【乗ってみた】ホンダ N-WGNカスタム(ターボ車) 高速道路から街乗りまで(JH3・前期型)

(※2022年9月24日追記- この記事は2021年3月に公開した記事です。こちらで紹介している車両は、2022年9月23日に発売されたマイナーチェンジ後の後期モデルとは、一部仕様が異なります。ご了承ください。)

このブログでラブライブと鉄道の話をぼちぼち書いている私ですが、実はクルマもそこそこ好きということもあり、ドライブをすることも多々あります。

ドライブにてレンタカーを借りることもしばしばあります。例えば長野に行くときにはレヴォーグを借りてみたり、沼津へ行くときにヤリスハイブリッドを借りてみたり、機会があればその時に気になったクルマに乗ってみるということをしています。

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レヴォーグを借りて長野で廃線跡巡りをしたときの記事

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↑横浜でヤリスを借りて沼津に行った時の記事

大学2年の春に免許を取ってから3年経ち、その間にいろいろなクルマに乗ってきたつもりではありますが、しかしながら今まで軽自動車に乗ったことがありませんでした。別に忌避してきたというわけでもないものの、カーシェアリングやレンタカーでは軽自動車とコンパクトカーとで料金に大きな差がなく、それならコンパクトカーの方が良くないか?という判断もあり、今まで乗る機会に恵まれてこなかったというところであります。

それが先日、ふとした縁で乗る機会に恵まれました。というのも、サークルの同期が「めっちゃ気になる車がどんなものか確かめたいので今度レンタカーで借りてみるが、いろんな人の意見が欲しいので一緒に来ないか」という誘いを受けたので、一緒についていくことにしました。行先は沼津で、往路は東名高速を沼津まで走り、復路は箱根を越えていくルートを通って帰るというルートを取りました。高速道路から市街地、山道まで、様々なシチュエーションを試してみようというものです。

今回借りたのはホンダの軽自動車「N-WGNカスタム」のターボ車です。

www.honda.co.jp

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現行型のN-WGNは2019年に発売されたもの。「Honda SENSING(ホンダセンシング)」や電動パーキングブレーキなどを標準装備とした、最新世代の軽自動車です。車格はスズキのワゴンRダイハツのムーブ、日産/三菱のデイズ/ekワゴンに近いものといえるのでしょうか。

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クルマを借りたのは川崎市にある「ホンダレンタカー共立 川崎宮前店」さんです。東急田園都市線宮崎台駅から徒歩圏内にあるレンタカー店で、ホンダのディーラーに併設するような形でお店があります。店名の通りホンダ車のみを扱うレンタカー店で、軽自動車やコンパクトカー、ミニバンなどのほか、セダンやスポーツカーまでも取り扱うお店です。

お店でN-WGNをピックアップし早速移動開始。ちょっと走ったところに東名川崎インターがあるので、そこから東名高速に乗って沼津を目指します。

まず最初は同行者が運転し、私は後部座席へ。

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まず気が付いたのは後部座席の広さです。全高が高いハイトワゴンであるゆえ、当然ながら頭上のスペースは身長173cmの私にとって相当な余裕がありましたが、足元のスペースもコンパクトカーに勝るとも劣らない広さでした。シートスライドを一番前に持ってきた状態の写真ですが、「こぶし○個分」というような例えを使う必要もないくらいの広さだということは、おそらく写真から伝わってくるものと思われます。

そしてもう一つ感じたのが揺れの少なさです。座っていて下からの大きな突き上げを感じることがほとんどありませんでした。ダンパーが路面の凹凸をしっかり吸収しているように感じられました。また、カスタムのターボモデルのFF車にのみリアスタビライザーが装備されているのですが、そちらも乗り心地に好影響を与えているように感じました。

