【ラブライブ!サンシャイン!!】ここは沼津市か?!「サントムーン柿田川(駿東郡清水町)」でコラボイベント開催中(2024/2/12まで)

1.ざっくりと概要

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沼津市のお隣、静岡県駿東郡清水町にある大型ショッピングモール「サントムーン柿田川」にて、2024年1月11日から2月12日の期間限定で、「ラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネ」とのコラボイベントが開催されています。

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期間中は館内にフォトスポットが開設されるほか、書店や水族館とのコラボ企画、2月2日からは限定プレミアムショップの営業が始まるなど、盛りだくさんの内容になっています。特にプレミアムショップに関しては、清水町限定グッズも販売されることになっています。

2.「サントムーン柿田川」とは

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サントムーン柿田川」とは、静岡県駿東郡清水町にある大型ショッピングモールです。1997年に本館がオープンして以来、「オアシス」や「アネックス」なども増えていき、静岡県東部では屈指の規模のショッピングモールとなっています。

国道1号線のバイパスに程近い立地にあり、車で簡単にアクセスできるほか、沼津駅三島駅へ向かう路線バスも運行されており、交通の便も良い施設となっています。加えて、土日祝日限定で、三島駅発着の無料シャトルバスも運行されており、公共交通機関は路線バスのみとなっている「ららぽーと沼津」よりも、交通手段は充実していると言えそうです。

館内にあるシネコン「シネプラザ サントムーン」や家電量販店「エディオン」などは、いずれも静岡県下最大級とされています。後者に関しては、沼津市内の家電量販店と比べても、品揃えはかなり充実しているように感じられました。

他にも、衣料品店から食料品店、その他雑貨を扱うお店なども含め、一通りのお店が揃っている印象です。広大なモールですが、こちらだけでおおよその用事は足りてしまいそうな場所となっています。

3.清水町とは

①清水町ってどんなところ?

静岡県駿東郡清水町は、沼津市三島市の間に位置する町です。面積は8.81㎢*1と、2024年1月1日時点での人口は31,823人*2です。清水町には鉄道の駅はありませんが、町内を走る路線バスにて、沼津駅三島駅に出ることができるため、交通の便も良い場所です。

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町内には、全長わずか1,200メートルの「柿田川」が流れています。柿田川は、富士山や御殿場地域の山間部に降った雨や雪が、富士山の火山活動に伴ってできた地層を通り、清水町内にて地表に湧き出ているものです。1985(昭和60)年には、環境庁(当時)によって「名水100選」に選ばれたほか、2011(平成23)年には「天然記念物」に指定されました。水が湧き出ている「柿田川湧水群」の一帯は、昭和61(1986)年に「柿田川公園」として整備され、市街地化が進んだ地域において豊かな自然が残る憩いの場として親しまれています。また、柿田川の水は、清水町や沼津市など、静岡県東部地域における生活用水のほか、工業用水や農業用水としても使われており、地域住民の生活を支える「命の水」ともいえる存在となっています*3*4

その他、町内に所在する「サントムーン柿田川」は、静岡県東部でも有数の大型ショッピングモールとなっており、周辺市町からも多くの方が訪れます。また、自動車関連のメーカーなど、町内には企業もいくつか所在しており、豊かな自然のみならず、様々な側面を持つ町でもあります。

②「沼津の隣町」として

清水町に隣接する沼津市では、2015年に「ラブライブ!サンシャイン!!」がスタートし、2023年にはそのスピンオフ作品として「幻日のヨハネ」がアニメ化されるなどした結果、アニメゆかりの地を観光する人が増加したとされています。

清水町はアニメに登場する機会がなく、したがって「Aqoursゆかりの地」も長らく存在しませんでした。しかしながら、雑誌の連載企画として「Find Our 沼津」が始まると、柿田川公園周辺などの風景が描かれるなどして、一番わかりやすいアニメではないものの、清水町が一転ラブライブ!サンシャイン!!の舞台になりました。また、「幻日のヨハネ」のイラスト連載企画でも、柿田川公園を模した風景が登場し、こちらでも舞台となりました。

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幻日のヨハネのテレビアニメが放送された2023年から、清水町でもラブライブ!サンシャイン!!や幻日のヨハネとのコラボがスタートしました。柿田川公園などを巡る「デジタルフォトビンゴ」などの企画を通し、「ラブライバーにも清水町の魅力を知ってもらおう」というような取り組みが始まりました。沼津への引っ越しの時期と重なってしまった結果、筆者自身は参加することが叶わなかったものの、報道等に接していると、かなり凝った企画であったことが伺えます。

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また、柿田川公園などの町内の観光資源に「ラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネ」のコンテンツツーリズムも加えることで、訪日外国人観光客(インバウンド)の誘致にも、力を入れ始めています。長年にわたり「伊豆半島への通過点となっていて、町内への滞在時間が短い」という課題を抱えていたものの、実際に台湾の観光関係者に向けてPRするなどの施策がすでに始まっています。

4.現地の様子(2024/1/28・2/3)

①想像以上にがっつり染まってる

サントムーン柿田川」という商業施設の名前は、以前から各所で聞いていたものの、これまで訪問するきっかけがほとんどなく、沼津初訪問から約6年もの間、ずっと未踏の地のままでした。今回、同施設初のコラボ企画が催されていると聞き、実際に行ってみました。

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沼津駅からバスに揺られ、柿田川湧水公園前バス停に降り立った途端から、「ここは沼津市か?!」と錯覚するような光景が広がっていました。沼津駅周辺の商店街で、ラブライブ!サンシャイン!!のキャラクターを至るところで見ることができる光景には、すでに目が慣れ切ってしまっているものの、それと全く同じ光景が、昨年までその気がほとんどなかった隣町のショッピングモールに広がっており、衝撃を受けました。

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館内には「至るところに『ラブライブ!サンシャイン!!』&『幻日のヨハネ』のキャラクターが登場!」とありましたが、3棟ある主な建物すべてに展開されており、すべてを回収するのにはかなりの時間を要しました。それもかなり凝った装飾も多く、初めての展開とはいえ、かなり思い切った企画だという印象を受けました。ららぽーと沼津でも時折パネル展示などがあり、2021年に閉店したイシバシプラザでも、館内の至るところにキャラクターのイラストがありましたが、それに匹敵する規模か、あるいはそれ以上かもしれないという勢いです。

柿田川公園まで進出

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また、今回の企画の範囲は、柿田川公園に隣接する清水町の観光案内所にも広がっていました。1月11日の誕生日前後には沼津駅南口にいたライラプスのぬいぐるみは、ヨハネとともに案内所の建物にいました。建物の中にはヨハネ(2人目)とリコもいましたが、その飾り方については、コラボ企画を始めてやるとは思えない、まさに「プロの犯行」ともいうべきものを感じました。

③水族館コラボが推せる

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サントムーン柿田川には、「幼魚水族館」という水族館もあります。その名の通り幼魚にスポットを当てた水族館なのですが、こちらでもコラボ企画が催されていました。伊豆三津シーパラダイスあわしまマリンパーク沼津港深海水族館など、沼津市内の水族館でも、ラブライブ!サンシャイン!!とのコラボ企画はこれまでに催されていましたが、その内容はそれらに勝るとも劣らないものでした。「推し幼魚」の選定に、各キャラクターへの解像度の高さを伺うことができ、企画担当者の熱意が感じられました。

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④プレミアムショップも必見(2/3訪問)

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2月2日からは、期間限定でプレミアムショップもオープンしました。場所はオアシス館1階で入口から入ってすぐの「オアシスコート」です。

清水町初出店となる「ラブライブ!サンシャイン!!/幻日のヨハネ」プレミアムショップでは、このタイミングで新商品も売り出しています。2023年2月から3月にかけてのライブにて上映された幕間アニメのイラストが描かれたものや、清水町の各地を訪れるAqoursのキャラクターが描かれたものがありました。他には幻日のヨハネ関連のグッズが目立ちました。筆者もこちらにて「キミノタメボクノタメ」のイラストが描かれたマグカップを買いました。

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プレミアムショップのオープンに合わせて、清水町の観光案内所にいたヨハネライラプスも、サントムーン柿田川の館内へと移動しました。プレミアムショップの周辺に、9人と1匹が揃っています。ヨハネライラプスは正面入り口を向いており、来館者を出迎えているようにも見えます。

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観光案内所の中も、レイアウトが少し変わっていました。ヨハネとリコの配置が変えられていたほか、清水町周辺の観光施設のパンフレットが置かれていたスペースが、クリアファイルなどの陳列棚になっており、こちらもまるでプレミアムショップのような趣になっていました。

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柿田川公園に隣接する観光案内所であり、それらしい商品が揃っていました。「Find Our 沼津」のイラストが用いられたクリアファイルをこちらで買いましたが、イラストの背景になった風景の場所がすぐ近くにあり、ファンとしては大いに楽しめるポイントになっています。

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クリアファイルの背景として出てきたところを巡ろうと思い、柿田川公園周辺を探索。その中で豆腐を使ったアイスクリームをいただきました。静かな公園の中で、果南ちゃんと花丸ちゃんはどんな話をしながらアイスを食べていたのかなと思いながら、季節限定だという桜味のアイスをいただきましたが、普通のアイスよりもさっぱりした味というのが第一印象でした。豆腐ということは、普通のアイスよりもヘルシーなのかもしれません。綺麗な水が湧く場所らしく、豆腐が名物であり、他にも豆腐を使った料理をいただけるレストランなどがありました。

図らずも2週連続の訪問となりましたが、まだまだじっくり回れていない箇所も多く、イベント終了後でも良いので、ゆっくり回りたいなと思った次第です。沼津からの交通の便も良いので、週末の買い物にも十分使えそうです。

5.まとめー清水町もいいところ

今回の企画には、ラブライブ!サンシャイン!!のプロジェクトチームとサントムーン柿田川のほか、清水町もかかわっているようでした。町内有数の誘客施設であり、そちらを活用した町の魅力発信という「狙い」も、この企画にあるのかもしれません。

清水町と沼津市は、当然ながら自治体としては別であるものの、交通などで密接なつながりがある以上、生活圏としてはほぼ同じ地域に属するということは、想像するに容易いことではないかと思います。沼津市に住んでいても、柿田川公園へ遊びに行ったり、サントムーン柿田川で買い物をしたりする機会は当然あるでしょう。清水町に住まわれている方も、沼津港や内浦・西浦の海へ遊びに行ったり、沼津駅近くのバーでお酒などを楽しんだりする機会は多いかと思います。どちらの市町とて、新幹線に乗って東京へ向かうときは三島駅から乗るはずであり、高速道路にも東名沼津インターか新東名の長泉沼津インターから乗る人が多いでしょう。

