―観光情報―街の紹介―清水町紹介―基本情報―街の概要・アクセス

https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/koho/koho00113.html 2024年1月30日閲覧

*2:清水町ホームページ―行政情報―統計情報―最新人口統計 https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/zeim/zeim00037.html 2024年1月30日閲覧

*3:清水町ホームページ―観光情報―観光案内―柿田川関連情報―柿田川の環境・歴史

https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00001.html 2024年1月30日閲覧

*4:清水町ホームページ―くらしの情報―生活―公園―公園案内―柿田川公園 

https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00054.html 2024年1月30日閲覧