一方で気になった点がなかったわけではありません。後席の居住性が高いように感じられた一方で、ともすればもう少し装備が充実していてもよいのではないかと思いました。前席にはあったセンターアームレストが後席にはなく、ドアアームレストに置けない方の腕の置き場に困ることがありました。定員近くの乗車の機会はそうそうないであろう軽自動車にとって、本来であれば後席の設備とは座れれば良い程度のもので問題ないのでしょうが、しかしながら、近年の自動車市場におけるダウンサイズの傾向によって、普通車から軽自動車へ乗り換える人も多いはずであり、ともすると家族や友人知人を連れ立ってで軽自動車に乗って遠出をするということも珍しくも無いのかもしれず、ともすると後席の使用頻度も高くなるかもしれないわけですから、「あったらいいかな」と感じた次第です。

その他、後席にいるとタイヤからのノイズが少し目立つように感じました。前後で会話をする際は、少し声を張るような感じでないと、ちょっと厳しいかもしれません。

中井PAで休憩の後、運転を代わり、いよいよハンドルを握ります。

運転し始めた直後の第一印象は、「めちゃくちゃよく走りますね!」というところでした。PAを出る前のところからパワフルな印象を受けました。ターボ車なので低速域はターボが効かないのではという先入観もありましたが、それを見事に(もちろん良い意味で)裏切られました。そして本線に進入してからもとにかく良く走って、これでどうしてスピードメーターが140km/hまでしかないのかと感じてしまうほど。高速で流れに乗って走っていましたが、パワー不足を感じる場面は全くなく、追い越しも難なくこなせました。

走行安定性も想像以上のものでした。前述の通り、N-WGNはカスタムのターボ・FF車にのみリアスタビライザーが装備されていますが、それが安定性の向上においても大きく貢献しているようです。ダンパーもしっかり動いているようで、足回りも良くできていると感じました。

運転しているときに気になったことといえば、風切り音がやや目立ったということくらいでしょうか。とはいえ背の高い軽ワゴンゆえ、これくらいは想定の範囲内でした。前の席にいる間に感じた騒音はこれくらいでしょうか。

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さわやかまで運転し、昼食の後同行者に交代です。

昼食後は阿蘭陀館まで移動。国道414号の三つ目ガードは大渋滞でした。沼津インターからさわやかに至る道でもひどい渋滞に見舞われましたが、そんな中で役に立ったのが「オートブレーキホールド」です。この機能を使うと、停止時にブレーキペダルから足を離しても、停止状態とアイドリングストップが続きます。アクセルを踏めば解除されるので、複雑な操作なく再発進できます。渋滞時や信号待ちのほか、駐車場で駐車券を受け取るようなときにも使えるものです。

N-WGNは軽自動車としては珍しく電子制御式のパーキングブレーキを採用しています。レバーやペダルではなく、スイッチを指で操作するだけで操作できるものです。これを採用したことにより、オートブレーキホールドも搭載することができたと考えられます。

沼津市内で買い物をしたのち、箱根経由で帰路につきます。箱根峠の登り坂も楽々登っていきました。下り坂も至って順調であったようで、エンジンブレーキをかけつつ難なく下って行けました。

小田原からは小田原厚木道路東名高速を経由。途中海老名SAで小休止しつつ、高速を降りてから給油をして返却です。213㎞走って10.8Lのガソリンを給油、燃費は19.72km/lでした。今回乗車した「Custom L ターボ」のカタログ燃費はWLTCモードで21.2km/lで、カタログ燃費の達成率は約93%でした。常時「ECONモード」を使っていたとはいえ、沼津市内の渋滞や箱根越えもあったと考えると、なかなか優秀な結果だったといえます。

運転歴まもなく3年ではじめての軽自動車でした。本体価格は約170万、オプション込みで200万を超えることもあるというクルマで、これよりも安い登録車だってある中で、この車は軽自動車ということで税金はじめ各種費用面での優遇が受けられるというのは、何とも歪な印象も受けないわけではないのですが、しかしながら、「2020年代に求められる軽自動車」像を実現すべくクルマを作ると、このくらいになるのかなという印象を受けた次第です。

今回はここまでです。春休みはほかに2台ほどクルマに乗る予定なので、その2台についても所感をまとめられたらいいなと思います。お読みいただきありがとうございました。

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