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ラブライブ!がきっかけとなって沼津市を訪れる、あるいは沼津市へ移住するという人は、筆者とてその1人ではありますが、やはり「沼津」という地名への愛着があるものと思います。しかしながら、清水町にも見るべきところや訪れるべきところは多くあり、バスの車内から見たところでは、住むにも良い場所のように感じたことも事実です。架空の世界の話ではありますが、沼津市に住むAqoursの9人だって、休みの日には柿田川公園やサントムーン柿田川へ遊びに行くことがあるのかもしれません。そうしたことを感じられたのが、今回のサントムーン柿田川のイベントでした。ラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursのファンとして、また沼津市へ移住した者として、サントムーン柿田川や清水町の皆さまに、敬意を表したいと思います。

*1:清水町ホームページ―観光情報―街の紹介―清水町紹介―基本情報―街の概要・アクセス

https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/koho/koho00113.html 2024年1月30日閲覧

*2:清水町ホームページ―行政情報―統計情報―最新人口統計 https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/zeim/zeim00037.html 2024年1月30日閲覧

*3:清水町ホームページ―観光情報―観光案内―柿田川関連情報―柿田川の環境・歴史

https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00001.html 2024年1月30日閲覧

*4:清水町ホームページ―くらしの情報―生活―公園―公園案内―柿田川公園 

https://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00054.html 2024年1月30日閲覧

《2/9更新》【沼津・内浦】あわしまマリンパークが2024年2月25日をもって「閉園」へ (2024/1/27の様子 他)

2/9更新:2月9日に発表された閉園日延期(2月12日→2月25日)の情報を反映しました。今後新しい情報が明らかになった際には、記事の内容については随時更新していくこととします。最新情報の反映には、筆者の他の予定の合間を縫って対応していくため、記事の内容が最新の情報と一致しないことも想定されます。また、今後のあわしまマリンパークの動向次第では、本記事の公開を一時停止するか、場合によっては記事を削除する場合があります。可能な限り即時に対応し、最新の情報へのアップデートを進めますが、予めご承知おきください。)

1.あわしまマリンパーク、突然の閉園を発表

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1月22日、沼津市内浦の淡島にあるあわしまマリンパークは、2024年2月12日をもって閉園することを、公式Twitter(X)などにて発表しました。

閉園の主な要因としては、前身の「淡島海洋交園」の開業から約60年が経過して施設の老朽化が進み、営業を継続することが困難になったということを挙げています。新型コロナウイルスの感染拡大による来場者数の減少や運営会社が関係する金銭トラブル、また燃料代の高騰などが重なった結果、施設の修繕が困難な状況になってしまったとのことです。

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残りの営業期間がわずか3週間というタイミングでの発表ということもあってか、Twitterなどのネット上は騒然としました。運営会社による金銭トラブルがかねてより広く報じられていたこともあり、運営会社の方針などを批判する声も聞かれました。しかしながら、マリンパークの館長さんなどが、存続に向けた糸口を模索するようなことにも言及しており、ラブライブ!サンシャイン!!のファンのみならず、地元の方々にも長年にわたって親しまれてきた水族館として、願わくば存続してほしいという意見も散見されつつあります。

閉園発表以降、あわしまマリンパークにはラブライブ!のファンだけではなく、長年にわたって親しんできた方々が多く訪れ、平日も含めていつも以上の混雑となっているようです。混雑の影響はすでに営業面でも出ています。当初2月5日(月)から2月9日(金)の5日間にわたって予定されていたメンテナンス休園は、2月7日(水)の1日のみに変更となりました*1。園内にある飲食店「うみねCafe」は、1月27日(土)の営業で一時食材の在庫が尽きてしまい、翌28日の営業を休止する事態になりました*2。さらには、2月10日(土)から12日(月・祝)に予定されていた、松浦果南ちゃんの誕生日記念イベントのうち、「周遊クルージング」については、あわしまマリンパークや淡島ホテルへの送客を優先するため、開催を延期することが決まっています。代替日程は未定ながら、決まり次第告知するとしています。

1-1.(※2月9日更新)閉園日を2月25日に延期

あわしまマリンパークは2月9日、1月22日に閉園を発表して以来、来場者数が予想を大幅に上回る日が続いていることなどを受け、閉園日を2月25日(日)に延期することを発表しました。2月13日(火)は閉園日としつつも、約2週間の延期が図られた形です。しかしながら、これが最大限の延期であり、現時点であわしまマリンパークを訪れることができる最後の機会であるともしており、より多くの人に楽しんでほしいとしています。

また、閉園日の延期に合わせて、訪問日程の再検討も呼びかけています。2月10日(土)が「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するキャラクターで、淡島との関係が特に深い松浦果南ちゃんの誕生日であり、10日からの3連休に誕生日に合わせてバースデーイベントを開催することを閉園発表前から予定していたことから、バースデーイベント以外の目的で来園する方に対し、来訪日程を調整してほしいとしています。また、バースデーイベントの開催日に限らず、土日や祝日には早い時間にチケットの販売を終了することもあるとし、その旨をあらかじめ理解したうえで来園してほしいと呼びかけていました。

2.淡島が今の姿になった歴史

自然溢れる無人島だった淡島は、半世紀以上の時を経て今の姿になりました。アニメの舞台や沼津市内でも有数の観光地として人気を集めつつも、その歴史は平坦なものではありませんでした。筆者が把握しうる範囲で、淡島の歴史をまとめました。

①孤島の淡島がリゾート地と化した歴史

海底火山の活動で生まれた淡島は、太平洋戦争中に海軍の施設が置かれたり、終戦直後より少数の漁業従事者が生活したりしていましたが、長らく無人島として存在していました。そんな淡島に、最初に転機が訪れたのが1963年のこと。高度経済成長期のさなかにあって、沼津市内浦におけるレジャー施設として、「淡島海洋交園」が開業しました。対岸の重寺地区とはロープウェイで結ばれており、そちらは日本では珍しい海上のロープウェイとして、2008年まで稼働していました*3*4

更に時代が進んで、1980年代になると、淡島は「リゾート地」としての性格を帯び始めます。かつて第二地銀として存在した「東京相和銀行」の創業者・長田庄一氏(1922~2010)により、島全体をリゾート地にするような開発が始まります。1984年には、淡島海洋交園は現在の「あわしまマリンパーク」と改称し、水族館のほか、釣堀などを併設した施設になりました。1980年代は、特に後半には「バブル」とも言われるような経済情勢となり、全国各地でリゾート開発が活発に行われました。その波が、風光明媚な沼津の海に浮かぶ孤島・淡島にも押し寄せてきたのです。

バブル期における淡島開発を象徴するのが、1991年に開業した「淡島ホテル」です。ご存じの方も多いとは思いますが、淡島ホテルは全ての客室がスイートルームとなっているほか、館内には絵画などの芸術品が並んでいるそうです*5。その上、開業当初の淡島ホテルは会員制で、諸外国の首脳などのVIPも、オーナー企業の接待にて滞在したこともありました。

かくして、自然豊かな無人島だった淡島は、沼津市民や観光客にとってのレジャー施設となっただけではなく、VIPも訪れる高級リゾート地としての顔も持つようになりました。内浦地区に留まらず、沼津市にとっても重要な観光資源になり、西浦地区の「スカンジナビア号」などと合わせて、西伊豆でも指折りのリゾート地を形成する存在となりました。

②「ラブライブ!サンシャイン!!」が淡島にも来た!

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沼津市南部の内浦地区が、「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台になることが明らかになったのが2015年のこと。沼津市立長井崎小中一貫学校*6が「浦の星女学院」のモデルになったり、内浦三津の伊豆三津シーパラダイスが「恋になりたいAQUARIUM」のPVに登場したりするなど、地域一帯がAqoursゆかりの地となりました。

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淡島も例外ではなく、淡島に建つ「淡島ホテル」は、小原鞠莉の家族が経営する「ホテルオハラ」に、あわしまマリンパークにある「カエル館」は、松浦果南の家と家族が経営するダイビングショップになりました。淡島ホテルでは、ホテルオハラの部屋の雰囲気を再現した部屋とそちらへの宿泊プランが設定されていたり、カエル館の外にはウエットスーツやボンベが飾られてダイビングショップのような雰囲気が演出されていたりしています。

その他、前述した「恋になりたいAQUARIUM」に収録されたドラマパートにも、あわしまマリンパークが登場しました*7。また、昨年テレビアニメが放送された「幻日のヨハネ」にも、淡島が「ワーシマー島」として登場し、淡島ホテルは魔王・マリの館になったほか、あわしまマリンパークでも飼育されているウミウシがマリのペットのような存在として登場するなど、あわしまマリンパークがある淡島は、アニメの舞台として重要な場所となりました。

2015年にラブライブ!サンシャイン!!がスタートして以来、これまでに多くのファンがあわしまマリンパークを訪れてきました。キャラクターの誕生日には多くの人が沼津を目指してきますが、特に淡島にゆかりがある2人の誕生日には、淡島は賑わいを見せてきました。あわしまマリンパークでは、島へのアクセスを担う船を利用し、誕生日限定の内浦湾周遊などを行うなど、ファンサービスも旺盛でした。

③思わぬトラブルと近年の苦境

しかしながら、近年のあわしまマリンパークを取り巻く環境は、決して明るいものではありませんでした。淡島ホテルの開業からほどなくして、バブルは崩壊。淡島の大開発を手掛けた東京相和銀行も、1999年に破綻しました。淡島ホテル自体は、銀行のオーナー一族による経営が続いていましたが、「失われた30年」とも言われるような経済情勢だったこともあり、経営状況は芳しくなかったようです。

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それが表面化しはじめたのが、テレビアニメ2期の放送が終わった後の2018年のこと。当時ホテルを運営していた「株式会社淡島ホテル」が、名古屋市にある保証事業会社「オーロラ」に買収されました。淡島ホテルの営業は別会社へと引き継がれたのち、2019年12月には、株式会社淡島ホテル(「AWH」に改称)の破産手続きがスタートしました。

その破産手続きが、やがて刑事事件に発展します。2021年9月、「AWH」の破産手続きに際し、同社の財産を債権者の不利益になるように処分したとして、「オーロラ」社の社長ら5人の関係者が、破産法違反(詐欺破産)の疑いで、静岡県警に逮捕されました。この事件では、「AWH」の借地権を日付をさかのぼって解約し、無償でグループ会社の淡島マリンパークに譲渡させるなどして、引き続きホテルを運営し続けようとしたとされています。淡島ホテル自体については、従業員の方々が設立した会社に運営が引き継がれ、今日に至っています。

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一方、あわしまマリンパークは、一連の事件で思わぬ影響を受けてしまうことになります。債権者の方が社債償還を求めた訴訟に際し、淡島へと渡る小型船舶3隻が差し押さえられてしまう事態になってしまいました。そのうち1隻は「淡島への交通手段確保」という理由で、差し押さえられた状態で運行されることになりましたが、故障や混雑への対応も考慮すると、極めて難しい状況になってしまったことも事実です。

加えて、2020年に発生した「新型コロナウイルスの感染拡大」も、あわしまマリンパークに大きな打撃を与えました。緊急事態宣言の発出等、旅行や外出の自粛が求められた結果、観光客数が激減しました。規制緩和が進んでからは、徐々に客足が戻っていく傾向にあったようですが、それでも「コロナ禍」前の水準には届きませんでした。さらには物価高による飼料代や船の燃料代の高騰もあり、経営を圧迫する事態になりました。もとより施設の老朽化が進み、大規模な改修が必須の情勢となってしまったところ、その余力も見込めないということから、今回の「閉園」が決まったという経緯でしょう。

2.「閉園」発表後最初の週末の様子(2024/1/27)

閉園の報せに接したのち、筆者も行こうか行くまいか迷ったものの、沼津へ移住してからゆっくり行こうかと思っていた故、混雑を覚悟で行ってみました。訪問したのは1月27日のこと。その時の様子をまとめました。

①淡島へのアクセスだけでも大混雑

あわしまマリンパークの開園時間は午前10時ですが、閉園直前の駆け込みで混雑することは目に見えていたため、時間に余裕を持ち「開園1時間前」の午前9時にチケット売り場へ到着到着することを目標として行動を開始しました。カーシェアリングを利用することも検討しましたが、駐車場の混雑が見込まれたため、路線バスを利用しました。乗車したのは午前8時30分に沼津駅を出る、東海バスの西浦線木負行きです。

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駅前のバスターミナルに着くと、写真は撮り忘れてしまいましたが、JR東海コラボのラッピングバスがいました(写真は別日撮影)。これは運がいいと思いきや、なんとバスはすでに満員。これは次の9時30分発まで待つことになったと、行程が崩れたなと思っていたところ、程なく普通の塗装の東海バスが乗り場に入線。そちらに難なく乗ることができました。信号待ちにより、途中で離れてしまったものの、先行するラッピングバスに追走する形で、バスはあわしまマリンパークの対岸、内浦重寺地区へ向かいました。

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バスは沼津アルプスへの登山客も乗せつつ、30分ほどで重寺バス停に到着。マリンパークバス停よりも、こちらの方が運賃が安くなるそうです。東海バスさんには申し訳なく思いつつも、そちらの「ライフハック」を発動。1つ前のバス停とはいえ、あわしまマリンパークのチケット売り場までは歩いてすぐです。f:id:plum_0417:20240129181105j:image

到着したのは午前9時10分ごろ。「この時間ならもしかしたらまだそんなに混んでないかもしれない!」と思っていたものの、チケットを買い求める人の列はすでにデコレーション工房の前まで伸びていました。

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その後、9時30分ごろにチケットを購入し、乗船を待つ列に移りました。このころにはすでに駐車場が満車になっており、開園時間にはまだなっていないものの、駐車場から出ていく車も見られました。引き返していく車が多数いたせいなのか、駐車場の前を走る県道17号線は、沼津市街方面の車線が渋滞していました。この時は目視で確認できなかったものの、西浦・土肥方面も激しく渋滞していたのかもしれません。また、この日の島への渡し船は2隻体制となっており、多客対応モードになっていることがうかがえました。

淡島への上陸を果たしたのが、午前10時過ぎのこと。バスを降りてから約1時間でした。「開園1時間前に着いて、良くてほどほどに並んで10時くらいに入れるだろう」と踏んでいたところ、おおよそその読みの通りになりました。とはいえ、この日は「閉園」発表以来初めての週末であり、多くの人が淡島を訪れていたことは容易に想像できます。混雑はあわしまマリンパークの従業員の皆さんにとっても想像以上だったようです。午後0時半には、この日の入園を締め切る旨の告知もなされました。

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②島の中も「いつもの週末」より違う賑わい方

10時過ぎに上陸した時点では、島の様子は想像していたよりも平穏に近いと感じました。船でしか上陸できないゆえ、チケット売り場が長蛇の列でも、島に人が一気に殺到するということがないというのが、淡島の特徴でしょう。水族館の建物内も、人混みで身動きが取れないということはそれほど感じず、想像していた以上にゆっくりと展示を見ることができました。「次登れるのがいつになるかわからない」ということで、淡島神社にもおそらく5年ぶりくらいに行ってみましたが、参道の混雑も想像していたよりも激しくはありませんでした。外周の遊歩道も含め、ひとたび島に入れば、混雑はそれほどではなかったというのが、この日訪れたところでの感想です。

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とはいえ、いつもより人が多く感じた場面が多々あったことも事実です。レストランやショップなど、人が一定時間以上滞在する場所については、混雑や長時間の待ち時間が生じていました。

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この日は離宮さんにて「Aqours丼」をいただきましたが、列に並んでから入店まで、約1時間かかりました。食事を済ませたらすぐに出るという人も少なくなかったのですが、それでも待ち時間はかなり長く、お店の方もかなり忙しそうに見えました。うみねcafeさんもかなり激しい混雑となっており、園内で食事をとられる際は、かなりの時間を要することを想定するのがよさそうです。島内の土産物店についても、近くを通りがかっただけではありますが、いつもよりもずっと混んでいるように見えました。

③帰りの足も、ちゃんと考えておいた方がよさそう

いつも以上にゆっくり滞在しつつ、これ以上は帰りの足に響きそうだと思い、午後2時台には淡島を後にしました。帰りの船もこの時間からかなり混雑しており、1度見送ったうえで島を離れました。

島を離れて重寺側に戻り、沼津駅方面へと戻ろうとしたのですが、マリンパークバス停には、その様子を写真に収めるということはしなかったものの、バスを待つ人だかりができていました。現地の様子を見てはいませんが、1つ先の重寺バス停についても、おそらくバスを待つ列ができていたのかもしれません。

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バスをあきらめてタクシーで沼津駅まで出ることにしました。乗船口近くには、伊豆箱根交通さんの看板が立っており、電話にてタクシーを呼ぶことができます。この日の15時前の時点で、電話においては最短で15分ほどと案内されましたが、実際にはそれよりも少し早く、おそらく5分か10分ほどで来ました。

ただし、沼津市街と内浦地区をつなぐ唯一の幹線道路である国道414号は、いつもなら島郷橋より北から渋滞が始まることが多いところ、この日はそれより手前から流れが明らかに悪くなっていました。運転手さんの判断により、御用邸記念公園付近から海側の松林の中の細い道を迂回することになりました。迂回込みではありますが、あわしまマリンパークから沼津駅南口までの料金は約5,000円でした。1人の場合は確かにかなり高くついてしまうものではありますが、バスの混雑具合が読めないゆえ、タクシーも有効な選択肢であると言えそうです。

なお、今の季節は日没が早いため、帰りの運転には十分注意する必要がありそうです。国道414号は、民家や崖、堤防などに挟まれている箇所も多く、日陰になるので早い時間から暗くなってしまう箇所も多くあります。また、渋滞を回避できそうな道は細い箇所が多いため、慣れない方は通行を控えた方が良いでしょう。

また、沼津駅から淡島がある内浦を結ぶ東海バスの西浦線は、平日でも激しい混雑になる可能性があるとの情報もあります。毎時1~2本の定期便に加え、臨時便も適宜出すことで対応しているようですが、乗り切れず次のバスまで待つということもあり得ます。時間には十分余裕を持ち、タクシーや伊豆箱根バス*8までなど、他の交通機関を利用することも検討した方がよいでしょう。

④これから淡島に行くのであれば、是非とも留意すべきポイント

  1. 1日がかりになることを想定した行程をあらかじめ組んでおく
  2. 可能な限り自家用車は避けて公共交通機関を利用する
  3. 特に食事や買い物はいつも以上に時間を見積もる
  4. 帰りの時間には余裕をもっておく
  5. 従業員の皆さまへの敬意を忘れずに

これからあわしまマリンパークを訪れる際に、これだけは留意すべきというポイントを、上記の通りまとめました。いつも以上の混雑となっているため、時間と心に十分余裕をもって訪問するべきだと感じました。

2.については、あわしまマリンパークの駐車場の台数には限りがあり、早い時間から満車になることが相次いでいるため、バスやタクシーで向かう方が確実であると考えます。他の水族館や飲食店、商店などの周辺施設への駐車や道路上や民家の前への違法駐車については、あわしまマリンパークの公式Twitterでも絶対にやめるよう告知がなされています。

5.を挙げさせていただいた理由は、あわしまマリンパークの公式Twitterでも投稿されていましたが、駐車場での誘導に当たっていた従業員の方を罵倒するという、考え難いほど失礼極まりない行為があったということがあります。どんな人が、誰がやったという問題ではなく、いわゆる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」にもあたる行為であり、どのような背景があっても、絶対に起こってはならないことでしょう。閉園告知後の混雑の中、従業員の皆さまも全力で業務に当たられていることは、先日お伺いした際にも感じられました。事情を重々理解し、思いやりを忘れないことが肝心ではないかと考えます。

3.「アニメの舞台」に限らない「あわしまマリンパーク」の魅力

①とてもニッチな着眼点

あわしまマリンパークは、閉園を報じる各所での記事や映像でも、「『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台となった水族館」という側面がクローズアップされていますが、それ以上に「水族館」として、極めて魅力的な場所であったということも忘れてはなりません。沼津の水族館らしく、深海魚にまつわる展示もありますが、それ以外にも、訪れたら是非とも見るべきものがあります。

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有名なものとしては「カエル館」があります。先にも述べたとおり、Aqours松浦果南の家のモデルとなっている場所でもありますが、そうでなくても滞在するのに値する場所となっています。カエルの展示種数では日本最大級であり、”色とりどりの”カエルたちを数多く見ることができます。カエルのみならず、その他数種類の両生類も展示されています。

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様々な種の魚たちが展示されている水族館のうち、個人的に特にお勧めしたいのが、2階の奥にある「ウニ」のコーナーです。こちらでは、普段なかなか見ることができない「ウニの骨格」が数多く展示されています。展示方法も凝っており、内側からライトを照らすことで、ウニの骨格についている天然の色をわかりやすく観察できるようにもなっています。

②展示から感じられる、飼育員の皆さんの「熱量」

あわしまマリンパークラブライブ!抜きにしても好きな理由として、展示から感じられる飼育員の皆さんの想いがひしひしと伝わってくるというものがあります。当然、他の水族館の飼育員の方々とて、好きな生き物に対する思いは並々ならぬものであることは承知していますが、あわしまマリンパークの皆さんについては、伝わり方が違ってくるように感じています。

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その最たるものが、至るところに掲示されている手書きの展示資料です。生き物をイラストを交えてわかりやすく解説するもので、それぞれに飼育員の方々の「愛」が感じられます。また、展示する魚を収集する際の様子について取り上げるものがあり、その苦労と努力を深く知ることができます。魚などを見るだけでも楽しめますが、説明を読んでいくというのも、楽しみ方の一つと言えるでしょう。

5.最後に―キセキを信じて精一杯・・・

①「現場」はすでに存続に向けて動き出している

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一方、水族館の存続に向けた動きが、一部では始まっているようです。あわしまマリンパークの館長を務める伊藤裕さんは、閉園を決めたのはオーナー企業であり、一度閉園することは覚悟している一方で、運営する別のオーナーを探しているとし、「閉める準備をまだするつもりはないというか、先に継続できるよう準備しているというのが現場の正直な動き」と、存続を決してあきらめていないことを訴えています*9。現在のオーナーが営業を終了させるとした日付まで、残りの日数は僅かとなっていますが、それでも現場は存続への強い意志を見せています。

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(2月9日追記)また、あわしまマリンパークの伊藤館長は、あわしまマリンパークの存続に向けた新しいオーナー企業を探すため、すでに複数社と交渉をしているとしています。閉園は現在のオーナーの意向であり、館長自身は存続を希望しているとしており、現在飼育している動物についても、閉園後数か月間は維持するとしています*10

②最後の最後までキセキのために全身全霊で精一杯輝いてほしい場所―

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「『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台」ということが、どうも独り歩きしてしまっているような印象が強いあわしまマリンパークですが、先にも一部取り上げたとおり、水族館としてもしっかり楽しめる場所となっています。激動の歴史をたどった場所でもありますが、「アニメの舞台」としてファンが多く訪れてきただけではなく、地元の方にとっても、「昔から訪れてきた思い出の地」であるはずです。こうして多くの方が”別れを惜しむべく”訪れているということからも、あわしまマリンパークが世代を超えて広く愛された場所であることが伺えます。

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とはいえ、筆者もあわしまマリンパークに思い入れがあることは事実であり、そう簡単ではないことであるのは理解しているものの、「キセキ」がおこってほしいと思うのが、正直なところです。現実は厳しくても、全身全霊輝いてほしいと願わんばかりであり、「キセキ」は必ず起こると信じたいところでもあります。

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*1:一部施設は7日以外にも営業を休止する日があります。

*2:29日以降は営業を再開している模様です。

*3:2017年に施設を撤去。島の中腹付近に駅の建物が残存

*4:【参考資料】索道アーカイブス―失われたロープウェイ―淡島ロープウェイ https://www.8beat.com/ropeway/awashima.htm

*5:筆者は2024年1月時点で未訪問のため伝聞の形で記載。

*6:2015年当時は中学校

*7:「突撃!風雲マリンパーク」

*8:少し北の口野地区や多比地区を通る伊豆長岡駅・多比~沼津駅間の路線や伊豆長岡駅伊豆三津シーパラダイス間の路線。

*9:@S[アットエス]|静岡新聞SBS LIFE 「閉園の“聖地”に国内外からファン集結!『閉める準備をまだするつもりはない』“現場”では継続目指す動きも あわしまマリンパーク=静岡」 https://www.at-s.com/life/article/ats/1399639.html 2024年1月31日閲覧

*10:静岡新聞「あなたの静岡新聞」 沼津・あわしまマリンパーク 25日まで営業 閉館2週間延期 

https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1410317.html 2024年2月9日閲覧

【ラブライブ!サンシャイン!!】ライブは?新曲は?2024年のAqoursはどうなるの?

2023年12月15日〜17日の3日間に渡り、ラブライブ!サンシャイン!!の公式スピンオフ作品「幻日のヨハネ」のライブイベントとして、「幻日のヨハネ -The Story of the Sound of  Heart」が、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催されました。約9ヶ月ぶりにAqoursのメンバー全員が揃ったイベントとなり、前週に東京ドームにて開催された「異次元フェス アイドルマスター☆♡ラブライブ!歌合戦(以下、異次元フェス)」と合わせて、2023年では貴重なAqoursのイベントとなりました。特に「異次元フェス」については、アイドルマスターシリーズとの合同ライブイベントであったこともあり、Aqoursのライブを初めて見たという方も多かったようです。その翌週の幻日のヨハネのイベントと合わせ、Aqoursを知ったばかりという人にとっても、パフォーマンスに触れられる機会となったものと思われます。

しかしながら、そのような良いタイミングであるのにも関わらず、Aqoursの今後のライブの予定については、2023年1月21日時点において、日程を含めて決まっているものは多くありません。ラブライブシリーズの他グループについては、シリーズ初の7回目のライブ等の開催が決まっており、それと比較すると、なんとも寂しい状況であることは否めません。9周年を迎えるラブライブ!サンシャイン!!Aqoursの2024年について、何もないのではという不安な声も、一部ではあるそうです。

1.2023年のラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursはどんなことがあったの?

①「幻日のヨハネ」のアニメ化

一番大きな話題としては、雑誌の企画としてスタートした「幻日のヨハネ」のテレビアニメが放送されたことでしょうか。ラブライブ!サンシャイン!!の公式スピンオフ作品という位置づけで、テレビアニメ2期からは約5年半ぶり、映画の公開からは約4年半ぶりの新作アニメとなりました。

雑誌の連載漫画では異世界転生系のストーリーとなっていましたが、テレビアニメではそうした要素が少し薄まり、どちらかと言えば日常系というべきか、異世界の「ヌマヅ」という趣があまりない作品になっていました。コミック版ではバトルシーンも頻繁に登場しているようですが、テレビアニメではそうしたものもかなり控えめ。スピンオフということもあり、ラブライブ!らしからぬ作風を期待していた方からは、期待外れという意見もあったそうです。個人的にも、ある種ミュージカルのような作風や主人公の成長を軸にしたストーリー自体は嫌いではないものの、前もって展開されていたコミック版などがイメージとしてあると、ギャップを感じないわけでもないというのが正直な感想です。

とはいえ、ラブライブ!サンシャイン!!の系譜にある新作アニメを、実は初めてリアルタイムで見届けられたということは、個人的にはかなりうれしかったというのも事実です。幻日のヨハネをきっかけに、伊豆箱根鉄道駿豆線に累計4種目のラッピング電車が登場したり、沼津市のお隣駿東郡清水町にもラブライブ!コラボの波が波及したりと、今年で9年目となるコンテンツながら、未だに影響力があるということを感じた次第です。

②ライブイベントでの声出し解禁!

2023年はライブイベントもいくつか開催されましたが、そちらにおけるビックニュースと言えば、2020年2月のCYaRon! 1stライブ以来3年ぶりに、会場における声出し応援が解禁されたということでしょうか。これは、新型コロナウイルスに対する政府の感染対策方針の緩和を受けた措置であり、ラブライブ!シリーズにおいては、2023年2月以降のライブイベントに対して、この規制緩和の考え方が反映されました。

その規制緩和策が最初に適用されたのが、2023年2月11日・12日に東京都で、3月11日・12日に千葉県で開催された「Aqours EXTRA Lovelive! 2023 It's a 無限大☆WORLD(以下、EXライブ2023)」です。同ライブの目玉となったのが、2022年8月に発売された、ボーカロイド初音ミク」とのコラボシングル「BANZAI! digital trippers」でした。スクリーン上に映し出された初音ミクとのシンクロは、ライブでのダンスパフォーマンスに定評があるAqoursならではの演出ともいえるものでした。

2023年7月~9月にテレビアニメの放送が開始された*1幻日のヨハネのライブイベントもありました。2023年12月15日から17日にかけて、東京都調布市の「武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナ」にて、「幻日のヨハネ -The Story of the Sound of  Heart(以下、幻ヨハライブ)」が開催されました。全ての楽曲がライブで初披露というイベントであり、BD特典曲の中には、まだ発表されていない楽曲もあるなど、かなり新鮮なイベントにもなりました。幻日のヨハネのイベントであり、Aqours名義の楽曲は少なかったものの、3月以来9か月ぶりに全員が揃い、9人での曲もあるなど、内容としては通常のAqoursのワンマンライブと何ら遜色ないものになっていました。

また、ファンミーティングとしては、10月7日から9日にかけて、沼津市の「キラメッセ沼津」にて、「沼津地元愛まつり2023」が開催されました。こちらについては、1日に昼夜合わせて2公演、3日間6公演の日程にて、各日3人ずつが出演する形態となり、全員が揃うイベントとはなりませんでした。その他、渡辺曜役・斎藤朱夏さん、津島善子役・小林愛香さん、黒澤ルビィ役・降幡愛さんが出演する、Aqours浦の星女学院RADIO!!! JMA出張放送局 ~バブ卒大集合!ラジオとライブでわいわいわい~が、5月から6月にかけて、沼津、大阪、東京の3会場で計6公演が企画されました*2

これらを合算すると、ラブライブ!サンシャイン!!に関連する2023年のライブイベントは、中止になったものも含めると全13日で19公演となります。その他、ラブライブ!シリーズ全体の合同イベントや、12月に開催された「異次元フェス」も含めると、全員が揃って出演したイベントはそこまで多くはないとはいえ、ラブライブ!サンシャイン!!というコンテンツが関連するイベント自体は、コロナ禍の終息も相まって、それなりの数があったと捉えてもよいのではないのでしょうか。

③新曲が少なかった…?

2015年のデビュー以来、毎年コンスタントに音楽商品をリリースしてきたAqoursですが、2023年はその数が比較的少ない年という認識もあるようです。

2023年にリリースされた新曲で、Aqours9人全員での歌唱曲となるのは、6月30日リリースの、Aqours8周年「富士山すゑひろがりプロジェクト(以下、Aqours8周年プロジェクト)」テーマソングの「SORA, FUJI, SUNSHINE!」、テレビアニメ「幻日のヨハネ」のオープニング曲「幻日ミステリウム」とそのカップリング曲「GAME ON!」、同アニメのエンディング曲「キミノタメボクノタメ」とカップリング曲「SILENT PAIN」の5曲。2月には過去にリリースされた楽曲のリアレンジアルバムも発売されましたが、新規楽曲ではないため、こちらでは除外します。

新規に発表されたソロ楽曲もいくつかありました。1月1日に誕生日を迎えた黒澤ダイヤを皮切りに、松浦果南国木田花丸渡辺曜小原鞠莉津島善子の5人のキャラクターの、通算4曲目となるソロ曲が発表されました。いずれも「ソロコンサートアルバム」という形態になっており、新曲のほか、テレビアニメ1期のBD特典曲のほか、劇場版の関連楽曲のソロ曲が収録されています。

ラブライブ!サンシャイン!!」のブランドを背負った楽曲としては、上記の10曲のみとなりますが、公式スピンオフである「幻日のヨハネ」に関連した楽曲も、多く発表された年でした。アニメの挿入歌だけでも8曲、アニメ映像を収録したBDの特典楽曲が4曲*3の計12曲が、関連楽曲としてカウントできます。公式スピンオフという立ち位置を勘案し、こちらもラブライブ!サンシャイン!!の楽曲として計上すると、2023年に発表された楽曲数は、合計で22曲となります。

④「ナンバリングライブ」がなかった

Aqoursの活動期間における2023年の特異点としては、「ナンバリングライブ」が開催されなかったことも挙げられます。2022年は2月から6月にかけて6thライブが3都市で開催されましたが、Aqoursの「ナンバリングライブ」は現時点でそれが最後となっています。

2017年に1stライブと2ndライブが開催されて以来、新型コロナウイルスの感染拡大によりライブイベントが中止に追い込まれる事態が相次いだ2020年と2021年を除き、Aqoursの「ナンバリングライブ」は毎年開催されてきました。2020年と2021年についても、無観客開催にもならず中止になってしまいましたが、5周年を記念したドームツアーが、6thライブという形で企画されていました。それを含めつつ、2022年にも6thライブに相当するライブが「ナンバリングライブ」として開催されていれば、6年連続で開催されていたのかもしれず、ともすれば、2023年はかなり特異な年として記憶されることになるのかもしれません。

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2023年2月と3月のEXライブ2023とて、イベント自体はかなりの規模のものとして記憶されるべきであると考えますが、どうも「『ナンバリングライブ』じゃないと…」という意見が目立つようにも感じられます。「エクストラライブ」という位置づけのイベントであれ、アニメの放送や映画の公開から相当な時間が経ちつつあり、キャストの皆さんのそれぞれのソロ活動も活発になる中、今なおイベントが催され続けるというのは、それだけありがたいことなのではないかと、少なくとも筆者は感じている次第です。しかしながら、そのような意見はどうも少数派であるようです。

2.今までと比べて実際どうなのか?

①コロナ禍の期間は明確に区別されるべき

Aqoursの歴史を振り返るにあたり、社会情勢として「コロナ禍」とされる期間については、ラブライブ!シリーズの他のグループとは過ごした境遇が、結果として明らかに違ったということを念頭に置くべきであると考えます。シリーズ全体として、有観客イベントの中止やライブにおける発声禁止という大きな影響がありましたが、ラブライブ!サンシャイン!!/Aqours新型コロナウイルスの感染拡大で受けた影響は、結果的に今なお尾を引いているのではないのでしょうか。

ラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursにおけるコロナ禍」は、ここでは2020年3月から2021年8月と定義します。この期間は有観客イベントを一切開催できなかった期間であり、中には無観客かつ有料生配信すら中止というイベントもありました。発端は2020年3月頭に出された政府の方針。感染拡大を食い止めるため、コンサートなどの「不特定多数の集団が集まるイベント」に対し、中止の要請が出されました。当時のラブライブ!サンシャイン!!はユニットライブの真っ最中。2月のGuilty Kiss東京公演とCYaRon!福岡公演に続き、3月には仙台でAZELEAのライブが予定されていましたが、要請を受けて中止となりました。5月には追加公演として、3ユニットが揃う公演が、さいたまスーパーアリーナにて開催される予定でしたが、4月に全国に発令された「緊急事態宣言」が解除されず、こちらも中止となりました。

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この年、Aqoursは活動開始から5周年を迎えました。5周年という節目の年を迎えた中、記念として様々なイベントが企画されました。これまでの活動を振り返る展示会などもありましたが、一番の目玉はライブ。「Aqours 6th LoveLive! ~DOME TOUR 2020~(以下、6th5周年記念ライブツアー)」として、全国5つのドームを回る「ドームツアー」が企画されました。念入りな感染対策として、5会場のうち名古屋と埼玉の2会場は、ドームで開催しつつも無観客で配信のみとし、残りの会場についても、観客数を大幅に制限し、生配信も併用したうえで開催する予定でした。

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しかしながら、開催にあたって多数の人員が必要になり、会場運営において十分な感染対策が取れないという理由により、配信のみで開催予定だった公演についても、すべて中止となりました。代替イベントとして、10月の東京ドーム公演が予定されていた日程で、配信のみのライブとして「Aqours ONLINE Lovelive! ~LOST WORLD~」が開催されました。

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その後、同年12月30日・31日には、ラブライブ!シリーズ史上初のカウントダウンライブとして、「Aqours COUNTDOWN Lovelive! ~WHITE ISLAND~」が開催されました。その中において、翌2021年5月1日・2日に、ラブライブ!史上初の単独野外ライブとして、「Aqours 5th Anniversary Lovelive! ~LET’S GO WONDER TRIP~(以下、5周年記念野外ライブ)」が、静岡県掛川市にある「つま恋リゾート・彩の郷」で開催されることが告知されました。年明けには、中止となっていたAZELEAの1stライブとして、「AZELEA FIRST Lovelive! ~Amazing Travel DNA~ TRY AGAIN」を2月に開催することも発表されました。うれしいニュースが続き、後半戦となった5周年イヤーが、ようやく本番を迎えたかのように思われました。

しかしながら、2つとも開催を予定していた時期に新型コロナウイルスの感染拡大の状況が悪化していたほか、野外ライブについては、開催地である静岡県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議より「静岡県内で予定される大規模イベントは当面中止すべき」との見解を直前に示したこともあり、いずれも中止となりました。野外ライブは開催に向けた努力がその後も続けられたものの、「万全の体制のもと静岡で本公演を開催することは困難な状況である」と判断し、6月には公演自体の中止が決定されました。

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その後、同年8月には、ラブライブ!サンシャイン!!として1年半ぶりの有観客イベントとして、「AZELEA 1st Lovelive! ~In The Dark/秘密の物語(ストーリー)」が開催されました。AZELEAにとっても1年5か月越しの1stライブでしたが、公演直前に国木田花丸役・高槻かなこさんが「適応障害*4」との診断を受け、療養のために活動を休止していたため、残る2人での公演となってしまいました。有観客イベントはその後復活し、最悪の時期からは抜け出すフェーズに入りましたが、9人そろった状態での単独有観客イベントは、2021年12月の「Aqours EXTRA Lovelive! ~DREAMY CONCERT~(以下、EXライブ2021)」まで待つことになりました。

②これまでのライブイベントの開催頻度はどうだったか?

2017年から2023年のAqoursのイベント数推移

こちらのグラフは、1stライブがあった2017年から昨年までの間にあった、Aqoursと関係各ユニットの有観客ライブイベントで、中止とならず開催できたものの回数の推移をまとめたものです。ファンミーティングなどは1日に昼夜の2公演がありますが、その場合はそれぞれを1回とカウントしました。

半期ごとにまとめましたが、最も多かったのは2019年の上半期で31回。同年6月の5thライブのほか、アジアツアーや2018年から続いていたユニットファンミーティングもありました。2017年下半期から2019年上半期にかけての回数が多くなっているのは、2年連続でファンミーティングがこまめに開催されていたことが影響していると考えるのが適当でしょう。

年間ごとの回数が33回と最多となっている2019年も、下期のイベントの回数はアメリカで行われた海外公演の2回のみ。そちらには黒澤ダイヤ役・小宮有紗さんが体調不良で出演を辞退していたため、「9人そろっての有観客ワンマンライブイベント」という位置づけのものは、2019年6月の5thライブ以降、2021年12月のEXライブ2021までの間、約2年半も待たされることになりました。

2020年上期から2021年下期までのおよそ1年半の間、有観客イベントが一切開催できていなかったということも、グラフからはっきりと読み取れます。代替イベントとして有料生配信のみのライブもありましたが、5周年という本来盛大に祝われて然るべき時間が、世界的なパンデミックの影響とはいえ、ごっそり奪われてしまったともいうべきでしょう。

年間ごとの回数を比較すると、2019年の33回2018年の32回がやはり多くなっていますが、次に来るのが2017年の18回で、その次は2023年の17回。2023年は幻日のヨハネのライブイベントもカウントしていますが、出演するキャストが同一人物であることや、そもそもラブライブ!サンシャイン!!の公式スピンオフ作品であることを考えると、同じようにカウントするのが適切であるはず。また、2017年と2023年を比較すると、2017年は2ndライブとファンミーティングがあった下期にイベントが集中しているのに対し、2023年は上期と下期でさほど大きな差がありません。「9人全員が出るAqoursのワンマンライブ」という位置づけのイベントは、厳密にとらえれば少なかったのかもしれませんが、スピンオフも含めたラブライブ!サンシャイン!!のイベント自体は、年間を通して比較的均等にあったのではないのでしょうか。

3.直近2年ほどのラブライブ!シリーズ全体の様子

①虹ヶ咲の人気定着、Liella!の躍進、スクールアイドルミュージカルと蓮ノ空の登場

Aqoursがデビューした2015年時点では、ラブライブ!のスクールアイドルはμ’sAqoursの2グループのみでしたが、そこから9年弱の間に、後輩ともいえるものがいくつも登場しました。

2017年ごろからスクフェスを中心に活動が始まったのが「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下、虹ヶ咲)」です。2019年に「スクスタ(サービス終了済み)」がリリースされて以降、活動が本格化。同年12月のライブでは、テレビアニメの制作が発表され、翌年以降放送されると、ストーリーなどが高い評価を受けました。2024年1月時点で、ラブライブ!シリーズ初の7thライブの開催が決定しているほか、完結編として劇場アニメの制作も予定されているなど、強い勢いのあるコンテンツともいえます。

2019年から2023年の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のイベント数推移

こちらは昨年までの5年間の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の有観客ライブイベントの回数の推移です。Aqoursのイベントと同じ基準で集計し、試写会などのイベントは除外しています。2020年こそ有観客イベントの数はゼロだったものの、2021年は上期から、ラブライブ!シリーズ内の他のグループに先駆けて有観客イベントを開催しています。2023年上期は、「にじたび!TOKIMEKI FAN MEETING TOUR」を全国6都市で計18公演開催するなどしており、ライブイベントの回数が増加しました。

2020年にデビューした「ラブライブ!スーパースター!!/Liella!」は、メディアへの露出等も活発であり、ここ5年で躍進したグループとも言えるでしょう。ラブライブ!シリーズでは唯一NHKEテレ)にてテレビアニメが放送されたコンテンツでもあります。テレビアニメの制作を前提としたのもスーパースターだけであるほか、アニメの作中でキャラクターが進級していくというストーリーも、ラブライブ!シリーズでは初めてのものでした。

2019年~2023年のLiella!のイベント数推移

Liella!の直近5年間の有観客ライブイベントの回数もグラフにまとめてみました。活動開始は2020年ですが、虹ヶ咲と条件を揃えるべく2019年スタートとしています。テレビアニメ1期放送後の1stライブや2ndライブなどにより、2021年下期~2022年上期のライブの回数が多くなっています。ライブの頻度が高く、活動開始から4年弱とはいえ、「ナンバリングライブ」の数はすでに5thとなっています。

虹ヶ咲やLiella!のほか、ラブライブ!史上初の完全”実写(リアル)”コンテンツともいうべきスクールアイドルミュージカルのほか、金沢を舞台にしたスマートフォンアプリ「Link! Like! ラブライブ!」の「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(以下、蓮ノ空)」なども登場しています。特に蓮ノ空は、スクールカレンダーのリアルタイム連携という今までにない要素も盛り込んでおり、その新鮮さのほか頻繁にアプリ内のコンテンツが更新されるというところでも人気を集めています。

Aqoursのライブイベントが最も多かった2018年~2019年にかけての時期と現在とでは、ラブライブ!シリーズを取り巻く状況が大きく異なるということは言うまでもないでしょう。全てを追いかけようとすると、その他の私生活が破綻しそうにも見えるほどです。バランスよく追いかけている人は少なからずいますが、時間とお金のやりくりのコツをご教示いただきたいなと思うところです。

Aqoursのライブイベントの相次ぐ中止は、影響としてやはり否定できないのか。

2019年~2023年のAqours/虹ヶ咲/Liella!のイベント数推移

こちらはAqours、虹ヶ咲、Liella!の3コンテンツの、2023年までの5年間の有観客イベントの公演数を、半期ごとに集計したグラフです。各コンテンツとも、2020年は有観客イベントがほとんど開催できなかったことがうかがえますが、有観客ライブイベントが復活した時期や勢いは、それぞれ大きく異なります。

復活が一番早かったのが虹ヶ咲で、2021年上期には5thライブなどのイベントを有観客にて開催していました。その年の虹ヶ咲は年間を通して有観客にて開催できたイベントが続きました。Liella!については、立ち上がりこそテレビアニメ1期終了後の2021年下期ではあったものの、その回数は18回にも上っています。

その一方、Aqoursは有観客ライブイベントの復活が遅れた上、回数はやや控えめでした。2021年上期には、2月に開催できていなかったAZALEAの1stライブの代替公演と、5月に5周年記念野外ライブが、それぞれ観客を入れるイベントとして予定されていたものの、いずれも「新型コロナウイルスの感染拡大」という理由で中止になりました。同年上半期には有観客イベントを開催できないまま、下半期に突入。AZELEAの1stライブを皮切りに、ユニットを含めたソロイベントを2021年内に10回開催しましたが、Liella!の勢いが圧倒的であり、回数だけ比較してしまうと、少なく見えてしまうというのも事実です。

2021年~2023年の年間イベント数

直近3年間の年間の有観客イベント数で見ると、その傾向はより顕著なのではないかと思います。虹ヶ咲とLiella!に比べると、平均で6回ほど少なく、Aqours関連のイベントの数はやはり少なめだったことが伺えます。6th5周年記念ライブツアーや5周年記念野外ライブが予定通り開催され、2020年のカウントダウンライブも有観客で開催されていれば、結果はまた違ったのかもしれませんが、現実としては、5周年というタイミングではありながらも、かなり不遇の時代を過ごすことになったと言えます。

こうした状況もあり、ライブに参加することを主な楽しみとする人たちにとっては、なかなかライブをやらない、予定されていたものがどんどん中止になっていくとなると、心理的にはどうしても離れてしまうものなのではないかと考えます。ふとしたきっかけで最近になってラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursを知り、ここ2年くらいの間に好きになったという方々もいらっしゃるようですが、Aqoursから離れた人々も、観測できる範囲では少なからずいるようです。かくした状況が一部における「Aqours離れが進んだ印象」というものを、図らずとも生み出してしまっているのかもしれません。

4.Aqoursの今後は悲観的なものか?

①「すでに決まっていること」や「やりそうだけどやっていないこと」はまだある

とはいえ、Aqoursの今後を完全に悲観的に見てしまうのも、あるいは軽はずみにネガティブな話を始め、それをどんどん大きくしていくのも、信じられないくらいの早とちりかつキャストの皆さんに対する最大級の無礼なのではないかと考えます。ライブイベントの回数がかつてより大幅に減ったことも事実ですが、その頃はキャストの皆さんのソロ活動も今より活発ではなかったり、そもそもラブライブ!シリーズの最前線に立っていたのがAqoursだけだったりと、今と取り巻く環境が必ずしも同じではなく、安易な比較はできないように感じます。

www.lovelive-anime.jp

ラブライブ!サンシャイン!!/Aqours関連のイベントで、日程を含めて確定しているものは、2024年1月23日時点で全くないわけではありません。2023年に開催された「Aqours浦の星女学院RADIO!!! JMA出張放送局 」のイベントとして、「かえってきたバブ卒達!ラジオとライブでわいわいわい」が、4月から7月にかけて開催されます。4月6日(土)に神戸、4月13日(土)に東京、そして7月20日(土)沼津で、それぞれ1日2公演の計6公演が予定されています。また、沼津公演の最速先行抽選申込券を封入したわいわいわいの2ndシングル「peace place pizza」も、2024年5月8日に発売されることになりました。今のところ明らかになっているのはこれだけとはいえ、ラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursに対して「全く何もない」という認識は誤りであると言えます。

その他、「やりそうだけどやっていないこと」もまだあります。例えば、昨年夏まで3年連続でリリースされていたソロアルバムですが、ユニット楽曲を収録したものや、シングルやアニメの挿入歌以外の楽曲を収録したものは、現時点でまだリリースされていません。これまで2020年までの楽曲を収録したものが発売されているベストアルバムも、2021年以降のものはまだ世に出ていません。確実に出るとは言えないものですが、この先出てくる可能性が全く存在しないものでもなく、2024年以降にされるのかもしれません。

また、2023年6月30日に始まったAqours8周年プロジェクトのテーマソングも、9人全員で歌うものについては、ライブなどで披露されたことが未だにありません。こちらもそのまま6月を迎えるとは考えにくいもの。どこかでそのタイミングがあるということも、十分ありえるのではないでしょうか?また、2022年から2023年にかけてリリースされた「ソロコンサートアルバム」に収録された通算4曲目のソロ楽曲も、ライブ未披露曲となっています。

公式スピンオフである幻日のヨハネに関しても、アニメの続編は話の仕立てとして難しいのかもしれませんが、音楽商品などの展開は、引き続きあるのかもしれません。アニメの挿入歌やオープニング/エンディングのソロバージョンを収録したソロアルバムのようなものなど、出てきたら面白いのではないでしょうか。完全に想像の域を脱しませんが、幻日のヨハネもこれで終わりということはないかと思います。

その他、3人そろったAZELEAの有観客ライブなど、大なり小なり様々なことを、まだやり残していると言ってもおかしくはないはずです。「すでに決まっていること」も、「やりそうだけどやっていないこと」もあるゆえ、それがいつまでかという断言はできないものの、少なくともすぐに終わりを迎えることはないでしょう。今まで通りという形とは限らないのかもしれませんが、何らかの形で続いていくのでしょう。決して過去のコンテンツではなく、これからも続いていくものであると考えます。

②そもそも:誰も何も確かなことは言っていない

そもそもの話として、誰も確かなことは何も言っていないということがあります。それゆえの不確実性が憶測や不安を呼んでいるということも言えるのかもしれませんが、だからと言って下手にネガティブな話を広めることも、それを信じることもないでしょう。

確かに、Aqoursの9人が揃うライブやAqours名義の新曲など、そのような情報が今のところ明らかになっていないというのも事実です。そうした状況が憶測を呼び、憶測がいつの間にかさらに大きな話になってしまっているということなのかもしれません。しかしながら、憶測に基づいた話を喧伝したり、あるいは鵜呑みにしてしまったりするというのも、そこまでする必要があるのかと感じるところです。

噂話、特にネガティブな話ほど、人は尾ひれをつけたがるものです。そこに深い意味はほとんどないため、話半分に聞いておくのが、何事においても精神衛生上好ましい過ごし方なのではないかと思います。反射的に反論するのも、賢明な反応ではないでしょう。明らかにされている情報が少ないとはいえ、明らかに憶測の域を脱さない、あまりファクトベースとは思えない発言などは、真に受けないのが正解です。

④ライブイベントの予定を割と直前になって発表した事例

とはいえ、明らかになっているイベントが少ないという状況が、ファンからすると不安でしかないということはよくわかります。Aqours8周年プロジェクトもあと半年を切ったところで、残りの期間で何をやるのかと思う方も少なくないはず。何かやるなら早く発表すればいいのにとは、筆者とて思うところです。

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もっとも、ライブの発表から当日までの期間がそれほどないという事例も過去にはあり、今年の6月29日、Aqours8周年プロジェクトの期間内に何かをやるという可能性もゼロではないと言えます。例えば、2022年6月25日・26日に開催されたAqoursにとって2度目の東京ドームでのライブだった「Aqours 6th Lovelive! Rock'n Roll TOUR "WINDY STAGE"」は、開催が発表されたのは同年3月5日・6日の6thライブ”SUNNY STAGE(埼玉公演)”の時。また、2021年11月15日・16日に開催されたAZALEAの2ndライブも、発表されたのは同年8月14日・15日の1stライブでした。Aqours8周年プロジェクトも残り半年を切っていますが、過去には3~4か月前というタイミングでライブの告知があった実績があり、希望的観測ではあるものの、6月29日までの間に何らかのイベントが挟まる可能性も、現時点では全く否定できないのではないでしょうか。

もっとも、出演するキャストの方々のスケジュールの問題もあり、かつてほどラブライブ!サンシャイン!!/Aqoursのイベントの開催が容易ではないということも、実際のところ大きな問題として立ちはだかるのかもしれません。例えば、渡辺曜役・斎藤朱夏さんは、4月から7月に先述の「わいわいわい」のイベントのほか、自身のライブハウスツアーがほぼ毎週末立て続けに予定されており、土日で何もないのが5月4日・5日と6月22日・23日だけという状況です*5。他の方のソロ活動も活発になる中、9人揃った状態でイベントを開催するということは、従来より難しくなっているのでしょう。だからと言って、「この先はもう何もない」と断定するのは、やや軽率であるかのように感じます。楽しみに待つことは、決して誤りなどではないはずです。変に熱くならず、「果報は寝て待て」というスタンスでいるのが吉かと思います。

④個人的な感想:何らかを考えている節はある

そもそも、ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursの今後について、何らかの展開を検討しようとしている痕跡もありました。2023年12月の幻ヨハライブ後のアンケートには、幻日のヨハネに加えて、ラブライブ!サンシャイン!!について、「今後期待するものは?」という質問が、選択形式で設定されていました。うろ覚えではいけないので試しに検索をかけたところ、閲覧可能な状態だったために確認してみたところ、Aqoursの新曲やライブのほか、「ラブライブ!サンシャイン!!の新規アニメ」という選択肢が設定されていました。

新曲や何らかのイベントまでは予想の範疇にありましたが、新規のアニメ、それも幻日のヨハネではなく「ラブライブ!サンシャイン!!」という選択肢があるとは、全く予想していなかったのが正直なところです。所用につき自宅で配信を視聴しただけでしたが、アンケートにはきっちり回答し、もちろん「新規アニメ」という選択肢を選んだように記憶しています。アニメをやれば新曲が出るし、ライブだってやるはずであるわけで、ともすれば実現したらそれが選択肢なのではと考えたためです。

「幻日のヨハネ」のアニメ化決定も、どうやらライブでのアンケートでアニメ化希望や「アニメで動くAqoursを観たい」という声があったという話もありました。Twitter(X)で検索してみたところ、そのようなツイート(ポスト)が散見されました。要因は必ずしもそれだけではないのかもしれませんが、アンケートの結果がその後の展開に活かされるということもあるようです。そして、「これからもAqoursを追いかけたい!」という人は、今後のイベントからでもいいので、アンケートには是非とも積極的に回答し、その旨をきちんと届けましょう。

⑤「引き続き追いかけ続ける」のも、「これから応援する」のも、どっちも大いにアリ!

いずれにせよ、不確かな憶測をもって先々のことを悲観的にとらえたり、今までと違うということを批判したりするというのは、やや早計であるように感じます。ここまで書いてきたことも、いくつかは過去の事例に基づいたことであり、この先必ずしもそれらと同じような経過をたどるとは限りません。それこそ、「ライブがいっぱいあって新曲も次々とリリースされていた時代」とは、取り巻く環境が大きく違うため、全く違う展開が待っていることだって、十分あり得る話でしょう。先述の通り、めぼしいイベントの数が減り、おいしいニュースが出てこないのであれば、早々に見切りをつける、すなわち、追いかけるのをやめるという人だって、少なからず出てくるはずです。それだって1つの選択肢であり、否定するつもりは一切ありません。

とはいえ、今の段階で決めつけてかかるというのも、それもまた違うのではないかと考えます。この先何をやるか、そしてゆくゆくはどうしたいかということを含め、そもそも誰も何も言っていないというのが、今のところは紛れもないファクト(事実)であるはずです。憶測でものを言い、はたまた作品やキャスト、クリエイターなどを公然と否定するということは、どう捉えても軽薄ではないかと感じる次第です。出された情報を批評するのはまだしも、大元になる作品や、キャストやクリエイターまで、嘲笑や非難の対象にするのは、もはや筋違いではなかろうかと考えます。ましてや、自分の「推し」を持ち上げるために、相対するものや少しでも気に入らないものを不必要・不用意に貶めるというのも、やり方としては大変見苦しいものであり、そもそも自らの「推し」に対し、失礼極まりない愚行なのではないでしょうか。

ラブライブ!サンシャイン!!/Aqours自体、初代たるラブライブ!/μ’sの勢いの中で2代目として登場し、全ての人がついていったわけではないものの、初期から多くのファンに恵まれ、今なお安定した人気があるとされており、「恵まれた存在」であるとみる人も少なくないかと考えます。確かに、初期の様子を見れば、そのように解釈することだってできるのかもしれません。しかしながら、節目となる5周年は、新型コロナウイルスパンデミックというある種の天災に見舞われたが故、思い描いていたような思い切った活動ができず、その上メンバーの1人がステージに立てないという日々もあるなど、ここまでずっと平坦な道のりだったとは、全くもって言えるはずがないでしょう。だからこそ、9人で思い切って活動して、10周年こそ好きなようにライブをやってほしいと思う次第であります。何も明らかになっていないということを、放置されているだなんて断定してしまうのは、どうしたって無礼そのものではないかと考えます。

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ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursの先の先の先の物語を一緒に作っていってくださいますか?」2021年12月、Aqoursにとって、2年半ぶりに全員が揃った有観客ワンマンライブとなったEXライブ2021のMCにて、高海千歌役・伊波杏樹さんがおっしゃっていた言葉です*6。テレビアニメ放送から6年以上、劇場版公開からも5年が経った今なお、事あるごとに注目を集めるというところを見るに、Aqoursの物語は当分終わらないように感じます。異次元フェスでも、幻日のヨハネでも、3月に予定されているユニット甲子園でも、きっかけは何でもよいので、今からAqoursを追いかけてみるというのも、十分ありだと考えています。過去のライブ映像がインターネットのサブスクリプションサービスにて公開されているので、これまでのパフォーマンスがどんな感じだったのかということも、今ならじっくり見ることができます。筆者自身、これからのAqoursに対して、不安が全くないわけではありませんが、これからも応援していきたいという気持ちには変わりありません。気力の続く限り、今後もAqoursを追いかけていきたいです。

*1:Abemaでの先行配信は6月から開始。

*2:大阪公演については、当日午前中に発生した東海道新幹線の輸送障害に伴い、出演者の移動も不可能となったため中止。代替公演もなし。

*3:全7巻の予定ですが、第5巻以降は2024年中の発売予定です。

*4:日常生活の中で起きたことに心身がうまく適応できず、心身に様々な症状があらわれて社会生活に支障をきたす状態のことを言います。原因が明確でそれに対する反応として症状が出ている状態であり、ストレスを軽減して心理的に回復させる必要があるものです。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-041.html

*5:斎藤朱夏 Official Website 5th ANNIVERSARY朱演2024 LIVE HOUSE TOUR 「タイトル未定」 https://www.saitoshuka.jp/live/ 2024年2月14日閲覧

*6:伊波杏樹名言集(2022)『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA Lovelive! ~DREAMY CONCERT 2021~ 伊波杏樹さんMC』2022年1月1日

https://inamimeigen.hatenablog.com/entry/DREAMY_CONCERT_AnjuMC

【沼津タップルーム便り】2024年1月19日オープン予定!沼津クラフト発の新店舗 ビールとスピリッツが楽しめる”SENSPI(センスピ)”

千本浜公園にほど近い千本緑町にブルワリーを構える「沼津クラフト」さんが、この度3つ目の店舗として「SENSPI(センスピ)」を、2023年1月19日にオープンさせます。

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沼津クラフトさんは、千本緑町のブルワリーで飲めるテイスティングルーム(写真上×2)と、三島駅近くでレストランを運営していましたが、3店舗目のセンスピは、蒸留所に併設されたレストランとして、おつまみとクラフトビールに加え、自社製スピリッツを使ったクラフトサワーを楽しむことができるお店です。

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年明け前の2023年12月より、プレオープンという形で週末を中心に営業が始まっており、さっそく訪問してみました。お店の場所はテイスティングルームの近く、蛇松緑道で「旭町」バス停が見えたところで千本浜方面に少しそれたところにあります。住宅街に建つ3階建ての黒い建物の3階がお店になっています。看板が小さいのでわかりにくいかもしれませんが、閑静な場所に建つ隠れ家のような佇まいともいえるところで、これはこれでいいのかなと思うところです。

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カウンターの向こうのタップ*1は8口。この日提供されていたのは、クラフトビール4種類とクラフトサワー1種類。ビールは定番3種と期間限定品1種、サワーは「リモンチェッロ」を飲むことができました。その他、ジンやウイスキーなどの蒸留酒や梅酒など、さまざまなお酒がメニューにありました。

リモンチェッロとは、同じ名前のお酒が既に存在します。イタリアで昔から作られてきた果実酒で、レモンの皮をウォッカなどのアルコール度数の高いお酒に付け込んで作るものです。日本でも一部で作られており、富士宮市の富士錦酒造さんでは、沼津市西浦産のレモンを使った「西浦檸檬酒」が作られ、沼津市内の一部のお店で販売されています。
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センスピさんの「リモンチェッロ」も、静岡県伊東市産のレモンを絞って作ったクラフトサワーです。語弊のある言い方になってしまうかもしれませんが、いわば「クラフトレモンサワー」とも言えるお酒かもしれません。レモンサワーにも、甘さを際立たせたものやさっぱりした味のもの、更にはアルコール感強めのいわゆる「ストロング系」のものまでさまざまなものがありますが、「リモンチェッロ」を「クラフトレモンサワー」と定義した場合、これよりうまいレモンサワーはそうそうない、というより今まで飲んだことがないといっても過言ではないものでした。レモンの酸味と甘み、苦みのバランスが絶妙で、何杯飲んでも飽きないお酒になっています。

地産果物使いクラフトサワー 蒸留所・飲食店開業 沼津・柿田川ブリューイング 第1弾、伊東産レモン|あなたの静岡新聞

センスピさんのクラフトサワーは、現時点では「リモンチェッロ」の1種類のみとなっていますが、今後は沼津周辺の桃や梅などを使ったサワーも作っていきたいそうです。また、最初はお店での提供のみとなるそうですが、三島駅近くにある「ビアフィールド」でも提供する予定となっているほか、ほかの飲食店向けに樽に詰めたものの販売も始める予定とのことです。地酒やクラフトビール、クラフトジンがあり、市内に多数所在する飲食店にはいろいろなお酒が集まる沼津の街において、クラフトサワーという新しい要素が加わったことが、そのお酒の文化がより発展していくきっかけになれば、この先が楽しいことになりそうだなと感じるところです。

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天気が良ければお店から富士山を眺めることができます。考えてみれば、沼津市内で富士山を見ながらお酒が楽しめるお店って、特に駅や港の周辺には、そんなに多くなかったかもしれません。15時開店で昼飲みもできるお店で、沼津港のベアードビールさんから「クラフトビール散歩」を始めて、センスピさんにて沼津クラフトのビールも飲みつつ、クラフトサワーで一休みするのも良い楽しみ方だと思います。

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*1:ビールなどの注ぎ口のこと。

【沼津バー巡り】Public Bar SMOKE(スモーク) カクテルやウイスキーだけじゃない!料理やビールも気軽に楽しめるカジュアルなバー

お酒を多く提供するお店の中でも、バーは特にメニューがお酒中心になっていて、それもウイスキーやカクテルのようなものが中心である場合が多くなっています。食べ物もメニューにあるお店が大半ですが、例えばミックスナッツやチーズのような軽食がほとんど(もっとも、それもかなり良いものだったり、バーテンダーによって手が加えられていたりする場合が多い!)。

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先日ご紹介した沼津仲見世商店街の「ねこと白鳥」さんは、バーとしてはかなり珍しく、お菓子のメニューが充実しているお店です。バーらしくお酒のラインナップも相応なものではありますが、お菓子とコーヒーや紅茶をいただきながら食後の時間をゆっくり過ごすという楽しみ方もできるお店です。他のお店で飲んだ後、どこか2軒目に行こうという時も、もう少しお酒を飲みたいという人から、お酒はいいので何か甘いものや温かい飲み物が欲しいという人まで、幅広く楽しめるのではないかと思います。

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今回ご紹介するPublic Bar SMOKE(スモーク)も、お酒だけではない楽しみ方ができるお店です。上本通り商店街のある通りの一本西寄りの道に面したビルにあるお店です。

階段を上がりドアを開けて入ると、右手にカウンター席と、左手にはテーブル席が広がっています。カウンターの奥にあるバックバーには、ウイスキーから焼酎、その他リキュール類などが多数並んでいます。

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お酒をオーダーするとお通し(チャーム)が出てくるのはどのバーにも共通するところではありますが、SMOKEさんのチャームは写真の通り、ほぼ料理のようなものが提供されます。写真の中にはポテトチップスのようなものもありますが、こちらは「ポテトチップスのスモーク」。ポテトチップスを短時間燻製させたもので、単品で頼むこともできます。

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一押しのお酒はウイスキーだったり、カクテルだったり、ワインだったりするなど、バーといってもそのくくりの中には様々なお店がありますが、SMOKEさんはビールが美味しいバーです。最初の1杯に生ビールをオーダーしている方を見かける機会も多く、そちらとお通しでスタートするというのも良いです。ぱっと見普通の中ジョッキのビールですが、目の前でバーテンダーの方に丁寧に注いでいただけるのは、バーならではだと思います。

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普通のビールに限らず、沼津市の「沼津クラフト」や三島市の「fete(フェット)*1」などのクラフトビールも飲むことができるほか、飲食店でしか飲めない「ガージェリー」というビールも取り扱っており、お酒はビールだけで通したとしても、いろいろな種類のビールをいただくことができます。

SMOKEさんで外せないのが料理です。バーながら料理がとても充実しているのがこちらのお店の特徴と言えます。お酒を飲みながら過ごすだけではなく、食事もできるというところが、SMOKEさんの良いところです。

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名物としてまず紹介させていただきたいのが燻製。「SMOKE(スモーク)」という店名の通り、燻製の料理がいくつかあります。一番スタンダードなのが燻製の盛り合わせで、鶏ももやししゃも、たくあんやこんにゃくなど、さまざまな食べ物の燻製をいただくことができます。「カキのスモーク」はバケット付きで、器に残ったカキのエキスが出た汁をバケットにつけて食べるなど、じっくり楽しむことができる料理です。

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次いでご紹介するのが「ハモンセラーノ」。いわゆる生ハムの一種で*2、SMOKEさんではスペイン産で36か月熟成のハモンセラーノをいただくことができます。ハモンセラーノが載ったサラダもメニューに存在しており、こちらも外せません。ハモンセラーノだけでも、とてもおいしくいただくことができます。長期熟成によりうまみが凝縮されており、お酒が進む一品です。

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お酒のおつまみになる料理に限らず、シメにいただきたいものもそろっているのも、SMOKEさんの激推しポイント。こちらの牛すじカレーライスは、トロトロの牛すじとスパイスの風味がよくマッチした一皿です。カレーライスのほか、カレーピザやカレーうどんもあり、飲んだ後でも自然と完食できてしまう料理です。

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ビールや料理だけではなく、ウイスキーやカクテルもしっかりそろっています。入荷状況にもよりますが、少し珍しいウイスキーが入荷していることもあります。カクテルに関しては、ロングカクテル*3のみのラインナップにはなっていますが、それでも様々なお酒をベースにしたカクテルが豊富にあり、中には見た目も楽しめるカラフルなものもあります。

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バーの楽しみ方はまさに三者三様というべきもので、こちらのSMOKEさんでは、ビールを飲みに来た人もいれば、カレーを食べに来たという人もいて、そうかと思えばウイスキーをゆっくり楽しむ方もいます。お店全体の雰囲気も良く、一人でふらっと入っても、楽しい時間を過ごせるはず。「バーには興味があるけど、どんなお酒があるかわからないし、一人で行くのは緊張する…」という方にも、全力でおすすめしたいお店です。

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*1:醸造所は三島市ですが、オーナーの方は沼津駅近くにて飲食店を営まれています。

*2:生ハムの主な産地はスペインとイタリアですが、そのうちスペイン産で白豚を使うのが「ハモンセラーノ」です。生ハムと一括りに言っても、同じくスペイン産でイベリコ豚を使う「ハモンイベリコ」やイタリア産の「プロシュート」など、世界各地で様々な種類のものが作られています。

*3:氷が入った大きめのグラスに注がれて提供されるカクテルやお酒をお湯や温かい飲み物で割ったカクテルなどが、ゆっくり味わいながら楽しめるカクテルという意味で、「ロングカクテル」と一般的には呼ばれています。それに対し、足が付いている小さめのグラスを氷などであらかじめ冷やし、氷を捨ててから注いで提供されるカクテルが、お酒が人の体温やお店の室温などでぬるくならないうちに飲み切ってしまうカクテルという意味で、「ショートカクテル」と呼ばれています。前者の代表例は「ジントニック」や「モスコミュール」、後者の代表例は「マティーニ」や「ギムレット」が挙げられます。

2024年もよろしくお願いいたします!

だいぶ遅くなってしまいましたが、皆さま今年もよろしくお願いいたします。

元旦には能登半島において地震大変大きな地震があったほか、翌日には羽田空港において旅客機と海上保安庁の飛行機が衝突する事故があり、旅客機の乗客乗員は全員脱出した一方、海上保安庁の飛行機の乗員6名のうち5名が亡くなられたほか、機長の方も重傷を負われたとのことでした。地震や航空事故において亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災されたすべての方にお見舞い申し上げます。

2023年を振り返ってみると、個人的には良いのか悪いのかは別として、激動の一年でした。25歳を迎え、社会人3年目にして転職を経験し、また11月末には沼津市への移住を実現させるなど、学生時代には考えもしなかったことが多くあった1年でした。

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その中でも、2023年の一番のビックイベントは、やはり沼津市への移住でしょうか。今まではどうしても遊びに行く場所としてとらえていた場所が、とうとう日常生活の場になってしまったというのは、やはり大きな変化だったように思います。まずは適度に手を抜きつつ丁寧に、健康第一で生活することを意識しながら、楽しむことを忘れずに過ごせたらいいなと考えています。

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昨年10月ごろより、当ブログ内にて4つのシリーズを打ち上げていました。バー巡りについては1つ更新できましたが、転居や転職に伴う諸手続きやその他私事が立て込んでおり、なかなか更新できずにいました。今後は地の利を活かし、定期的に更新していきたく考えております。バーに関しては、私自身がまだ行けていないお店がまだまだあるほか、クラフトビールも新しいお店が増えているという情報もあり、それ以外の分野も含め、散歩がてら私自身の情報のアップデートを行い、記事にまとめます。

今週のお題「2024年にやりたいこと」

①御殿場にある蒸留所を見学する

アスルクラロ沼津の試合を1回は見に行く

静岡県内の私鉄全路線を乗りつぶす

スマホを買い替える

⑤運動する習慣をつける

はてなブログさんの「今週のお題」にあった「2024年にやりたいこと」について、上記の5点を「やりたいこと」として挙げておきます。

①については、御殿場市にあるウイスキーの蒸留所の見学ツアーに参加したいという内容です。沼津から御殿場までは電車で30分から40分ほどなので、休みの日に比較的気軽に行ってこれるのかなと思っています。

②は2023年から持ち越したものです。ラブライブ!サンシャイン!!とのコラボ試合に限らず、愛鷹で行われるホームゲームに足を運びたいと考えています。昨年は一時J2昇格を伺う順位まで行ったそうですが、今シーズンは再びJ3での戦いになるそうです。特例でのJ2ライセンス交付というニュースもあったので、今年こそは上のステージを伺えるような戦いに期待したい次第であり、ぜひとも現地で応援せねばと思っているところです。

③は今年からの目標です。大井川鐡道に一部不通となっている区間が存在するため、そちらは今年中に乗りに行けるかだいぶ怪しいところではありますが、それ以外の私鉄はすべて乗ってしまいたいと考えています。JRについては、昨年までに全ての路線に乗っているため、今年中に県内の私鉄をすべて乗りつぶすことができれば、静岡県内の私鉄は完乗となる見込みです。

④は、それに向けた予算をちゃんと確保しておこうというものに近いのですが、今使っているiPhone12 miniが今年の秋に購入から4年を迎えるため、今年の秋~冬ごろをめどに買い替えようというものです。夏の終わりか秋ごろにはiPhoneの次期型が出るものと思われるので、それを狙っていこうかと考えています。miniはもうないので、普通のiPhoneを軸に検討しますが、価格次第ではProも比較してみようかなと考えています。カメラの性能が全然違うはずなので、そこはゆっくりじっくり迷ってみようかなと思っています。

⑤は割と本気で考えたい話です。高校卒業以来、体育の授業が一切なかったため、体を動かす習慣がほとんどないまま過ごしてきましたが、いい加減何かを始めようかなと思っているところであり、春先までには何らかの行動に移したいです。沼津市総合体育館が家の近くにあり、そちらにあるジムが1回150円で使えるそうなので、そちらの活用も考えているところです。その他、狩野川の土手をランニングするというのも、運動としては大いにありなのかなと思っています。

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機会を見つけてどこかで話をしたいところではありますが、沼津に限らず、移住とはゴールではなくスタート地点であり、そこでどう生活するかが自分にとって移住という選択肢がどうだったかを決めるのではないかと思っています。少しでも実りある沼津暮らしを送れるよう、2024年は様々なことにチャレンジしていきたいです。

【ご報告】沼津市に移住しました

いつもお世話になっております。いや、お世話になりすぎているかもしれません。

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表題の通り、この度沼津市へ移住いたしました。2023年5月以来、静岡県内の近隣自治体に住んでおりましたが、一身上の都合により、沼津市へ住居を移すことになりました。

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思い起こせば初めて沼津を訪問したのが5年前の3月。友人が運転する車に乗り、どんなところか思い浮かべながら向かったのも懐かしい思い出です。思っていた以上に街がラブライブ!に染まっていたこと、またラブライブ!以外の面でも良い街だと、当時から感じていました。

学生時代を含めて、沼津へは東京の実家から月に1度ほど遊びに行っていました。青春18きっぷを使ったり、あるいは金券ショップでバラ売りされている回数券を買って使ったりと、今では思い立たないとやらないようなことをよくやっていたなと、不思議と感心してしまうほどです。時には当時はまだ185系だった特急踊り子のグリーン車に乗ったり、スーパービュー踊り子の上り列車の先頭車の展望席(前面展望を楽しめるのに普通車!)に乗ってみたりと、学生感覚での贅沢もしていたのも良い思い出です。

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思うように沼津へ遊びに行けなくなったのが、2020年に始まった新型コロナウイルスの感染拡大期。就職活動と被ったゆえにそもそもそんな余裕があったかというと微妙なところではありましたが、終わったところで世の中の風潮としては遊びに行けるような雰囲気ではなかったのも事実でした。とはいえ、少しずつ外出や旅行が許容されるようになったころに行ってみると、以前と変わらぬ空気感の沼津がそこにはあり、そうしたことも沼津っていい街だなと感じさせられた理由です。

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今年の5月に静岡県内に転居したということもありましたが、これまで「沼津への来訪者」だったものが「沼津市民」へとポジションが変化するというのは大きな違いなんだろうなと感じています。実際に住んでみて感じるものや見えてくるものもあると思いますし、それが必ずしも良いことばかりであるとは考えていません。しかしながら、好きな街に住むという一つの目標を実現したからには、必要なところには工夫を重ねながら、楽しく充実した生活を送りたいと思っています。

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どんな偶然か、今年は沼津市が誕生してから100年という節目の年です。そんなタイミングで沼津での新生活を始められるというのも、何かのご縁なのかなと勝手に感じてしまっています。沼津の地に根を張り、丁寧に生活することも大事ではありますが、まずは思う存分楽しみたいですね。